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哲学

年末恒例ランキング2014 vol.5 「人文」本ランキング

年末恒例企画もいよいよラスト、今日のランキングは「人文」本のランキングです。今年は143冊取り上げました。昨年も同じようなことを書きましたが、「人文」とひとえに言っても哲学・思想・歴史・言語・自己啓発など様々な本が「人文」に該当する形になったので、このように膨大なものになった様相です。 今回はこの中から印象に残った本を5冊紹介致します。 第5位:父子相伝-陳家の訓え 父子相伝 posted wit […]

ニーチェはこう考えた

4年前に「超訳 ニーチェの言葉」と言う本が大ベストセラーとなった。その中で「本書はあくまでスタートラインである」と言うことを書いた覚えがある。 私事はさておき、ニーチェの代表作とすると「ツァラトゥストラはかく語りき」という作品がある。本によっては「ツァラトゥストラはこう言った」という記載もあるのだが、それをもじって「こう考えた」と言うタイトルにしたのかもしれない。 本書はあくまでニーチェの生涯をも […]

退屈 息もつかせぬその歴史

人は誰しも「退屈」になることがある。もちろん私でも年に何度かは「退屈だ」と言える様な勘定に陥ることがある。しかしその「退屈」と言う感情をネガティブに思ってしまうのは子どもの状態(肉体的と言うよりも精神的に)であり、大人になってくると暇つぶしの道具が充実しているので退屈になる事がほとんどと言ってもいいほどない。そう考えると今の世の中は充実しているかもしれない。 今の話はそこまでにして、退屈の話が出て […]

トップ1%のサッカー選手に学ぶ成功哲学

すばる舎上江洲様より献本御礼。 トップ1%の選手はビジネスの世界にもサッカーの世界にも共通しているのだという。本書の帯にも書いてあるのだが、その中でも一流・二流と言われる選手の差は「技術」と言われることが多いのだが、その実は差がほとんどない。むしろ「マインド」の差が顕著であるのだという。 本書はビジネス書作家でありながら、かねてからサッカーファンであり、毎週フットサルで汗を流す著者がサッカーのトッ […]

日本語の哲学へ

本書の著者はNHK経営委員の一人で「朝日新聞東京本社襲撃事件」を起こし、拳銃自殺を遂げた野村秋介を礼賛する発言が話題を呼んだ方の一冊である。 元々著者は哲学者であり、欧米における近代哲学を片っ端から批判しつつ、日本ならではの探求し、掘り起こした、現代日本哲学を形成づけた立役者の一人として知られている。 本書は彼女における「日本の哲学」の集大成と言えるものである。 第1章「日本語と哲学」 元々哲学は […]

年末恒例ランキング2013 vol.5 「人文」本ランキング

年末恒例企画もいよいよラスト、今日のランキングは「人文」本のランキングです。今年は153冊取り上げました。「人文」とは名ばかりで、自伝であったり、習わし、学問の概論、さらにはサブカルチャーに至るまで幅広く扱っている故にこのような冊数になりました。 今回はこの中から印象に残った本を5冊紹介致します。 第5位:新宿末廣亭うら、喫茶「楽屋」 新宿末廣亭うら、喫茶「楽屋」 posted with ヨメレバ […]

さもしい人間~正義をさがす哲学

「さもしい」と言う言葉はいったいどのようなものなのか。調べてみると、 「1.見苦しい。みすぼらしい。  2.いやしい。卑劣である。心がきたない。」(「広辞苑 第六版」より) とある。パソコンの進化により、様々な情報が手に入る、経済成長により、モノが豊かになる。しかし欲望のベクトルは「モノの豊かさ」から「心の豊かさ」に、しかも「快適」や「自由」、「便利」と言う言葉に踊らされ、自分の利益のために利益を […]

妖怪学の祖 井上圓了

「妖怪」の話は日本でも大昔から言い伝えられている、古くは「祟り」として人に疫病をもたらすと言われていた。江戸時代にはいると、「瓦版」と呼ばれる現在のニュースが妖怪にまつわる話を載せるようになったのだが、大概は迷信やデマだったという。 その妖怪の話について「学問」として確立し、妖怪の歴史や民話を集め体系化させた学者がいる。その学者の名は「井上圓了」。本来は哲学者・宗教学者出会ったのだが、なぜ「妖怪学 […]

ドゥルーズ~ノマドロジー

本書のサブタイトルには「ノマドロジー」である。 最近言われている言葉に「ノマド」という言葉があるのだが、これはあくまで「遊牧民」を表す言葉であるのだが、その「ノマド」について哲学的見地から考察を行ったこととして「ノマドロジー」があり、それを初めて考察したのがジル・ドゥルーズだったのだという。 本書はドゥルーズの生涯とともに、哲学者として、小説家としてどのような影響を及ぼしたのか、そして、「ノマドロ […]

「あなた」の哲学

「わたし」や「他人(他者)」について考察をおこなった哲学は数多く存在する。しかし「あなた」について考察を行った哲学は日本で本書が初めてであると著者は語る。 そもそも「哲学」は何を考察するのか、というと「私」や「彼」などの人間の内面について様々な理論を通じて考えることがメインであり、「あなた」について考察を行っているわけではない。 そもそも「あなた」は「他人」の範疇に入るためなかなか考察されなかった […]