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生物学

昆虫学者、奇跡の図鑑を作る

昆虫に関する図鑑や文献は数多くあり、その大元の一つとして博物学者であるジャン・アンリ・ファーブルの「昆虫記」、日本では「ファーブル昆虫記」が有名である。 それから様々な「図鑑」が世に出ているのだが、まんべんなく取り上げられているが有名な物ばかりのものもあれば、特定の種類のみ偏るといったものもある。本書は著者自身が監修した昆虫図鑑の製作秘話を引き合いに出しつつ、奇跡の図鑑を作りたいと考え、行動した記 […]

ぼくたちが 知っておきたい生理のこと

男女には明らかな違いがあるが、その「違い」を理解できず、時として「ハラスメント」になるケースも少なくない。またそのことによって亀裂も生じることがある。 この「違い」の一つとして「生理」がある。女性の場合は必ず存在するものがあり、その時期になってくると個人差はあるものの、耐えがたい「生理痛」に苦しむことも少なくない。本書は「生理」について男性が理解できるようにつくられている。 第1章「ぼくたちと生理 […]

身近な雑草たちの奇跡 道ばた、空き地、花壇の隅……気づけばそこにいる植物の生態

私はよく色々な所をウォーキングやランニングを行う。ストレス発散と言うのもあるのだが、仕事は専らデスクワークであるため、外で身体を動かしたいという感情を持っている。その感情を解放するために外にて出歩き、新しいアイデアなどを考える事として外へ出歩く。 歩いたり走ったりしていると当然、雑草に出くわしたり、踏んだりする事がある。しかし植物学としては「雑草」といったものはなく、雑草の中には様々な種類の草があ […]

ヒトデとクモヒトデ―謎の☆形動物

まだまだ暑い時期である。私の住んでいる鎌倉でも由比ヶ浜や材木座の海岸には多くの海水浴客が来る。一昨年からコロナ禍によって、海が開かないと言ったことがあったのだが、3年ぶりの海開きとなり、コロナ前の状況に戻りつつある。しかし第7波もあり、油断もできない状況であることは間違いない。 「海」と言うと、海の生き物もけっこうある。本書で紹介するヒトデもまた海の生き物で有名だが、なぜ「☆(星)」の形をしている […]

魚にも自分がわかる ――動物認知研究の最先端

「認知」は人間特有のものではない。多くの動物には「脳」があり、その脳の働きなどにより、「認知」機能が備わっている。しかし動物によって、どのように認知されるかは異なる。 そこで本書である。本書は魚における認知機能がどのようなものなのか、現在の研究でわかっている所まで取り上げている。 第1章「魚の脳は原始的ではなかった」 元々動物にも種類があるのだが、魚類・両生類・爬虫類といったように進化をしてきた。 […]

カラスは飼えるか

カラスというとネガティブなイメージが多くある。もっともこの時期になると繁殖期にもなり、親ガラスは警戒心が強くなる。それ故か、カラスが人を襲うようなことも度々ある。かくいう私も小学校の時ではあるものの2度襲われたことがある。 しかし本書はカラスに対して食べたり、飼ったりすることができるのか、という通常とは異なる見地でカラスを取り上げている。 1章「フィールド武者修行」 カラスの研究を行うためにはフィ […]

毛―生命と進化の立役者

生物には様々な「毛」が存在する。もちろん頭の毛ばかりではない。 もっとも「毛」は生命を維持する、あるいは活かすための重要な要素である。なおかつ人間のみならず様々な毛を持っているのだが、役割も毛によって異なる。どのような役割を持っているのかも含めて本書にて取り上げている。 第1章「孤独な戦士「精子」」 細胞には「べん毛」と呼ばれるものがあり、進化を行う中で見えないものの中核的な働きを持つ。他にも多く […]

食虫植物の文化誌

「食虫植物」は珍しいようでいて、なかなかお目にかかれない。しかし国内外問わず、類があり、美しい食虫植物も存在する。その一方で、映画や小説などでは「人喰い植物」の題材として扱われることもしばしばある。 そもそも食虫植物はどうして存在してきたのか、またどのような進化を遂げ、なおかつどのように捕食を行っているのか、本書はめくるめく食虫植物の世界を取り上げている。 第1章「食虫植物とは」 「食虫植物」は、 […]

猫はふしぎ

言うまでも無いが本日2月22日は「猫の日」である。しかも今年は「2022年2月22日」と、2が6つも揃うフィーバー、ではなく「スーパー猫の日」とも呼ばれている。これだけ2が揃っているだけあり、インターネット上では猫の話題が満載であり、なおかつ企業の公式Twitterでも1日限定で猫に因んだ名前に改名している。 猫に関しての書評を行った際に何度も書いているが、私も猫が大好きで、猫のニュースや動画など […]

なごり雪

本書のタイトルを見ると、あの名曲を連想される方も多くいるかと思う。 しかし本書はその曲のオマージュというわけではなく、とあるモデルとファッションライターの恋愛と選択を描いている。 トップモデルの彼とファッションライターの彼女、彼女の所から愛を育んできたのだが、大きな事故に遭遇してしまい、彼は半身不随となり、モデルとしての人生を絶たれることになった。自暴自棄になり、自らも死を望むようになった彼、そし […]