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自然科学

和漢診療学――あたらしい漢方

漢方は種類の数だけ効能があり、一つの漢方、あるいは漢方の組み合わせによって処方される。東洋医学の中で漢方は代表的な治療であったり、処方であったりする。一方で西洋医学も医療技術の進歩によってこれまで難病と呼ばれた病気が治療できるようになっていった。その漢方を基軸にして、西洋医学とを持ち合わせたのが本書で紹介される「和漢医療学」である。本書は新しい漢方の在り方について説いている。 第一章「診療室の一日 […]

数の発明

普段の生活の中でごく当たり前にある「数」。その数がどのようにして生まれたのかというと、正直言って良く分からない。しかも「数」とひとえに言っても「素数」「基数」「数字」「分数」「小数」など多岐にわたる。もちろん「数字」についても本書で取り上げているのだが、そもそも「数」がどうやってできたのか、その歴史を紐解くことが本書の中心である。 1.「数概念の起源」 元々「数」の概念ができたのがいつ頃かというと […]

サボり上手な動物たち――海の中から新発見!

「サボる」というと人間特有のイメージがあるのだが、本書でいうと海の生物にも「サボる」ことが得意な動物がいるのだという。動物には色々な種類がおり、なおかついまだに解明されていない存在もいる。特に本書で取り上げるような深海生物は、いまだに発見すらできていない動物もおり、地球の神秘はまだまだあるともいえる。 本書はその海の中にいる動物たちの中で「サボり上手」な動物を紹介している。 1.「実は見えない海の […]

なんでもホルモン―最強の体内物質が人生を変える

「ホルモン」というと、私の故郷・旭川でも「塩ホルモン」などが名物であり、「ホルモンラーメン(モルメン)」なるものがB級グルメとして有名であるのだが、ほかにも「ホルモン」というと「環境ホルモン」など人体を害するホルモンもあれば、「成長ホルモン」など人体にとって非常に重要なものもある。 本書はその中でも最後に説明した「ホルモン」の様々を紹介しているのだが、本書の中で紹介されているホルモンは多岐にわたっ […]

大人の直観vs子どもの論理

子どもは好奇心の塊で、直観でなおかつ直情的に行動すると思いがちであり、なおかつ大人は理性が成長することによって、考え方・話し方などが論理的になると思いがちである。しかし本書はそれとは逆で、子どものほうがむしろ大人以上に論理的で、大人の方が直観的であるという。本書はそのように至った理由について証明している。 1.「間違いだらけの私たち」 「人間は間違える生き物」と言う言葉は有名であるのだが、その理由 […]

危険な食品の見分け方

食品というと先月の26日、WHO(世界保健機関)の専門組織「国際がん研究機関(IARC)」が加工肉について発がん性のある物質に指定したことで大きく話題となった。現在もそのことについて議論が白熱しているのだが、かねてから危険な食品の一つであるという議論があったことは間違いない。 それに関連して本書では「危険な食品」には何があるのか、そしてその食品にはどのようなものがあるのか、そしてそれを見分けるため […]

宇宙はなぜこのような宇宙なのか――人間原理と宇宙論

宇宙はまさに不思議な世界である。年々解明されてはいるものの、解明するたびに新たな謎が出てきて、議論を呼ぶ。その宇宙はアリストテレスの時代から議論を起こしてきたのだが、その議論の中で人間は宇宙をどのように見てきたのか、そして私たちが映している「宇宙像」はどのような変遷を遂げてきたのか、その変遷を解き明かしているのが本書である。 第1章「天の動きを人間はどう見てきたか」 アリストテレスは「天動説」を発 […]

アンチエイジング・バトル 最終決着

高齢化社会に伴い、「アンチエイジング」と言われる健康法が日常茶飯事のごとく紹介されている。しかしその中にはあてにならないものから、想像を絶するような効果をもたらすものもある。しかもそれについての議論も絶えず、一部で泥沼化するほどの不毛な論戦をするケースもある。 本書はそんなアンチエイジングの方法について「最終決着」と題して、食・健康食品・体の部位・医療など様々な分野における、細々とした方法について […]

オーロラ!

ヨーロッパや北極などで見られるオーロラ。今年の3月・6月には北海道でも観測された。オーロラは非常に神秘的であるが、科学的な見地において様々な葉㏍年が繰り返してきた。本書はそのオーロラがなぜ光るのか、そしてオーロラと発明との関係を解明するとともに、オーロラが紡ぐ未来について取り上げている。 1.「オーロラはなぜ光るのか?」 オーロラの光は非常に不思議であり、形も色も一定せず、様々な色や顔を見せてくれ […]

勉強法の科学――心理学から学習を探る

書店に行くとビジネスマン向けや受験生向けなどの「勉強法」にまつわる本がある。その勉強法として挙げられるものとして知識の得方であったり、記憶の仕方であったり、さらに問題の解き方であったりと方法はいろいろとあるのだが、そもそもそういった勉強法は科学的な見地から解き明かしている本は本書に出会うまで見当たらなかった。 本書はその勉強法はどのようなメカニズムがあるのか、科学的な見地から考察を行っている。 1 […]