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コミュニティ

外国人集住団地――日本人高齢者と外国人の若者の“ゆるやかな共生”

明けましておめでとうございます。本年も「蔵前トラックⅢ」をどうぞよろしくお願いいたします。 新年はこの1冊からです。 ***** 「団地」と言うと、ここ最近ではネガティブな話しか聞かない。特に高度経済成長期において各地でニュータウンができ、団地も生まれてきたのだが、近年では高齢化が進み、廃れて言っているといった風潮をまことしやかに見聞きすることがある。 しかし団地の中には新しい「共生」をもって活き […]

ツバメのせかい

季節外れの一冊であるが、毎年私の住んでいる鎌倉にはツバメがやって来て、近くの所で巣を作る。中には店の所で巣をつくり、「ツバメがいます」といった看板も目立つようになる。ツバメが飛び、エサを集めて、雛鳥に分け与える姿は何ともかわいい。 本書はめくるめくツバメの世界について取り上げているのが本書である。 第1章「ツバメが聴いている音」 ツバメは身近な鳥である一方で、何かと謎が多い。そもそもツバメはどのよ […]

医療倫理超入門

「医療」と「倫理」。この2つは交わらないようでいて、実は交わる部分がある。それは「科学」と「倫理」の2つが交わる理由とほぼ同じようにある。科学は進歩するのだが、その進歩は人間としての倫理を超えてしまい、批判を行うといった論調があると同じように、医療においても「生命倫理」の観点で進歩そのものを批判するといった論調がある。 では医療倫理とはいったい何か、そして医療と倫理の対立とこれからはどうなっていく […]

地域とともに未来をひらく お寺という場のつくりかた

皆さんは「お寺」と言うとどのようなイメージを持たれるか、古くさいイメージもあれば、葬送でしか使わないと言ったイメージもあるのだが、もっともお寺はそれだけのことではない。むしろコミュニティとしての役割も担っているという。本書は実際に地域におけるお寺の役割と、「お寺」自体がコミュニティを活性する「場」として扱われていることについて取り上げている。 第1部「お寺という場の可能性」 ここ最近では「お寺離れ […]

読書会入門 人が本で交わる場所

ここ最近はめっきり参加していないのだが、数年前までは積極的に読書会に参加していた時期があった。ブログでも参加記録がありカテゴリー「セミナー&パーティー出席記録」にて参照されたい。 もっとも私自身読書そのものが趣味となり、書評をはじめ、そして行っていくうちに書評家という職業に興味を持ち、書評とは何かを考え、探し求めるために「書評家」になった。そこから読書とは何か、本とは何かを常々考え続け、も […]

コミュニティナース ―まちを元気にする“おせっかい”焼きの看護師

ナースという言葉も最近はなかなか聞かなくなった。今となっては「看護師」と呼ばれるのかもしれない。 話は変わるが、本書は患者だけでなく、その患者の住む地域を元気にするために働く看護師、いわゆる「コミュニティナース」がいかにしてできたのか、そしてコミュニティナースの活躍とこれからについて取り上げている。 第1章「「何もできない私」がスタートラインに立つまで」 著者の小学生の頃からコミュニティナースにな […]

ゼロイチ起業

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 「ゼロからのスタート」とよく言われるのだが、そこから「1」をつくる事が大変なことである。しかしながら起業によって、それをなし得ることができるのだという。そのことはなし得た人がそう言ったほどである。起業は苦難の道であるのだが、行うことによって人脈を築き、そして年収2000万円を獲得するに至った。そのプロセスをマニュアルにして取り上げているのが本書である。 C […]

地域の足を支える コミュニティーバス・デマンド交通

地域の足として役立つ交通手段としてバスがある。もちろん路線バスもあるのだが、地域住民の足として根ざしながらもコミュニティーとして成している。しかしコミュニティーバスは地上によって様々な課題があり、なおかつ、バスを廃止してしまった現状がある。その現状と対策について取り上げているのが本書である。 第Ⅰ部「コミュニティーバスの誕生と「ムーバス」の成功」 コミュニティーバスはよくある路線バスとは異なり、安 […]

「まち歩き」をしかけるーコミュニティ・ツーリズムの手ほどき

私自身あまりテレビは見ないのだが、最近では大物芸能人が「散歩」をする番組が増え始めてきている。そのはしりの一つなのが、故・地井武男の「ちい散歩」が挙げられる。それらの番組をはじめとした多くの番組には散歩でしかわからない魅力が隠されているという。 それに限らず、様々なツアーでは「まち歩き」を標榜とするものもあるという。それは「コミュニティ」を構築し、なおかつ、旅行業の発展の起爆剤となり得るとあるのだ […]

南国港町おばちゃん信金―「支援」って何?“おまけ組”共生コミュニティの創り方

人間にも「格差」があるように、企業にも「格差」はどうしても存在する。これは人間以前に、動物として生きる中で当たり前に存在する。もちろん「格差」があるということは「勝ち組」や「負け組」と言ったものがどうしても出てくる。しかし本書で取り上げる信金は勝ち組にも負け組にも属しない、「おまけ組」の道を選び、邁進している。著者自身、赤裸々に語っているが、なぜ「おまけ組」になったのか、そしてそうなるためにはどう […]