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中公新書

テロルと映画 – スペクタクルとしての暴力

「テロ」は今も昔もあるのだが、その「テロ」を題材とした作品も映画・音楽・ドラマをはじめ、ありとあらゆる分野で取り上げられている。もっとも映画も数多くあるのだが、「テロ」を通じてどのような表現を醸成しているのか、そして「テロ」についてどのように訴えているのか、様々な題材とともに取り上げている。 第1章「暴力のスペクタクル―メディアのなかのテロル」 暴力による「テロ」はニュースでも数多く取り上げられて […]

戦艦武蔵 – 忘れられた巨艦の航跡

日本の戦艦には「大和」「榛名」「金剛」など様々な名前が存在する。その中でも最も有名な戦艦の一つとして「武蔵」がある。その武蔵は1種類だけというイメージが持たれるのだが、実際に調べてみると、幕末から明治初期に作られた初代、明治前半から日中戦争前まで造られた二代目、大東亜戦争にて闘った三代目とがある。その中でも本書で取り上げるのが三代目であり、なぜ造られ、沈没したのか、そのことを取り上げているのが本書 […]

忘れられた哲学者 – 土田杏村と文化への問い

日本の哲学者と言っても様々いるのだが、有名どころだと「哲学」の日本語の生みの親である西周や西田幾多郎、政治哲学ではあるものの丸山眞男がいる。しかし本書で取り上げられる土田杏村(つちだきょうそん)はどのような哲学者なのか、そしてどのようなものを遺したのか、そのことを取り上げている。 第一章「1920年代の思想と文化概念」 元々土田杏村に関する文献はそれほど残されていなかった。そのことから「忘れられた […]

左遷論 – 組織の論理、個人の心理

社会人、それも会社勤めの人々にとって「左遷」はネガティブなイメージを浮かぶ。左遷を受けると、自分自身のキャリア形成において悪影響を及ぼすというのだが、実際はそうとは限らないという。しかしそもそも日本にはなぜ「左遷」があるのかも含めて左遷のイロハについて取り上げている。 第1章「菅原道真、失意の晩年―左遷とは何か」 そもそも左遷が出てき始めたのは学問の神である菅原道真である。道真は政治家として、そし […]

心理学とは何なのか - 人間を理解するために

心理学はビジネス書でもよく使われる。もっとも自己改革をするためには自分自身の内面を知り、変えていく必要がある。その変えていく中で心理学はどのようなものがあるのか、そして「心理」という名の世界はどのようなものか、本書は目くるめく心理学の世界を取り上げている。 第一章「心理学は何をしようとしているのか」 そもそも心理学はどのような学問なのか、そしてその学問のゴールはどこにあるのか、その中にある「発見」 […]

平和主義とは何か – 政治哲学で考える戦争と平和

平和を嫌う人はめったにいない。誰しも平和を尊いものと思っているのだが、「平和主義」となるとその本質は大きく変わってくる。そもそも平和主義となると戦力保持すら認めない論者もいれば、平和主義の思想だけで戦争は止められるというような論者までいるのだから人によっては「眉唾物」と思われても仕方がない。しかし「平和主義」とは一体どのようにして生まれ、変容していったのかを考えていくと 第一章「愛する人が襲われた […]

ロシアの論理―復活した大国は何を目指すか

ロシアは今となっては先進国の一つであり、大国の一つとしても挙げられるようになった。その挙げられるようになった要因として2000年からウラジミール・プーチンが大統領になってからのことである。そこでロシアはどのような変化を遂げていったのか、内政や外交、経済などの角度から考察を行っている。 第一章「内政―与えられた職務に専念せよ」 大統領としての権威として行っていくために内政をどのようにしていったのか、 […]

認知症―専門医が語る診断・治療・ケア

かつては「ボケ」「痴呆症」といわれたのだが、「差別」という批判を受け「認知症」に変化していった。その認知症は様々な形を変えつつ予備軍を含め、数多く罹患している人々がいるという。それをどのように予防すべきか、そして早期発見をし、治療・ケアに持っていくべきかを取り上げたのが本書である。 Ⅰ.「根治できない病気が多いのになぜ早期診断が必要なのか」 認知症に限らずガンなどの生活習慣病は予防が必要であると同 […]

地方消滅 創生戦略篇

地方は東京に比べても衰退の一途をたどっており、消滅の危機にある。それは著者の一人である増田氏が2014年に「地方消滅―東京一極集中が招く人口急減」を中公新書にて出版されたときに口火を切った。それから地方は本当に消滅するのかどうか、様々な論者が議論をするようになった。 しかし増田氏はその地方消滅を食い止める手立てはないわけではなく、イノベーションを行うことによって都会以上に発展するきっかけを築くこと […]

日本鉄道史 幕末・明治篇 – 蒸気車模型から鉄道国有化まで

東京駅が開業して来年で105年を迎える。今から4年前のちょうど100周年の時には東京駅でセレモニーが行われたことは今も覚えている。しかし東京駅が開業する以前から鉄道があり、19世紀末にはすでに存在したという。しかし鉄道が敷設せれ、使われるようになったきっかけとは一体何か、本書はその歴史を紐解いている。 第1章「鉄道時代の到来―ペリー来航から廟議決定へ」 本章を見るに鉄道は文明開化の象徴の一つである […]