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思想

民主党のアメリカ 共和党のアメリカ

アメリカの政治は民主党と共和党の「二大政党制」となっており、8年単位で政権交代が起こるケースが多い(場合によっては同じ政権が10年20年続くケースもある)。しかしそのアメリカの政党政治は「民主党はリベラル」「共和党は保守」とはっきりしているのだが、はたしてそれは本当なのだろうか、またアメリカの二大政党制にはらんでいる問題点はいったい何なのか、本書はメディアでは知られていないアメリカ政党政治の裏側に […]

戦争体験は無力なのか ある政治記者の遺言

今年で終戦70年という節目を迎える。節目というわけではないのだが、その長い年月の中で語り継がれているのが「戦争体験」である。私の祖母も大東亜戦争により疎開を経験したことから小さい時に戦争のことについて語っていたことを今でもはっきりと覚えている。もちろんその戦争体験は今でも語り継がれているのだが、本当にそれは無力なのかと疑問を投げかける記者がいた。本書は長年政治記者を務め、政治の表・裏の世界を知り尽 […]

ニーチェはこう考えた

4年前に「超訳 ニーチェの言葉」と言う本が大ベストセラーとなった。その中で「本書はあくまでスタートラインである」と言うことを書いた覚えがある。 私事はさておき、ニーチェの代表作とすると「ツァラトゥストラはかく語りき」という作品がある。本によっては「ツァラトゥストラはこう言った」という記載もあるのだが、それをもじって「こう考えた」と言うタイトルにしたのかもしれない。 本書はあくまでニーチェの生涯をも […]

黙示録――イメージの源泉

「黙示録」と言うとイメージするのは「終末」「最終戦争」といった禍々しいものを挙げられる。その「黙示録」の原点を辿っていくと、キリスト教の「新約聖書」の最後に出てくる「ヨハネの黙示録」にある。そもそも「ヨハネの黙示録」には何が記録されているのか、そこからどのようなイメージとなっていったのか、本書は「黙示録」のイメージの変遷について追っている。 第Ⅰ章「「七」という数字―『ヨハネの黙示録』から」 「七 […]

憂国論―新パトリオティズムの展開

本書の著者である木村光浩氏は新右翼団体である「一水会」の代表であり、昨今疑惑としてあげられている「徳洲会事件」で猪瀬直樹前東京都知事と、医療法人徳洲会グループ創設者の徳田虎雄とで行われた資金提供を行う場を作ったフィクサーとして言われている。 それはさておき、元々新右翼団体として、様々な運動や論戦を行ったことで話題となったのだが、本書はその原点となる国としてのあり方、最近お話題となっている安倍政権と […]

思想としての「無印良品」- 時代と消費と日本と-

「無印良品」と言えば、誰でも知られるブランドなのだが、百貨店はもちろんの事、ファミリーマートなどでも扱われることもあり、百貨店に行かなくても、身近なところに存在しているブランドとしてあげられる。実は私も無印良品ユーザーであるが、あくまでめがねふきをよく使うと言うだけで、それだけヘビーなユーザーではない。むしろかなりのライトユーザーと言った方が早いかもしれない。 私事はさておき、本書は「無印良品」の […]

思想としての道徳・修養

今、日本では「人間として生きる道」「モラリズム」を学ぶ機会として小中学校で「道徳教育」がある。その道徳教育が今の社会に生きているかというと、生きていない部分の方が多いように思えてならない。その大きな理由として「エゴイズム」の強大化が挙げられている。事例としては「モンスターペアレント」や「殺傷事件」、最近では「Twitterでの非常識写真投稿」などが挙げられる。子どもたちが悪い部分もあるのだが、その […]

フューチャーセンターをつくろう ― 対話をイノベーションにつなげる仕組み

「フューチャーセンター」という言葉はあまり聞き慣れない。簡単にいえば「対話」を通じて「未来」を描く、あるいは変えていくきっかけを作る「場」を表している。詳しい話は第1章で書くこととするが、この「フューチャーセンター」はこれからの日本にとって必要な「場」となると著者も「フューチャーセンター」の創設者も主張している。本書はめくるめく「フューチャーセンター」とは何か、そしてその「場」から何を生み出し、生 […]

日本辺境論

文学者の内田樹氏は昨年の前半までは毎月のように著書を上梓するほど多作であり、「月刊・内田樹」と喩えられるほどであった。その中でもベストセラーの類のものもあるのだが、本書ほどヒットした作品はない。 では、本書にどのようなベストセラーとなるような「魅力」が存在するのか、もちょっと見てみようと思う。 「辺境人」という言葉は初めて聞くものの、日本はそもそもアメリカや欧州から見ても「極東」と呼ばれていること […]

GIGAZINE 未来への暴言

本書は「未来への提言」ではない。「未来への「暴言」」であり、あくまでGIGAZINEとしての意見をありのままに書くというポリシーの下で時には痛快に、時には過激に物事を斬るニュースサイトであり、最も影響のあるブログの1つである。私は本書に出会うまで「GIGAZINE」を拝見したことがないのだが、本書を読んでいくと「ぜひ「GIGAZINE」を見てみたい」もしくは「ブックマークをしたい」と思えてならなく […]