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書評

自殺未遂

年間約3万人 日本の自殺者は10年以上にわたりこの数字が続いている。最近では一目を知れず自殺するだけでは無く、駅のホームに身を投げ出し、自殺をすると言う人もいるという。その影響でダイヤ乱れが相次いでおり、鉄道各社は改善策を見いだせていない、という現状もあり、嘆いている。 年間約3万人いる自殺者がいる一方で、本書のタイトルのように「自殺未遂」を起こした人もいる。その数は自殺者の10倍にも20倍にも及 […]

アジア力の世紀

21世紀に入り、中国をはじめとしたアジアが台頭していく中でEUなど、かつては「大国」トマで呼ばれていた国々が財政危機に瀕している。アジアの台頭というと「中国の台頭」とイコールになって見えているのだが、実際の所、日本ではアベノミクスにより経済が回復の兆しを見せており、かつ東南アジア諸国でも中国に負けず劣らずの成長を見せている。 その中で欧米各国もアジア諸国を感化することができないようになってきた。し […]

奇跡のごはん

本書は著者自身が大病を患ってから食事療法を通じて、現代医学で治せない病気から奇跡的に回復し、食の大切さを日々伝えるために、日々活動している。病院でもよく「食事療法」を行うところも聞くのだが、実際には「食事療法」だけではなく、「食育」そのものについても本書は言及している。自ら起こした奇跡から、食の大切さと重要性についてを説いた一冊が本書である。 第一章「味気ない病院食」 著者が原因不明の大病を患った […]

中高生のための「かたづけ」の本

私が中学・高校の頃、ほとんど「かたづけ」ができなかった。個人的な部屋があったのだが、けっこう散らかっていて親に怒られることもしばしばあった。もっと言うと大学生の時に独り暮らしをするようになったが、相変わらずで、就職するようになってから「かたづけ」の重要性をようやく見出して、できるようになった。 私事はさておき、最近では「かたづけられない」人も多くなっているのだが、「かたづけ」を中学・高校の時代から […]

星降る楽園でおやすみ

無認可保育園と言うところで園児5人を人質に立てこもる事件が起こった。身代金を要求されたが、この事件には身内が手引きをしているという疑いが。その疑いに疑心暗鬼となる園長さらには人質となった園児を持つ家族も巻き込まれ、複雑な人間関係の中で人間の心がどのようにえぐり出しているのか、と言うことを描いている。 本書を見て気付いたのが、単に事件を解決していくミステリーばかりでは無く、「無認可保育園」の存在、そ […]

経済特区自由村

「経済特区」というと都市部のイメージが先行してしまうのだが、本書はむしろ農業や畜産を中心とした、言わば「田舎」と呼ばれる所で集団生活の中で、自給自足やエコロジーやエコノミーについて問うている。最近はエコ生活に関する本を呼んでいるせいかすんなりと入ってこれるのだが、時折外食業界の話にも言及している。 この外食業界が重要な役割を担っている。というのは外食業界でも契約農家や、自社持ちで農場や牧場などを持 […]

儲けすぎた男―小説・安田善次郎

「儲けすぎた」と言う言葉に引っかかって購入したのだが、「儲けすぎた」と言うと「秒速」と言う言葉で世間に名を馳せた方が、急成長したものの、昨月末に資金ショートし、六本木にあるオフィスや車、さらにはマンションを売却した、と言うことで話題となっている方を連想してしまう。もうすでにニュースになっているので、名前は言うまでもないのだが、「儲けすぎ」というイメージからちょっと関連づけられるのではないかと思い購 […]

歌舞伎町トップホストが教える シャンパンタワー交渉術

講談社様より献本御礼。 「交渉術」と言ってもそれを書いている人は、ビジネスマンにしても邂逅間にしても色々といる。本書はその中でも「ホスト」の交渉術を紹介していくわけだが、私自身「ホストクラブ」と言うと、イケメンだったりトークが上手かったりというイメージを持ってしまうのだが、指名を獲得する、一晩で高額な注文をしてくれるには交渉も必要になってくるのだという。 本書は新宿・歌舞伎町の三本指に入るホストク […]

大研究 日本の道路120万キロ

普段良く通る「道路」だが、道路にも国道や都道府県道、さらには市町村道まであるのだが、道路は車や歩行者などが通る道を連想するのだが、通行不能な「酷道」もあれば、海の上の道もあるという。そう言えばいつ放送されたか忘れてしまったが、国道の中には前述の「酷道」も存在するのを観たことがある。本書はめくるめく「道路」のすべてについて解き明かしている。 第1章「「道路法」で定義される道路」 「道路」は「道路法」 […]

教室内(スクール)カースト

けっこう学校を取り扱ったドラマや映画、アニメなのであるグループが牛耳っていて、階級みたいなものができているようなものを見る。現実としてそういった事がありうるのだろうか、と言うことを自分自身に問うてみるが、何せ学校を出たのが6年も前の事であり、クラスも分けられているが、「カースト(インドにおける「階級差別」を表す)」のようなことがあったというと、そうではなかった。一応グループはできていたが、階級はな […]