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哲学・宗教

70歳からの正しいわがまま

超高齢社会を迎えるものの、70歳になっても現役の人もいれば、もう老い先も短いという人もいます。特に現役・引退問わず70歳になってくると延長戦、と言うよりも人生の総決算という方が良いのかもしれません。 70歳から新たに始めると言うよりも、老い先短い中で最後の「わがまま」をしたい、という方も少なくありません。本書は医者でありながら、治療はせず、看取りを行う医者が多くの70歳以上の方々を見て、本当に「正 […]

臨床心理学小史

「心理学」は私たちの生活にも「心理」を理解する上で大切な学問の一つとして知られている。一方でそのカテゴリの一つである「臨床心理学」はどうかというと、 人間の心理的障害・病理の問題を、心理学的な原理や知識を総合して解決することを図り、そのための理論および技術を研究する心理学の一分野「広辞苑 第七版」より とある。解決のための「理論」と「技術」を「研究」する分野であるため、問題をもとにした研究の分野で […]

最後の審判-終末思想で読み解くキリスト教

ミケランジェロ・ブオナローティの代表的な絵画に「最後の審判」がある。現在はバチカン市国にあるバチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂の祭壇に描かれている。この「最後の審判」はキリスト教における「終末論」の考えにあり、「怒りの日」と同義に扱われている。 もっとも「最後の審判」の考え方はキリスト教のみならずユダヤ教・イスラム教・ゾロアスター教にも同様の考え方があるのだが、本書はあくまでキリスト教における「最後 […]

サクッとわかるビジネス教養 アドラー心理学

オーストリアの精神科医・心理学者であるアルフレッド・アドラーは個人心理学のひとつである「アドラー心理学」の創始者である。そのアドラーが提唱した「アドラー心理学」とは何か。そこには「勇気」や「人間関係」「自分自身」のことを映し出している。本書はビジネス教養としての「アドラー心理学」を紐解いている。 Chapter1「アドラー心理学の柱は「勇気」」 元々アルフレッド・アドラーは心理学を勉強しているとあ […]

愛国の起源―パトリオティズムはなぜ保守思想となったのか

「愛国」と言う言葉が出てくると、「右翼」や「右派」「保守」といった言葉と直結する論者も少なくない。もっとも「愛国」は、「自分の国を愛する心」そのものであり、どのような思想であれ「国を愛する」ことを意味している。しかしどういうわけか、その愛国心が、政治主義の「パトリオティズム」となり、保守思想の一つとなっていった。 そもそも「愛国」はどのような歴史を辿り、保守思想へと行き着いたのか、その歴史を本書に […]

楽しくはじめて、続けるための 自炊入門

私自身、大学入学と同時に独り暮らしを始め、もう18年半以上経つ。しかしながら大学生活の4年間は下宿だったため、実際に料理するなどの独り暮らしは14年半あたりになる。元々料理自体は、時間こそ取らないまでも、簡単なものをつくることが多い。野菜炒めや焼きそば、さらにはあり合わせのサラダや簡単な鍋に至るまではつくる。とは言えど、自炊のレパートリー自体は少ないため、ある種ワンパターンになってしまうことも多々 […]

「小さな歴史」と「大きな歴史」のはざまで

「歴史」は人類はもとより、森羅万象が長らく進化を続けてきた足跡である。しかしその「足跡」の中には失われたもの、都合良く解釈されたものまであり、その認識を巡ってのいざこざもある。日本でもある「歴史認識問題」もその一つである。 また「歴史」と言っても日本・世界といった場所の歴史はもちろんのこと、古代史・中世史・近現代史など時代によっての大小も異なってくる。本書はその歴史の構築・解釈、そしてメディアとの […]

人間の自由と物語の哲学―私たちは何者か

小説をはじめとした物語の中には登場人物がおり、周囲の人びとと織りなすことが多い。もちろん中には人間一人が出てきて、周囲の事象との関わりを描くケースもある。 もっとも登場人物たちにも、それぞれのアイデンティティがあり、なおかつ哲学があるのだが、本書は小説における登場人物を哲学的にどのよに捉えているのかについて考察を行っている。 第一部「哲学から小説へ―自由と主体をめぐる原理的探究」 小説において、登 […]

教養として学んでおきたい聖書

世界でもっとも読まれている本は「聖書」である。聖書の違いによるのだが、ユダヤ教、およびキリスト教の「教典」としてある聖書は、ビジネスの世界でも活かすヒントにもなり、「聖書」に関するビジネス書もいくつか出ている。 もっとも聖書には旧約・新約とあり、それぞれ書かれている内容も異なってくる。本書は「教養」の観点から「聖書」とはどのような本か、そして世界にどのような影響を及ぼしたのかを紐解いている。 第1 […]

人生ってなんだ

私自身、昨月37歳になった。「もうここまで生きたか」という感情もあれば、「まだ37歳か」という感情の両方を持ってしまう。 その37年間の中で「人生」を振り返ることはあれど、人生とは何かという問いを考える事も何度かあった。本書に限らず色々な本を読み、様々な人の話を聞きながら考えていくのだが、未だに結論が出ない。もしかしたら結論は人それぞれで、中にはないのかもしれない。 そこで本書である。劇作家であり […]