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社会

カジノの文化誌

「カジノ」というと、現実ではラスベガスやマカオのカジノを連想するだろう。カジノに縁がなくてもあるロールプレイングゲームでカジノを知った人もいる。 本書はめくるめく「カジノ」の世界と世界中にあるカジノ、そして日本の「カジノ構想」について取り上げている。 第一章「カジノの基礎知識」 まずは「カジノ」そのものについてである。カジノで有名な所では最初にも書いたとおりラスベガスなどが存在する一方でヨーロッパ […]

ホワイトハウス・フェロー―世界最高峰のリーダーシップ養成プログラムで学んだこと

アメリカ政治の中枢であるホワイトハウスだが、この中で働いている人の中に「ホワイトハウス・フェロー」がいるという。その職業はどのような仕事を行っているのか、その職業に就くまでにはどのようなことが必要なのか、本書はホワイトハウス・フェローのOBの方々の取材をもとに知られざるホワイトハウス・フェローのすべてを明かしている。 第1部「「ホワイトハウス・フェロー」プログラム」 そもそも「ホワイトハウス・フェ […]

後継者 金正恩

1994年の金日成死去から約17年間独裁者として君臨した金正日が昨年の12月に帰らぬ人となった。後継者は2009年に金正恩と決まっており、実質的に金正恩を中心とする後継体制が固まっているのだという。 後継者としての修行期間もわずか3年しかなく、ましてやまだ20代後半である金正恩が最高指導者としての力が発揮されるのには時間がかかる。こう言った状況の中での北朝鮮内にある権力闘争がどのようになるのか、あ […]

著作権2.0 ウェブ時代の文化発展をめざして

このごろ「著作権」に大きな関心が寄せられている。その大きな要因の一つとして「Web2.0」の誕生と隆盛が挙げられている。急速な技術革新により、著作権保護などの方の整備が追いついていない現象が起こっている。 それどころか技術革新と著作権保護そのものが対立関係にあるように見えており、「タマゴが先か、ニワトリが先か」という不毛な議論になることも少なくない。 本書は「Web2.0」と著作権の現状、そしてこ […]

文化のための追及権─日本人の知らない著作権

これまで当ブログでは「著作権」にまつわる本をいくつか取り上げている。技術の進化により、著作権そのものが問われ始めている。 しかし本書で紹介される「追及権」というのは初めて聞く。ましてや本書に出会うまで「つ」の字すら知らなかった。「追及権」とはいったい何なのか、本書は著作権そのもののメカニズムとともに解説している。 第一章「芸術家は貧しいのか」 著作権の話にはいる前に元々芸術家はどのようにして生活を […]

まなざしの地獄

人は誰しも回数、規模の違いはあれど「まなざし」を受けることはあるだろう。その「まなざし」が自分を高揚させるものになる一方で、それが重荷となる事も有り得る。 本書はその後者に当たる意味でのジレンマをルポルタージュ形式にて綴っている他、「望郷の歌」も収録されている。 <まなざしの地獄> この論文は1973年に「展望」という雑誌に掲載されたもので、現代とあわない内容も一部はあるものの、全体的に現在に通ず […]

ジャーナリズムが亡びる日―ネットの猛威にさらされるメディア

新聞・テレビ・雑誌などの既存メディアに関する「~離れ」が蔓延っている。事実新聞や雑誌の売上部数も右肩下がりであるという。ジャーナリズムというよりも既存メディアによる「ジャーナリズム」が衰退の一途を辿っていると言っても過言ではない。 その要因の一つとしてインターネットの隆盛によるものがある。そのインターネットが新たなジャーナリズムを誕生し、隆盛させるかと思いきやインターネットにはコンテンツなど作る能 […]

職場はなぜ壊れるのか―産業医が見た人間関係の病理

21世紀は「心の世紀」と言われて久しい。とりわけ企業に勤める会社員は「うつ」などの心の病にかかる人が増加傾向にあるのだという。 その理由はいったい何なのだろうか、労働状況が変化したから、不況だから、もしくは人間関係の崩壊から、と理由を挙げると枚挙に暇が無いほどであるが、本書ではそれらの原因と、これからの職場はどうあるべきなのかを提言している。 一の章「成果主義・能力主義の原風景」 今となっては「努 […]

ラー油とハイボール―時代の空気は「食」でつかむ

一昨年は「食べるラー油」と「ハイボール」が人気を集め、店頭で売り切れが続出するなど社会現象にもなった。食は時代とともに進化を遂げるのだが、その進化の速さも著しく上がっているような気がする。 食とともにブームがやってくるような時代、だからでこそ、ビジネスや時代がどのように動くのか、つかむ必要がある。本書では「ラー油」や「ハイボール」から読みとくビジネスアイデアの仕組みとは何なのかを分析するとともに、 […]

40年目の真実―日石・土田爆弾事件

日本には風化してしまい、真相ですら闇に葬られてしまった事件が数多くある。本書で紹介する「日石・土田爆弾事件」もその一つである。 「日石・土田爆弾事件」は1971年10月、及び12月に発生した事件であり、昨年ちょうど40年を迎えた。もっともこの時期は「学生運動」や「全共闘」などが活発に行われた時期であり、それに関連する事件も多発していた。「日石・土田爆弾事件」もその一つと言えるのかもしれない。 本書 […]