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国内

コロナ貧困 絶望的格差社会の襲来

新型コロナウイルスの感染拡大が始まり、もう2年4ヶ月の時が過ぎた。収束の兆しが見えてくるかと思いきや、また感染拡大、といった繰り返しがずっと続いている状況にある。 このコロナウイルスは感染拡大とともに、私たちの生活に大きな「狂い」をもたらしたことは言うまでもない。その「狂い」は経済的な打撃も例外なく入っている。その中でも「貧困」「格差」にフォーカスを当てたのが本書である。 第1章「コロナ禍が浮き彫 […]

あいつゲイだって アウティングはなぜ問題なのか?

今となってはLGBT問題解決に向けて遅いながらも進んでおり、なおかつ多様性を受け入れる「ダイバーシティ」も官民問わずに浸透し始めている。しかし中にはそれに抗する人もおり、なおかつLGBTについて暴露をするいわゆる「アウティング」と呼ばれることも度々起こっている。 その中でも大きな転機となったのが本書で取り上げる「一橋大学アウティング事件」である。なぜ事件が起こったのか、そしてそれがきっかけとなり、 […]

ヤングケアラーってなんだろう

「ヤングケアラー」と言う言葉を初めて聞くが、 法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもとされています。厚生労働省「ヤングケアラーについて」より とある。特に介護などのケアはヘルパーなどで行うことを親族、それも子どもたちに行うことである。あたかも「美談」としてとらえがちだが、じつはヘルパー不足といった問題もあれば、学校生活への悪 […]

オッサンの壁

1972年に「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(通称:男女雇用機会均等法)」が制定された。今年でちょうど50年の節目を迎える。その50年間、女性の社会進出もだんだんと行われていった。その一方で、先日のとある牛丼店における元常務の舌禍もあれば、さらにダイバーシティに反する動きを見せるなど、根底の部分ではまだ平等に反している動き・発言が未だに残っている。 男女平等というと […]

「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

よくSNS上では「ぴえん」という言葉が使われることが多い。通常の「ぴえん」といった文字の他にも、その表情を映し出している顔文字もまたよく使われている。さらに調べて見ると、「ぴえん超えてぱおん」といった言葉も出てきており、2020年の上半期インスタ流行語大賞にもランクインされるほどである。 少し上の世代になると「何だこれは?」という印象を持たれるが、そもそもなぜ「ぴえん」ができたのか、また「ぴえん系 […]

シン・モノガタリ・ショウヒ・ロン 歴史・陰謀・労働・疎外

元々著者は「物語消費論」を1989年5月に上梓した。その前後からサブカルチャーや消費論を取り上げて、論壇でのし上がってきた。もっとも「物語消費論」は1989年を皮切りに「定本 物語消費論」(2001年)、「物語消費論改」(2012年)と「物語消費論」の変化を論じてきた。 そして本書である。庵野秀明を対抗してかどうかは不明だが「シン」とつけて、現在における「物語消費論」はどのように変化していったのか […]

国家と移民 外国人労働者と日本の未来

言うまでも無いが日本は「島国」であり、江戸時代の末期までは鎖国を行っており、一部の国を除いて国交関係を絶っていた。そのため外国人の受け入れに対しても忌避する人もおり、幕末の開国になってようやくその動きを見せた。しかしながら生麦事件・鎌倉事件をはじめ外国人襲撃・殺傷事件が起こった。 やがて時は過ぎ、いくつもの戦争を経て、観光目的で外国人が日本にやってくることはごく普通の光景となり、さらには仕事や学業 […]

住みたいまちランキングの罠

よくランキングにて「住みたいまち」や「住みたい都市」、あるいは「住みたい地域」「住みやすい地域」といったランキングや●選と言ったものが存在する。引っ越し先の参考に扱う人もいれば、「何を言っている、住めば都じゃないか」と思う人もいる。しかし何を基準にしてランキングにしているのか、参考資料を出している所もあれば、それすらなく書き手の独断と偏見で書かれているケースも多々ある。 本書はよくネットメディアな […]

成田空港検疫で何が起きていたのか ─新型コロナ水際対策の功罪─

感染が広がってから2年を経過しているのだが、未だに猛威を振るっている新型コロナウイルス。元々初めて発見されたのは2019年中国の武漢であり、そこから武漢から国・地域関わらず感染が広まっていった。 日本では2020年1月に初めて感染が確認されたのを皮切りに感染が広がっていった。しかしその前後の「水際対策」についても行われていたのだが、それに対する批判もあった。本書では、国際線の玄関口の一つとされた成 […]

地方メディアの逆襲

メディアというと全国的に展開しているメディアはもちろんのこと、地域で発信している地方メディアがある。前者がよくメディアとして扱われるのだが、地方メディアも地方独自の視点から発信していることも多くある。 では地方メディアはどのような「視点」でもって調査・発信を行っているのか、そのことについて取り上げているのが本書である。 第1章「秋田魁新報 イージス・アショア計画に迫る」 言うまでも無く秋田を中心に […]