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経済

家計簿と統計―数字から見える日本の消費生活

日本における実体経済を測定するものはいくつかあり、特にメディアとしてよく見られるのが「消費者物価指数(CPI)」である。これは、 消費者物価指数は、全国の世帯が購入する家計に係る財及びサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定するものです。 すなわち家計の消費構造を一定のものに固定し、これに要する費用が物価の変動によって、どう変化するかを指数値で示したもの「総務省統計局」のHPより抜粋 […]

〈効果的な利他主義〉宣言! ――慈善活動への科学的アプローチ

「利他」とは、 1.自分を犠牲にして他人に利益を与えること。他人の幸福を願うこと。 2.菩薩などが人々に利益(りやく)を与え救済すること。「広辞苑第七版」より とある。元々ビジネス書や自己啓発書などでも出てきており、根源の一つとしては京セラの創業者であり、日本航空の名誉会長である稲盛和夫氏が著書で「利他」の心を提示してから広がりを見せたことにある。 さて、この「利他」を実施すると言っても、どのよう […]

格差は子ども社会において現れる! ああ格差社会

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 「格差」と言う言葉は10数年前から使われている。「失われた10年」と呼ばれる長い不況の時が過ぎ、好景気にさしかかった時に初めて使われ、金持ちと貧乏といった経済的な要素で使われることが多くあった。しかし時代が進むにつれて、「希望」や「子ども」など様々な面で使われるようになり、「格差」自体がどこを指しているのかもわからなくなってしまうほどである。 本書はあくま […]

コロナバブルの衝撃!

今となっては「コロナショック」と言われて久しく、株価としては若干落ちているだけにとどめているものの、コロナにおける解雇も3万人を超えるほどにまでなり、実体経済には深刻な影響を受けている。その規模はリーマンショックを超えるほどという指摘もあり、不況どころか「恐慌」と言う言葉にもなる可能性さえもある。 その風潮に水を差す一冊が本書である。いわゆる「ピンチはチャンス」と言う言葉を表現しているかのようであ […]

資本主義に出口はあるか

国家の多くは「資本主義」を取り入れており、その社会のことを「資本主義社会」とも呼ばれている。しかしながら「資本主義」と言っても、在り方は日々刻々と変わって言っている。その「変わり方」は現在どのような社会があり、その先にどのような「出口」があるのか、本書ではそのことについて取り上げている。 第一章「この社会はどんな社会なのか―「右/左」の対立の本質」 政治や経済などの思想において必ずつきまとうのが「 […]

未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来

日本を始め多くの国で採用されている経済システムである。もちろん「資本主義」とひとえに言っても、細部を鑑みるといくつか存在するのだが、本書では広義の意味での「資本主義」を指しているのだが、そもそもの「資本主義」はいくつもの岐路に立たされることがあった。最近のコロナショックもあれば、一昔前のリーマン・ショックでも同じように資本主義のあり方が問われるようになる。現にリーマン・ショックの時は資本主義を批判 […]

SDGsとは何か?―世界を変える17のSDGs目標

ここ最近出てくる「SDGs」は「Sustainable Development Goals」という綴りの頭文字などから来ており、日本語にすると「持続可能な開発目標」という。もっともこれは今から10年後にあたる2030年までに持続可能な社会とするための指針として2015年の国連総会で採択されたものである。「SDGs」は国や自治体を飛び越え、民間企業でも経営的な観点から導入されることもあれば、これから […]

クラウドファンディングストーリーズ —共感で世界を動かした10のケーススタディ-

クラウドファンディングは今となってはよく知られているのだが、私自身初めてその言葉を知ったのは2014年のこと。ネットサーフィンをしていたときに、クラウドファンディングを行うと言ったページを見たときだった。ある種の寄付を行うのかなと思ったのだが、資金集めを行うための活動だったこともあるのだが、寄付・応援をすることによっての見返りもあることから面白そうだと思い、これまでに何度か投資を行った。もっとも自 […]

自由貿易は私たちを幸せにするのか?

「自由貿易」はというと、ニュースなどのメディアでは頻繁に流れてくるのだが、あまりピンとこない方もいることだろう。もっとも自由貿易自体、ものの輸出・輸入に関わることであるため、私たちの生活に大きく関わってくることとなる。もともと「自由貿易」とは、 「国家が、外国貿易に制限を加えず、また保護・奨励をも行わないこと」(「広辞苑 第七版」より) とある。よくニュースで出てくる規制や関税をかけるといったこと […]

AIが変えるお金の未来

AIにしても、お金にしても、自身に変化があるだけでなく、その変化により私たちの生活の変化にも大きく関わってくる。お金の未来となると、昨年の10月の消費税が10%に引き上げられたのをきっかけにキャッシュレスの推進が図られるようになった。またここ最近ではIoTなどによるAIの技術の進歩もある。本書はそのAIとお金、それぞれの未来と私たちの生活がどのように変化していくのか、フィンテックとともに取り上げて […]