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書評

フグはフグ毒をつくらない

フグと言えば高級食材として、「てっさ」「てっちり」などの料理が存在する。 その一方で「テトロドトキシン」と呼ばれる「フグ毒」が肝臓に存在するとよく言われる。 しかしフグと一重に言っても様々な種類があり、また「フグ毒」も様々な生物に存在していることが明らかになった。 本書はフグ毒とフグの関係、そしてフグ毒の使い道について「フグ毒=フグ」という常識を取り除きつつ、解明している。 第1章「フグ毒はどこに […]

私の「歌舞伎座」ものがたり

これまでずっと立替工事を行ってきた歌舞伎座だったが、今年の4月1日に五代目歌舞伎座がオープンし、連日「こけら落とし」公演が行われている。 2009年1月に行われた「(四代目)歌舞伎座さよなら公演」からはや4年3ヵ月。歌舞伎ファンはずっと新たな歌舞伎座として待ちわびてきたことだろう。 その歌舞伎界であるが、今年になって十八代目中村勘三郎、十二代目市川團十郎と重鎮が相次いで逝去した。江戸歌舞伎として牽 […]

新幹線を運転する

2013年3月のダイヤ改正より、世界一速い新幹線が変わった。かつては東海道・山陽地方を走る「のぞみ」だったのだが、このダイヤ改正により、東北を走る「はやぶさ」となった。時速にして320Kmであるという。 私事の話に移るが、私はこれまで旅行したことはあまりなく、新幹線を利用したこともほとんど無い。その利用した新幹線も実は「のぞみ」しか利用したことがない。「のぞみ」の他にも様々な新幹線があることは知っ […]

生き残るメディア 死ぬメディア 出版・映像ビジネスのゆくえ

メディアは変化しつつある。その変化はインターネット、とりわけSNSや動画共有サイトが出てきてから顕著になり始めた。最近では新聞やTVが滅びると主張する本まで出てきているほどである。 しかし新聞も、TVも、雑誌も、紙の書籍も無くなることは無いと思う。しかしそれらは様々な形で「変化」を起こさなければ、生き残ることは非常に難しいのも事実としてある。 さらに言うとメディアをつくる人でも新しい「価値」を提供 […]

携帯電磁波の人体影響

最近ではスマートフォンが急速に出回っていることから携帯電話はものすごい勢いで進化をしている。携帯電話が一般に出回り始めたのがだいたい1990年代あたりだが、その時は心臓ペースメーカーが異常動作する関係から優先席付近で携帯電話を切るような決まりが作られた。ただ前述の通り携帯電話は進化をしているのだが、今度は「周囲の迷惑」という理由から「優先席付近で携帯電話は禁止」というルールは変わっていない。 話は […]

誰でもデキる人に見える 図解de仕事術

著者の多部田様より献本御礼。 考え方や物事を伝えるための有効手段として「図解」が存在する。その「図解」を仕事で用いられる機会は数多くあるが、それ以外にもキャリアや転職、人生について問題解決をしたいときにも「図解」は使えるツールとして役立てられる。 本書は「図解改善士」が問題解決するための図解メソッドを伝授している。 Chapter1「図解de認められる」 コミュニケーションが苦手、論理的に話すこと […]

いのちのレシピ―死の淵から生還した奇跡の“食”ヒストリー

人間のみならず、動物に欠かせないものとして「食」が挙げられる。その「食」は食物、あるいは食べ方によっては薬にもなり、毒にもなる。 本書は中でも死の淵に陥った時に救ったレシピを紹介し、かつ玄米菜食のレストラン「ローゼンケラー」や「マキシム・ド・パリ」などのレストランやクラブのエピソードを交えて綴っている。 第1章「レストラン・クラブとの邂逅」 著者は大阪・北新地に「ラモール」というクラブを建てた。1 […]

私はコーヒーで世界を変えることにした。

ポプラ社様より献本御礼。 コーヒーに惚れ、ひたすらコーヒーを愛し、最高のコーヒーを求め続け、コーヒーで世界を変えるビジネスを行う。しかも著者の肩書きは「コーヒーハンター」である。 これほどまで「コーヒー」に恵まれ追求した方は誰一人見たことがないと言える。コーヒーへのこだわりは、やがて仕事へのこだわりとなり、それが本書にして結晶化された。その著者のコーヒーに書けた半生を見てみよう。 第一章「コーヒー […]

群れない力~「人付き合いが上手い人ほど貧乏になる時代」における勝つ人の習慣

おそらく本書ほど、エッジの立ったビジネス書はなかなか見かけない、と言える。 amazonのページを見ても、賛否双方の感想が多いというのも珍しい。それだけ「問題作」と言えるような一冊である。 著者もそれを自認しているようで、本書の帯には「WARNING」として注意書きが記されているほどであり、「危険なビジネス書」と標榜している。 ではその中身とはなにか、本書は成功するための人間関係術である。ではその […]

フランス的クラシック生活

私は大学生の頃にオーケストラのサークルに所属していたことだけあって、クラシック鑑賞は今でも趣味となっている。それ以前にも吹奏楽を行っていた経験もあり、その関連からクラシックに関わっていた。それに関連しているせいか、本書を手に取ってみた。 本書はフランスで生まれたクラシック、というよりもフランスとクラシック音楽との関わりについてフランス人の著者がクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」を通じて語って […]