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ちくま新書

ケルト 再生の思想――ハロウィンからの生命循環

「ケルト」とは 「紀元前5~前1世紀、ヨーロッパの中部・西部に広く居住した民族。やがてローマの支配下に入り、また、ゲルマンの圧迫により次第に衰退。現在はアイルランド・スコットランド・ウェールズ・ブルターニュなどに散在する。妖精伝説や多くの民話・神話で知られる」(「広辞苑 第七版」より) とある。ヨーロッパやアジアをはじめ、広く活躍をしていたのだが、衰退をしていった。しかしながら歴史と文化、宗教にお […]

ドキュメント 日本会議

かつて「日本会議」と呼ばれた団体がメディアで話題となった。保守思想の団体であり、現首相である安倍晋三を支持している団体として言われているのだが、実際にはどのような思想を持ち、なおかつ生まれたのか、知られざる歴史と団体の中身について取り上げている。 第1章「発端―打倒全学連」 本章のサブタイトルにある全学連(全日本学生自治会総連合)は1948年に結成され、その後安保闘争や大学紛争に関わった。その全貌 […]

公立中高一貫校

中高一貫校というと「私立」の専売特許のイメージがあるのだが、実際には都道府県や市町村立と呼ばれる「公立」の中高一貫校も存在する。公立であるだけに学費が安く、なおかつ充実した教育を受けることができるようにもなってきた。他にも受験のみならず、社会人になってから役立つような実践的な教育まで行われるようにもなっている。そもそもなぜ公立の中高一貫校ができてきたのか、その学校ではどのような教育を行っているのか […]

ひらかれる建築―「民主化」の作法

「建築」や「建物」同じようなイメージが持たれるのだが、そもそも両方とも異なる。前者はもの・こと両方を指しており、後者はものしか表されていない。もっとも両者とも開かれているのかと言うと答えるのはなかなか難しい。その両者の言葉を交えながら、どのような「ひらかれる」ようになるのか、そのことについて取り上げているのが本書である。 第1章「建築の近代―第一世代の民主化」 本書で取り上げる建築のキーワードとし […]

宮中からみる日本近代史

歴史は様々な角度から見ると異なる観点が出てくる。その観点が増えるほど、より複眼的に歴史を鑑みることができるようになる。特に最近の歴史に関しては史料などの記録も多くなっていることによってより細かく、多角的に分析しやすくなっている。 本書はその中でも天皇があらせられる場所、「宮中」の場からどのような歴史をたどっていったのか、そのことを取り上げている。 第一章「近代国家の建設と新しい宮中の姿―明治憲法体 […]

安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学

商品にしても、サービスにしても「安全」がどうしても大切な要素であるのだが、それだけでは「安心」はできない。なぜ安心ができないのか、そしてその安心ができないことによって実害を被ることになるのか、安心できない「理由」を取り上げいている。 第1章「「安全」だけでは足りない!」 安全だけでは足りない理由は「安心」が保証されないのである。しかしその安心は完全に満たすのは無理な話である。なぜかというと「安心」 […]

もじれる社会―戦後日本型循環モデルを超えて

一見「もれる」と読み間違えてしまうのだが、「もじれる」は簡単に言うと「もつれる」「こじれる」が合わさった造語である。2つの意味がドッキングする意味としてはバブル崩壊後の日本経済を形容する形として象徴づけられているという。その象徴づけられている社会がどのようにして変化を遂げていくのか、そしてどのような対策が必要なのかを取り上げている。 第1章「社会の「悲惨」と「希望」」 社会における「悲惨」は数多く […]

カストロとフランコ―冷戦期外交の舞台裏

昨月11月25日にキューバの前最高指導者であり、チェ・ゲバラとともにキューバを革命に導いたフィデル・カストロが逝去した。長年にわたり最高指導者とし続けたことで多少の澱はあったものの、それでも現在のキューバをつくり上げた人物の一人として挙げられる。そのカストロについて取り上げているが、もう一人取り上げている人物として第二次世界大戦後、スペインで長年指導者としてあり続けた、あるいは独裁者としてあり続け […]

40歳からの会社に頼らない働き方

「働き盛り」の後期を迎える40歳を過ぎたときに、同じような働き方は考えない方が良い。しかしながらその働き方を変えるためにはどのような考えを持ったらよいのか。その一つとして「会社に頼らない」ことを念頭に置くことが必要になってくる。その働き方とは一体何か本書にて解き明かしている。 第一章「新しい働き方を手に入れる」 新しい働き方を手にいれるきっかけとして「環境」が大きく変わることが挙げられる。その挙げ […]

マーケットデザイン―最先端の実用的な経済学

マーケットをデザインするということとは一体どのようなものなのか、私自身も本書に出会うまでは全くと言ってもいいほどわからなかった。しかし経済を動かす、あるいは自分自身のビジネスを生み出し、育てるためにはマーケットデザインは多かれ少なかれ必ず必要なものになる。しかしどのようにしてそれをつくっていくのか、本書はその考え方について論じている。 第一章「組み合わせの妙技―アルゴリズム交換とその威力」 そもそ […]