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社会

超空気支配社会

日本は「空気」によって支配されていると言われても過言ではない。しかしそれは今に始まったことではなく、かつては「世間」と言う言葉に当てはめて、あたかも「空気」と同じように扱われた。 論者によってはこの「空気」について批判的に論じた人も少なくない。しかし新型コロナウイルスの感染が拡大されたときからこの「空気」の先鋭化を指摘している。それはどのようなものがあるのか、そのことについて取り上げている。 第一 […]

日本のジーパン

もはや私たちの生活において欠かせない衣服となっているジーパン。かくいう私も普段はジーパンを穿き、外に出かけることが多い。それだけ私たちの生活に浸透してきているものはない。 しかしながらかつて「ジーパン」は作業着というイメージがあり、忌み嫌われていた。ご年配の方々の中にはジーパンとなると普段穿いている方々に対して不快な思いをされる方もいる。 とはいえスタンダードなズボンの一つとなっているジーパンだが […]

日本の食と農の未来 「持続可能な食卓」を考える

今年は「ラニーニャ現象」により、厳冬とも言われている。関東でも朝は氷点下になることもままあり、故郷である北海道では吹雪・大雪に見舞われ、場所によっては慢性的な交通障害も起こっている。 もっとも気象において「異常」と呼ばれるのは今に始まった話ではなく、年がら年中起こっている。特に夏にかけては台風や豪雨、さらには酷暑に見舞われるほどである。 そのような中で食や農業がどうなっていくのかにも連結しているの […]

失われた報道の自由

「報道の自由」は広げて良いのか、それとも現状維持か、プライバシー保護などで狭めた方が良いのか、それぞれの所から議論があり、解決の難しい課題と言える。昨年末にあった神田沙也加の自殺についての報道がまさにそれを考えさせられる題材の一つとしても挙げられると言っても過言ではない。 その一方で報道の自由が失われて言っている側面もある。その側面としては「政治」といった所にある。特にアメリカでは一流メディアにて […]

タテ社会と現代日本

今年の10月12日に本書の著者である中根千枝が逝去した。94歳だった。 女性初の東大教授、学士院会員、そして文化勲章受章と多くの栄誉の足跡を歩んできたが、その根底として、古来から日本にあった「タテ社会」の研究に終始した。その結晶が1967年に、講談社現代新書から「タテ社会の人間関係」が上梓され、数十年に渡ってロングセラーを記録した名作にまで昇華した。 その著者の最期の一冊が本書である。「タテ社会の […]

続・eスポーツ地方創生 新たな展開を見せ拡大し続けるムーブメントの未来

ここ最近でもメディアにて取り上げられつつあるeスポーツ。このeスポーツは自治体を始め、企業によっては盛り上がりを見せており、大会を通じて盛り上がりを見せている。 その一方で「eスポーツ」はスポーツなのか、「たかがゲーム」といった風潮も強く、ゲームに対しての認知もできているところとできていないところがあるのも事実としてある。本書はかつてあった「地方創生」をeスポーツを中心に行っている取り組みを紹介し […]

親を頼らないで生きるヒント

本書、もとい「岩波ジュニア新書」は中高生を対象とした新書である。そのため、その方々のために、何をすべきか、そして何を考えるべきかを主軸としている。そう考えると本書はかなり当てはまってくる部分になってくるのではないかと考える。 その理由として、本書はある種の「親離れ」の生き方のヒントを提示している。中学や高校になってくると、思春期・青年期にあたるのだが、親離れを少しずつ行っていき、なおかつ多様な人間 […]

間違いだらけの老人ホーム選び 業界のウラもオモテも知る第一人者が語る本当の姿!

「老人ホーム」と言うと、「高齢者が入る」と言う印象が強い。しかしながら、著者に言わせると、むしろ「高齢者が『入らされる』」ケースが多いのだという。もちろん子どもたちの未来や生活を損なわせない思いで、自ら入るケースの方が実は珍しいという。 しかし老人ホーム選びは全国津々浦々とあり、なおかつ受けられる内容なども様々である。その中でどのようにして選んだら良いのか、本書はそのことについて取り上げている。 […]

横丁の戦後史-東京五輪で消えゆく路地裏の記憶

新型コロナウイルス感染拡大の影響により居酒屋をはじめとした飲食店では倒産が相次いでいるのだが、何も飲食業界ばかりではなく、コロナによって対面販売が難しくなり、それらを中心としている業界は軒並み壊滅的な打撃を受けている。 ちょうどこの時期になると例年であれば「忘年会」シーズンであるのだが、昨年は完全に自粛となり、今年は第5波が去り、感染に落ち着きが見られているが、第6波の懸念と、元々あった忘年会への […]

スーパーリッチ ――世界を支配する新勢力

多くの先進国の経済では資本主義を採用している。資本主義経済になってくるとどうしても「貧富の差」といった「経済格差」は出てくる。しかしながらその度合いが大きくなることもあり、富の90%を富裕層が支配するといった事も少なからずある。 そのため本書で紹介されるスーパーリッチの存在もまた、資本主義の中ではどうしても生まれてくる事は自然のことである。とは言えど多くの国が資本主義として採用している現状を鑑みる […]