部下には数字で指示を出せ 儲ける課長の会計力

著者の望月様より献本御礼。 今年の夏のビジネス書は「数字」や「数学」で乱舞したといっても過言ではない。その理由は様々であるが、一つにはビジネスを行っていく上でそれらが、いかに重要であるのか再認識され始めたのかもしれない。 本書も「数字」の需要性についてかかれているが、あくまで「勘定」としての「数字」の重要性を説いている。 第1章「「値引きはどこまでしてよいか」がわかる売上と利益の関係」 経営や商売 […]

たった一度の人生を記録しなさい~自分を整理・再発見するライフログ入門

ダイヤモンド社 市川様より献本御礼。 「もし人生が二回あればお母さんの言う通りに高校へ行くけど、 一回しかないんだから自分の自由にさせてください。」 これはプロレスラーを経て総合格闘家として活躍し、現在は全日本プロレスで活躍している船木誠勝が中学卒業後、新日本プロレスに入団しようとしたときに放った言葉である。 少し話がずれてしまったが、本書は「人生の記録」の方法の一つとして「ライフログ」を紹介して […]

20代でムダな失敗をしないための「逆転思考」

著者の上田様より献本御礼。 このごろ「思考法」の本がビジネス書の中でとりわけ多い。その大きな要因としては、ビジネス書の本当の価値となる「実践」を容易に行えるところにあるのかもしれない。 本書は若くして起業し、幾多の失敗を重ね、現在では「Febe」や「朗読少女」で成長が著しいオトバンクの上田渉氏が幾多の失敗を重ね、身につけた「逆転思考」についてを伝授している。 CHAPTER1「まずは” […]

アキバを創った12人の侍

かつてから電気街と言われ、今となってはオタクの聖地の一つと言われている秋葉原、通称「アキバ」。そのアキバは現在のように変容していったのか。そしてこれからのアキバはどのように変容していくのかについて、本書では実際に現在のアキバに変容させた方々、そしてこれからのアキバを構築させ、挑戦する方々を「侍」とし、紹介している。 1章「常識はずれの発想が”アキバ”を創った」 おそらく現在 […]

象の背中で焚火をすれば

「地震」と「原子力」 今年はこの2つの単語が頭から離れられないと言っても過言ではない。3月11日に起こった「東日本大震災」は東北どころか日本全体にとっても大惨事と言える。そこから復興をしている矢先に台風12・15号が日本を直撃し、復興の道のりが遠のいている印象にある。 本書は阪神淡路大震災をはじめとした地震、原子力、そして政治を風刺したエッセイ集である。 <像の背中で焚火をすれば>. […]

雪姫(ゆき)―遠野おしらさま迷宮

岩手県の遠野というと「河童」が有名である。私だけかもしれないが「遠野=河童」という固定観念に支配されているのかもしれない。 元々は「遠野物語」の説話により生まれたものであるが、この作品は最も有名な民俗学者の一人である柳田國男が1910年に発表した作品である。昨年はその発表100周年を迎えることを考えると、「遠野物語」フィーバーと呼ばれるのかもしれない。事実昨年は「遠野物語」に関する作品が次々と取り […]

日本の1/2革命

西洋では「ピューリタン革命」「名誉革命」「フランス革命」「ロシア革命」など様々な革命が近世から近代のあいだで起こった。 では、日本ではどうか。ほぼ無いというに等しいかもしれない。唯一あったとしても1853年の開国から明治維新を指すことが多いだろう。 しかし著者の両人はその革命は「半分」であったという。ではなにが「半分」なのだろうか。本書ではそれについて解き明かしている。 第一章「日本人がフランス革 […]

3年後に生き残るクルマ

約3・4年前までは「自動車王国」として日本が君臨していた。しかし景気は急速に減速し、やがてトヨタやホンダに対するリコールが相次ぎ、追い打ちをかけるかのような「超円高」がすすみ、自動車業界の衰退が著しくなったと言われている。 本書は自動車業界が生き残るためにどのようなクルマをつくるべきか、業界はどうあるべきかを提言した一冊である。 第1章「自動車の行方」 ご存じの通り、日本におけるクルマの販売台数は […]

皮膚という「脳」 心をあやつる神秘の機能

人体はまさに「不思議」に満ちている。その大きな理由の一つとして「人体」の解明は進んでいても、「すべて」解明できているというわけでは無いからである。まだまだ解明されていない部分があるため、「不思議」と言えるのである。 皮膚もその「不思議」の一つである。本書は未だすべて解明されていない「皮膚」の宇宙を見ることのできる一冊である。 第1章「露出した「脳」」 本書のタイトルにあるとおりある種で「脳」の感覚 […]

コーヒーを通して見たフェアトレード―スリランカ山岳地帯を行く

「フェアトレード」は簡単に言うと「公正な貿易」のことを言う。貿易立国と呼ばれる日本ではもはや「あたりまえ」と呼ばれるようなものであるが、バブル景気前後にはアメリカとの「貿易摩擦」などにより「ジャパンバッシング」が起こった記憶があった。それからだんだん「フェアトレード」の意識が高まった。 あらましはそこまでにしておいて、本書ではその「フェアトレード」についてスリランカ山岳地帯から生産されるコーヒーを […]