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時事

トカイナカに生きる

少しの本にて、首都圏から会社や人が地方に流出しているということを書いた。もっとも先日には政府が首都圏から地方移住を2027年度までの目標を掲げたというニュースがあった。実現ができるかどうかは不透明だが、首都圏から地方へという動きは加速している。 その一方で、「トカイナカ」と呼ばれる地域に移住し、働くという動きもある。「都会」と「田舎」を合わせているのだが、都心から電車などで少し移動した郊外の地域を […]

外国人集住団地――日本人高齢者と外国人の若者の“ゆるやかな共生”

明けましておめでとうございます。本年も「蔵前トラックⅢ」をどうぞよろしくお願いいたします。 新年はこの1冊からです。 ***** 「団地」と言うと、ここ最近ではネガティブな話しか聞かない。特に高度経済成長期において各地でニュータウンができ、団地も生まれてきたのだが、近年では高齢化が進み、廃れて言っているといった風潮をまことしやかに見聞きすることがある。 しかし団地の中には新しい「共生」をもって活き […]

「黒い雨」訴訟

1945年8月6日午前8時15分 アメリカが原子爆弾「リトルボーイ」を投下し核爆発を引き起こした。それにより広島市内のほとんどは焦土と化した。その後も「黒い雨」をはじめとした二次被害が相次ぎ、今もなお「被ばく」は現在進行形で被害を受け続けている現状がある。 本書はその中でも「黒い雨」にまつわる「訴訟」が起こっており、本書はその訴訟の顛末を取り上げている。 1章「“降らなかった” 黒い雨」 「黒い雨 […]

日本のコメ問題-5つの転換点と迫りくる最大の危機

日本人の多くはコメを主食としており、日本でも多くのコメを生産しているのだが、そもそもコメの生産自体が時代の「変化」にさらされ続け、問題視され続けている。しかしその「問題視」のあり方も時代共に変化し続けているのだが、その「変化」には何かしらの「転換点」が存在している。その「転換点」とこれからのコメの生産はどうあるべきなのか、本書にて取り上げている。 第一章「コメと田んぼに分けると見えてくるコメ問題と […]

差別は思いやりでは解決しない ジェンダーやLGBTQから考える

そもそも「差別」は人間や動物などには多かれ少なかれ「差」があることから、その上での「差別」はどうしても起こりうる。その部分は致し方ないのだが、中には解消できる「差別」も存在する。しかしその「差別」の解消はどのように行っていけば良いか、国・自治体・個人とそれぞれに分かれてくるのだが、個人における「解決」の一つの解として「思いやり」がある。 しかし著者に言わせるとそれは単なる気休めでしかなく、そもそも […]

無国籍と複数国籍 あなたは「ナニジン」ですか?

先にも述べたように、日本では「国籍法」により、1つの国しか国籍を持つことができない。もし日本国籍を得ようとするのであれば、他の国の国籍を放棄する必要がある。しかし国内外に目を向けてみると「無国籍」の人もいれば、実際に他国の国籍をいくつか持っている「複数国籍」の人も現にいる。そもそも無国籍・複数国籍がなぜ存在するのだろうか、またその「国籍」を巡ってどのような問題が存在するのか。本書ではそのことについ […]

わたしの心のレンズ 現場の記憶を紡ぐ

今となっては「写真」は色々な所・もので撮ることができる。専用のカメラはもちろんのこと、スマートフォンなどでも行える。しかもその写真は個人で楽しむばかりで無く、InstagramなどのSNSサイトで、友人や不特定多数の人びとと共有することができる。 写真はそういった表現に使われるのだが、他にも様々な出来事を表す、あるいは現場における悲しさ、怒りなどもまた写真として表れることもある。本書は写真家として […]

ルポ 女性用風俗

「性産業」と呼ばれる業界があるのだが、ビデオはもちろんのことソープやヘルスといった「性風俗」と呼ばれる世界がある。イメージが強いものとして男性を対象にしていた。 しかしながら「性風俗(フーゾク)」をはじめとした「性産業」もまた「女性向け」と呼ばれるものがあり、本書では「女性」を対象にした「女性用風俗」なるものと、その利用者の現状などを取り上げている。 第一章「処女と女性用風俗」 女性用風俗は少ない […]

「ヤングケアラー」とは誰か 家族を“気づかう”子どもたちの孤立

「ヤングケアラー」は前々からあるのだが、私自身初めて知ったのは5月、当ブログにて取り上げた記事が初めてである。よくよく調べてみると、2010年代あたりから実態調査はもちろん事、それに関しての支援の動きも見せている。今一度取り上げる必要があるのだが「ヤングケアラー」とは、 法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもとされています。 […]

パパ活女子

先日どこかの国会議員がパパ活疑惑をかけられたのは記憶に新しい。もっとも「パパ活」自体は言葉としてここ最近できているものの、かつては「援助交際(援交)」として扱われてきた。なぜ「パパ活」と言う言葉がつくられたのかの源流は不明だが、できたばかりの頃に同名のドラマもあった。 そもそもなぜ女子たちはなぜ「パパ活」を行うのか、またパパ活の傾向はどのようなものなのか、本書はそのことについて取り上げている。 第 […]