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光文社新書

ONE TEAMのスクラム 日本代表はどう強くなったのか?

昨年のラグビーワールドカップは大いに盛り上がった。日本代表としても初めて決勝トーナメントに進出し、1回戦で南アフリカに敗れはしたものの、日本におけるラグビー界において大きな躍進を証明づけたと言っても過言ではない。それに限らず、ラグビーへの認知も急速に高まり、かつ本書のタイトルにある「ONE TEAM」は2019年の流行語大賞にも選ばれた。 本書はこのラグビーにおける「スクラム」をどのようなもので、 […]

自画像のゆくえ

「自画像」と呼ばれるものは古くは古代エジプト時代における「壁画」から存在していた。それから時代は変わり、カンバスなどから絵を描くようになり、貴族を中心に自画像をお抱えの画家をもって描かせるといった時代があった。特に現在放送中のテレビアニメ「アルテ」はイタリアにおけるルネサンス期が舞台であり、この時代において描かれた自画像は今もなお残っているものも多く、美術館に展示されているものも数多くある。 本書 […]

患者よ、医者から逃げろ その手術、本当に必要ですか?

実を言うと私自身病院に行くことはめったにない。ここ最近行ったのは2年前の秋に風邪の症状が出て行ったくらいで、それ以来ない。さらに言うと2年前以前に行ったところを遡ると11年前の2009年まで遡るほどである。 私事はさておき、ここ最近病院に関して言うと、病院に行くとなかなか通院から抜けられないと言うようなケースもある。本書はあくまでやけど(以下:熱傷)などの皮膚を中心としたものを治療するために病院で […]

「育休世代」のジレンマ

「育休」が浸透し始め、最近では男性も次々と取り始めている。要因としては官民問わず制度を充実したこともあるのだが、実際に育休から復帰した時に活躍できるのかというと、そうとは限らない。育休をする・しないよりも仕事における資質や姿勢と言ったものなど育休とは関係ない要素によって評価されることが多いためである。 「育休制度」が充実している一方で、育休を取得してしまう失敗があるのだという。なぜ失敗をしてしまう […]

日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略

日本の「ものづくり」は世界でも有名なところと言われているのだが、実はそのものづくりを支えていたのはファナックやインテルなどの海外企業における「機械を作る機械」によってもたらされているという。つよいものづくりを行っていくためには機械にて生産を作るのだが、さらなる裏方としてその機械をつくる会社の存在もある。本書はそのなかでタイトルにもある2つの企業の戦略について取り上げている。 第1章「世界最強の裏方 […]

ルポ 人は科学が苦手 アメリカ「科学不信」の現場から

ルポルタージュとしてはけっこう異色のようなタイトルである。というのは「科学」の現場について、むしろ科学における現場と言うよりも、時事的な統計や政治的な背景も絡めての「科学」であること、そしてアメリカでは「科学不信」には科学の授業が苦手というよりも、現在のアメリカ政治の中に「科学不信」と現大統領のドナルド・トランプの関わりがある。なぜアメリカ政治と「科学不信」が関わっているのか、その背景にはトランプ […]

二軍監督の仕事 育てるためなら負けてもいい

2020年シーズンからヤクルトの一軍監督として本書の著者が就任することとなった。現役時代はクローザー投手として名を馳せ、幾度のヤクルト優勝・日本一に貢献した。その後メジャーから韓国、台湾と日本人として初めて渡り歩いた2012年に現役引退。その後は解説者として勤めた後に、2014年には古巣・ヤクルトの一軍コーチに、そして2017年には二軍監督に就任した。 本書はその二軍監督時代においてのエピソードを […]

「食べること」の進化史 培養肉・昆虫食・3Dフードプリンタ

食は人間以前にも動物でも草・肉など種類によって食べられてきたのだが、その「食」の在り方は人間と同じように進化してきたと言える。それは人間の生物的な進化はもちろんのこと、文明的、あるいは産業的、技術的など分野を超えている。その「食」は未来どのような進化を遂げているのか、サブタイトルにあるような進化も含めて取り上げているのが本書である。 第1章「「未来の料理」はどうなるか―料理の進化論―」 もっとも「 […]

2025年の銀行員 地域金融機関再編の向こう側

銀行はこれまで安定的な様相だったのだが、今から22年前「1997年金融危機」により北海道拓殖銀行の破綻を皮切りに山一證券や日本長期信用銀行の倒産など連鎖的なことが起こり、金融面での不安を持ってしまうようなことがあった。やがて金融ビッグバンが起こり、業界再編が行われたのだが、現時点で多かれ少なかれ変化はあれど、基本的にはあまり変わっていない状況にある。 本書は今から6年後にあたる2025年に銀行はど […]

手を洗いすぎてはいけない 超清潔志向が人類を滅ぼす

今は去ったものの、今年の1月から2月にかけてインフルエンザが流行した。私自身はそう言う時期でもよく外出するのだが、外出先の中には石鹸も殺菌能力の高い薬用石鹸が置いてあったり、ドアの近くや洗面所にアルコール消毒が置かれていたりとある。もちろんかくいう私自身も外出により手汗や汚れが気にしてしまい、手をよく洗うことが多く、なおかつアルコール消毒をする。 しかしながらその傾向に一石を投じているのが本書であ […]