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生物学

猫の精神生活がわかる本

猫はかわいい生き物である。もっとも自分自身も好きであり、野良猫を目にしただけでも幸せな気分になってしまうほどである。その猫はいったいどのような精神を持っているのか、そして野良猫、さらには飼い猫はどのような精神なのか、そしてどのような人生なのか、猫にまつわるあらゆる精神と生態を読み解いているのが本書である。 1章「雪の日に現れた子猫」 猫を飼うというとどのようにして飼うのか、捨て猫を拾うこともあれば […]

カラダの知恵 – 細胞たちのコミュニケーション

人間にはカラダがあるのだが、そのカラダには見えるものと、見えないものがある。その中でも後者にあたるものとして「細胞」や「信号」、さらには「心」と言ったものがある。それら見える・見えない両方ではどのような知恵やコミュニケーション、あるいはメッセージがあるのか、そのことを取り上げているのが本書である。 Ⅰ.「身体的コトバ」 まずは身体的な部分で表しているメッセージ・コトバを取り上げている。白血球から活 […]

なぜ蚊は人を襲うのか

もう季節はずれとなってしまっているのだが、夏になると蚊がうじゃうじゃ出てくるシーズンであり、なおかつ刺されないようにするのにも一苦労である。しかもその蚊は疫病を運ぶものとして世界中からも忌み嫌われている。 最近のニュースではアメリカが「蚊で蚊を駆除」をする研究が行われたという話があった(朝日新聞「「蚊で蚊を駆除」米で承認 子孫残させず群れの数減らす」より)。その蚊はなぜ人を襲い、病気を運ぶのか、そ […]

タコの教科書

タコと言うとたこ焼きなどの料理や刺身などの料理の材料にもなり、なおかつ代表的な海の生き物の一つとして挙げられる。しかし国によっては悪魔の化身であったり、悪魔の魚と呼ばれたりするなどして恐れられていた。もっともタコはどのような生態なのか、どのような料理なのかについても併せて取り上げている。 01.「タコの身体」 タコの身体は何体である一方で、8本足には吸盤があるため、その吸盤に触れるとなるとものすご […]

ゴーレムの生命論

ゴーレムというと空想上のもののように見えて、実のところユダヤ教があった世界にて魔術の取得の証とされていたという。もっともその証は「人造生命」としての存在なのであったのだが、そもそもその開発は「夢」となって消えた。 そこから2000年ほどたった今、「科学」の力で生まれようとしている。その生まれようとしている中で倫理的な観点で批判が巻き起こっている。そのことで論争が起こるのだが、そもそもゴーレムは必要 […]

おしゃべりな貝―拾って学ぶ海辺の環境史

「私は貝になりたい」という作品を思い出した。もっとも映画やテレビドラマなど様々な作品で展開していったのだが、元々はBC級戦犯となった加藤哲太郎が遺書として遺した「もう人間には二度と生まれてきたくない。生まれ変わるなら、深い海の底の貝になりたい」と書かれたことがきっかけである。理不尽さも何もなく大人しく住む貝でありたいという願いから書かれたのだが、もっとも「貝」はおしゃべりであるという。 考えていく […]

珍樹図鑑

人間にも色々いると同時に木々にも色々な種類が存在する。本書にて紹介される「珍樹」と呼ばれるものもある。その珍樹というとどのような種類があるのか。本書を挙げてみると、本当の意味で珍しい木もあれば、中には有名人やキャラクター、動物などの似顔絵みたいな形をした木々もある。 もっとも木々によっては様々な絵を模したものがある。その絵にもした木々をよく見てみると似ていると言うものもあれば、ある意味で強調しすぎ […]

週末ナチュラリストのすすめ

ナチュラリストといえば自然をふれあい、伝える立場にあるのだが、日本人のナチュラリストの中で最も有名な人物として「ムツゴロウさん」として知られる畑正憲氏である。他にもCWニコルがおり、そろそろGWが近づくと「GWニコル」となってCMに出演することがあるかもしれない。 ナチュラリストと言っても本気が自然で好きになり、生業とするような人でないとできないように見えて実は簡単にできるのだという。その人は週末 […]

群れは意識をもつ

私自身群れることはあまり好きではない。それは個性を失うというのもあるが、それ以上に感情や考え方、個々のある価値が蹂躙され、人間ではなく、「組織」という名の中の一種の人形・ロボットと化してしまう危険性があるためである。 私事の話はさておき、人間に限らず、動物によっても「群れる」ことによって活動する種類も少なくない。しかしなぜ「動物」は群れるのか、そしてその「群れ」の中には本書のタイトルにあるように「 […]

生物に学ぶイノベーション―進化38億年の超技術

人間を含めた生き物も、社会も同様に日々「進化」を遂げている。その遂げている進化はどこから来ているのか、それは生物の進化にヒントがあるという。ではどのヒントをどのようにして活かしていけば良いのか、本書はそれについて伝授している。 第一章「生物の形をまねる」 あらかじめ言っておくが、本章で取り上げている「まねる」は実際にその生物になりきるというわけではなく、生物の生態を利用して社会の利器に活かすことを […]