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歴史・地理

徳川家康の勉強法

徳川家康に関しては今年はけっこう話題となっていることが多くあります。今年の大河ドラマは「どうする家康」であり、「葵 徳川三代」以来23年ぶりに徳川家康が大河ドラマの主役となりました。 徳川家康とは江戸幕府を興した人物であると同時に、興すまでの中で戦国時代の波乱を生き抜いてきた人物でもあります。その徳川家康がどのような学びを行い、長きにわたる江戸幕府を興すことができたのか、その方法を本書にて取り上げ […]

津田梅子―女子教育を拓く

少し前に「この空のずっとずっと向こう」にて取り上げたのだが、明治時代に入り、アメリカにて文化などを学ぶために「使節団」として100人を超える日本人が渡っていった。その中に女子留学生が5名いた。先述の本では吉益亮子を取り上げたのだが、本書で取り上げるのは、その5名の女子留学生で最年少である津田梅子である。満6歳でアメリカに渡ったが、その中で何を学び、そして「希望」をもって、女子英学塾(現:津田塾大学 […]

戦国武将に学ぶ逆転人生 縁、誠意、忍耐、自重、したたかさ……乱世を生き抜く方法

人生には3つの「さか」があることは有名な話である。一つは上り坂、一つは下り坂、そしてもう一つが「まさか」である。 そしてその「さか」とも、状況や人の縁によって大きく変わる。それは現代においても、本書にて取り上げる戦国時代においても同じ事である。本書は戦国武将たちがそれぞれの人生や縁などで生き抜いた足跡を追っている。 「人」の章 「人の縁と誠意をもって開いた活路」 人の縁と誠意はそれによって人生を拓 […]

フラクションの闇

本書は庁舎が労働組合を渡り歩きながらも、共産党員としても渡り歩いた記録である。しかしそれは20歳から43歳までの23年間で、最後は共産党から除名されたという呆気ないものだった。しかしその23年の中でなぜ除名されたのか、それを自らの労働組合員、そして共産党員としての歴史を振り返りながら総括を行っているのが本書である。 第一章「学生運動と入党」 著者が共産党に入党したのは1972年の時である。当時は学 […]

神々の復讐 人喰いヒグマたちの北海道開拓史

すでに時期は冬に入っており、熊を始め一部の動物は「冬眠」の時期に入り、ある意味落ち着いたシーズンと言える。それ以前までは特に出身地である北海道を中心にクマの出没情報が後を絶たなかった。襲われたといった話はほとんどなかったものの、先日、熊を飼っていた人が、その熊に襲われ、亡くなったという痛ましいニュースがあった。 熊に襲われて殺されるというニュースはホットなようでいて、大昔はいくつかあった。本書は特 […]

幕末の先覚者 赤松小三郎―議会政治を提唱した兵学者

今こそ衆議院・参議院といった議会政治は行われている。もっともこの「議会政治」をなし得たのは帝国議会を樹立し「国会を創った男」として知られる板垣退助に他ならないが、板垣以前に「議会政治」を提唱した人物がいた。本書はそのうちの一人である赤松小三郎を取り上げている。 赤松は幕末にて活躍した兵学者、及び政治思想家だったが、大政奉還をされる少し前に上田藩へ帰国の途上で暗殺されるという非業の死を遂げた人物であ […]

世界の神話 躍動する女神たち

世界にはそれぞれの場所における「神話」があり、その中でも「神」は存在する。日本でも八百万の神と数多あるが、海外における神話でも八百万とまでは行かなくとも、多くの神々が活躍していた。 その中でも本書は「女神」にフォーカスを当てている。「女神」とひとえに言っても、美の女神から強い女神、さらには一風変わった女神まで網羅している。 1.「絶世の美女神」 美女神というと、ギリシャ神話におけるアフロディーテの […]

戦争花嫁 ミチ――国境を越えた女の物語り

昨今もロシアとウクライナの戦争が起こっており、戦争とまではいかずとも世界各地で紛争などの争いは絶えない。また歴史の授業の中でも学んだ方も多くいるが、日本でも大東亜戦争、日清・日露戦争など数多くの戦争を経験してきた。 その中で本書で取り上げるのは「戦争花嫁」である。調べてみると、 戦時中に兵士と駐在先の住民の間で行われた結婚に言及する際に使われる言葉で、通常、兵士と結婚した相手のことを指す。主に第一 […]

人種主義の歴史

昨今では「ダイバーシティ」といった、人種や境遇などの「多様性」が受け入れられている時代であるが、中にはまだ人種主義の考えを持つ人・団体も残っている。人種主義の団体としてはアメリカの「クー・クラックス・クラン」、オーストラリアの政党である「ワン・ネイション」などが挙げられる。 人種差別の温床としてある「人種主義」は国家、人などが作られたときから存在しているのだが、実際にどのような人種主義があり、歴史 […]

三条実美-維新政権の「有徳の為政者」

先頃安倍晋三の国葬が営まれたのだが、国葬に関する物議もあった。もっとも安倍晋三が逝去に際し、大勲位菊花章頸飾と大勲位菊花大綬章の授与および「従一位」に叙することも決定した。 この「従一位」は日本における栄典の「位階」を表している。ちなみに「従一位」より下は「正二位」「従二位」「正三位」という順番となる。 では「従一位」の上はあるのかと言うと、「正一位」がある。しかしながら叙した人物は限られており、 […]