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書評

美女の骨格 名画に隠された秘密

「美人」と考えるのは人それぞれである。「人それぞれ」である理由は個人の価値観もあれば、美的センスもある。本書における「美人」はあくまで一般的な意味で「美人」である。その「一般的」という理由は「解剖学」や「認知科学」という意味で学問的な観点から指している。一般的な美人について本書では「美術解剖学」というユニークな学問で考察を行っている。 第一章「美しさの秘密は“骨”にあった」 本書のタイトルは「美人 […]

リーダーの基本

著者の横山様より献本御礼。 会社の中にいると「リーダー」と呼ばれる人間は何人かいる。その「リーダー」と呼ばれる人物にはどのような共通点があるのだろうか、そしてどのような力が必要なのか。 本書は自身が「リーダー」を勤めていた経験を本に、どのようなスキルや考え方が必要なのか、そしてそのスキルや考え方をどのようにして使っていけば良いのかを示している。 第1章「観察力」 リーダーの下には規模にもよるが、部 […]

余暇の論理

明日から3連休である。 先週も同様に3連休だったのだが、家族で旅行に行ったり、買い物に行ったり、一人家でごろごろしたり、遊びにいったり、仕事に関する勉強をしたり、「余暇」の使い方は人それぞれである。では「余暇」というのはいったいどのような意味なのだろうか。調べてみると、 「自分の自由に使える、あまった時間。ひま。いとま。」(「広辞苑 第六版」より) とある。簡単に言えば休日ではなくとも「自分の裁量 […]

肩書きの辞典

日本のビジネス界は「肩書きに弱い」という風潮にある。しかし「肩書き」と一口に言っても「社長」や「取締役」などよく知られている肩書きから「CEO」や「COO」などアメリカで使われている肩書きを拝借しているもの、あるいは「CGO」をはじめ企業独自の肩書きなどが存在する。 (ちなみに「CGO」は「Chief GUNDAM Officer」の略であり、ガンダム及び関連商品開発の責任者である。現在はバンダイ […]

ポラロイド伝説 無謀なほどの独創性で世界を魅了する

今ではデジタルカメラがよく使われる中、ポラロイドカメラを使う人も時々見かける。デジタルカメラは電子的に、かつ大量に写真を保存することができる、あるいは気に入らない写真であれば容易に消去する事ができる良さがある。一方ポラロイドカメラは撮った後、ものの数十秒で現像写真にする事ができる、いわゆる「インスタント写真」をつくることができる。デジタルカメラが使えない、または即座に現像した写真を手に入れたい人に […]

主人公はいない―文学って何だろう

書評を常日頃から行っている私自身にとって小説などの文学作品は苦手である。というのは背景描写からどのようにして読者に伝えていけば良いのかわからないのと、決まった読み方がないこと、さらには叙情的な表現が多く、どこをピックアップしたら良いのかわからないところにある。 その文学作品をどのようにして読むのか、どのようにして役立て、楽しむのか、本書は文学研究、及び文学ゼミを行っている立場から文学の良さを提示し […]

欲情の文法

文章を読んだり、書いたりしていくと不思議な感覚に陥る。小説には小説の、ビジネス書にはビジネス書の、研究論文には研究論文の、そして書評には書評の「書き方」や「文法」が存在する。 本書で紹介する「欲情の文法」にある「欲情」は、官能小説における文法を紹介している。 ・・・そう考えると新書でありながらR-18指定にできる様な気がするのは私だけか。 第一章「文章だけで興奮させる魅惑のエンターテインメント」 […]

「空気」を変えて思いどおりに人を動かす方法

著者の鈴木様より献本御礼。 「空気」というのは日本では重用されているのだが、2007年に「KY」が流行語になったように、日本人は「空気」そのものが過度に敏感になってしまっている。しかもその「空気」を乱すことを極端に嫌い、動かそうとすると排除されるようなものを醸し、「空気」のままに物事が進んでしまう。そのことで悲劇を繰り返してきた歴史がある。 そう考えると、「空気」そのものが悪者のように見えるのだが […]

貯金に成功した1000人みんなやっていた 貯金習慣

マルコ社様より献本御礼。 アベノミクスで景気は良くなるとは言え、来年の春には消費税増税が確実視されている。また円安の影響を受けて調味料などの単価も上昇し、家計は逼迫している状況にある。にも関わらず、リストラや会社倒産は日常茶飯事の如く起きており、安定した収入はなかなか見込めない。 そのような状況下で貯金をする事は重要なことである。しかし「老後のため」や「目的無し」といった貯金はあまり意味をなさない […]

日露エネルギー同盟

エネルギー問題は2004年あたりから日本のメディアで扱われてきた問題で在るが、原発事故を機に、その声がより高まりだした。海外に目を向けてみると、アメリカでは2017年までには世界一の原油差案出国になる見通しを立っており、さらに「シェール(頁岩:けつがん。堆積岩の一種で)」と呼ばれるオイルやガスの開発を進めており、自国だけで需要をまかなえるようにするのだという。 エネルギーの自給を進めているために、 […]