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アニメ

ライトノベル史入門  『ドラゴンマガジン』創刊物語―狼煙を上げた先駆者たち

今となっては当たり前のようにあるライトノベルだが、その走りをつくったのはドラゴンマガジンと言ってもいいほど過言ではない。それ以前にもライトノベルが存在したのだが、現在のようになったのは1988年に「ドラゴンマガジン」が創刊されたことにある。「ロードス島戦記」から「スレイヤーズ」など多くのライトノベルを生み出し、今日のライトノベルをつくり出した。そもそもなぜ「ドラゴンマガジン」がつくられ、ライトノベ […]

テレビアニメ夜明け前―知られざる関西圏アニメーション興亡史

テレビアニメは様々な所でつくられる。多くは東京の会社であるのだが、中には富山をはじめとした地方で制作されることもあった。その中で本書は京都・大阪の2つの地方のアニメを追っているのだが、そもそも京都や大阪の2つの場所ではどのようなアニメがつくられ、変化していったのかを取り上げている。 第一章「京都映画社 戦後関西アニメの出発点」 日本におけるテレビアニメの始まりは1953年、それ以前には戦前・戦中の […]

手塚治虫―知られざる天才の苦悩

現在「ヤング ブラック・ジャック」というアニメが放映されているのだが、その原作者は手塚治虫氏(以下:手塚氏)である。言うまでもなく「ブラック・ジャック」こと間黒男がどのような「過去」だったのかというエピソードを描いている。ほかにも手塚氏は戦後最初のヒット作となる「新宝島」をはじめ「鉄腕アトム」「火の鳥」「リボンの騎士」など数多くの作品を残し、戦後マンガ界の礎を築いていった。またアニメの世界でも「鉄 […]

シェーの時代―「おそ松くん」と昭和こども社会

10月からTVアニメ「おそ松さん」が放送されており、賛否両論がありながらも、大人気を誇っている。第1話から予想を遥か斜めを行く展開が魅力的である。そもそも「おそ松さん」が放映されたのは原作者である故・赤塚不二夫氏が生誕80周年を記念したところにある。 そのこともあって本書というのもちょっと変であるのだが、そもそも「おそ松さん」の原作と言える「おそ松くん」はどのような時代背景があり、どういったキャラ […]

コンテンツビジネス・デジタルシフト―映像の新しい消費形態

本書で取り上げる「コンテンツ」は主に「アニメコンテンツ」である。最近アニメも、実際のアニメ放映のみならず、DVD・BDの販売、さらにはグッズなどの販売もあるのだが、これはミクロの観点からの売り上げである。マクロになると、スポンサーからの広告料などが主な収入源になるという。 しかしそういった「アニメコンテンツ」にも変化は見られる。本書はそのコンテンツビジネスの変化について迫っている。 第一章「メディ […]

ガンダムと日本人

ガンダムは1979年から始まって昨年35周年を迎えた。現在もなお「ガンダム Gのレコンギスタ」や「ガンダムビルドファイターズトライ」などが放映されており、親子ともどもファンになるものとしてガンダムが挙げられる。 しかしガンダム作品を色々と見てみると、物語のおもしろさもあるのだが、本書のように戦後日本の歴史を紐解ける、という見方もできる。 本書はガンダムに出てくるキャラクター・世界と、戦後日本の歩み […]

「メジャー」を生みだす マーケティングを超えるクリエイターたち

角川書店 岸山様より献本御礼。 マンガやアニメ、さらには歌などのカルチャーを「サブカルチャー」と呼ばれるのだが、数年前から論者によって、「ポップカルチャー」と呼ばれる事がある。そういったカルチャーが「オタク」と呼ばれる方々のために作られることが多かったのだが、現在ではオタクを対象とせず、いわゆる普通の人を対象にした、「メジャー」と呼ばれる様なものも数多く作られている。 本書は今を担う音楽・マンガ・ […]

男らしさという病?―ポップ・カルチャーの新・男性学

先日「男性学の新展開」と言う本を取り上げたが、本書はその中でもマンガ・アニメをはじめとした「ポップ・カルチャー」を中心に取り上げている。 そもそも「男らしさ」について考察を行い続けてきた「男性学」なのだが、その「男らしさ」と言うところを「男性性」としてとらえており、それについてどのようなものなのかを考察する学問である。 第1章「現代日本の大衆文化における「女性の男性性」―オルタナティヴな男性性のあ […]

ミッキーはなぜ口笛を吹くのか~アニメーションの表現史

今、巷で放送しているアニメの本来の言葉は「アニメーション(Animation)」と呼ばれており、 「少しずつ動かした人形、または少しずつ変化させて描いた一連の絵などを一こまごとに撮影し、これを連続映写して動きの感覚を与える映画・テレビ技法。漫画・劇画映画・テレビ番組の制作に使用。また、その映画・テレビ番組。動画。アニメ」(「広辞苑 第六版」より) という意味がある。しかし日本のアニメは相も変わらず […]

アニメ・マンガで地域振興

「聖地巡礼」というと、宗教における「メッカ」と呼ばれるところに訪れるというものが本来の意味であるが、最近ではアニメ・マンガ・ドラマ・映画の舞台となったところを見てみることを表している。本書で紹介するアニメ・マンガには多くの舞台がある。もっと言うとアニメやマンガ化してきたことにより、地域振興の材料にしている所もある。本書はアニメ・マンガ作品の舞台となったところの地域振興の現状とともに、これからの「ま […]