TAG

新書

悪の出世学 ヒトラー・スターリン・毛沢東

「悪」と呼ばれる人物がいる。その人物は第二次世界大戦前後に活躍した独裁者の3人であり、数多くの民を虐殺した人物の3人である。その3人はそれぞれの道を歩み、独裁者への道をたどっていった。そのプロセスとは一体どのようなものか、本章では「立身」「栄達」など3つのポイントに分かれて取り上げている。 第一部「立身」 ちなみに言っておくがここでは毛沢東は出てこず、ヒトラーとスターリンの2人を取り上げている。両 […]

あなたのプレゼンに「まくら」はあるか? 落語に学ぶ仕事のヒント

けっして「まくら」だからって寝具ではなく、落語における演目に入るまでの雑談である。噺家の中には人間国宝となった十代目柳家小三治のようにまくらを使いながら演目をきめる方もいれば、昨年逝去した三代目桂春団治のようにまくらに入らずいきなり演目に入る方もいる。 しかしながら小三治のようにまくらを売りにし、お客も楽しみにするようなことが多く、単なる雑談と言うよりも一種の「漫談」として成り立つこともままある。 […]

共生保障 <支え合い>の戦略

「共生保障」という言葉を初めて聞くのだが、簡単に言うと「社会保障政策」の新たな提案として、この「共生保障」がある。しかし今日の社会保障政策は少子高齢化もあるのだが、国の財政枯渇などもあり、なかなかそれができない状況にある。 本書はその社会保障の新たな対策として「共生保障」について提案しているが、その中身とともに現状の社会保障政策からどのような変化が生じるのかも併せて取り上げている。 第一章「制度は […]

人が集まる建築 環境×デザイン×こどもの研究

建築物は何とも言えない不思議な雰囲気を持つ。その雰囲気の中には人が集まるような楽しげなものもあるのだが、その要因とは一体どのようなものなのか、本書は様々な建築物を引き合いに出して取り上げる。 第1部「なぜ人は「遊環構造」に集まるのか」 遊環構造は遊びや楽しみを集めるための構造をとしてある。その面白さがいかにして人を集める要因となるのか、その要因として取り上げている。 第2部「あそびやすい空間の構造 […]

ガルブレイス――アメリカ資本主義との格闘

皆さまはジョン・ケネス・ガルブレイスを知っているだろうか。ちなみに私は本書に出会うまでは全くと言ってもいいほど知らなかった。それもそのはずで20世紀最大の「経済学の巨人」と言われていた人物だが、もっともガルブレイス自身が2メートルの身長のため「経済学の巨人(物理)」とも言えるためである。 しかし身体的に「巨人」なだけでなく、経済学としての功績を多く残してきたからでこそ「巨人」と言う名で畏敬の念を表 […]

密着 最高裁のしごと――野暮で真摯な事件簿

民事・刑事ともに法律的に最終的な判断を下す場として「最高裁判所」がある。その裁判所の裁判官は長官も含め全部で15人いる。その15人は衆議院総選挙の際に国民審査が行われ、過半数の不信任で罷免されるような仕組みになっているのだが、現時点で罷免者は一人も出ていない。 それはさておき、最高裁は判決が出る、あるいは裁判が開かれるとニュースになることが度々あるのだが、そもそも最高裁の仕事とは一体のようなものか […]

プロトコールとは何か 世界に通用する公式マナー

本書のタイトルを見てふと思いついたのが「プロトコル」である。そのプロトコルはシステム的な部分における「規約」「定義」を指しているのだが、もっと広い意味でいうと「儀礼」や「原案」そのものを指している。 では本書で取り上げる「プロトコール」とはどこに違いがあるのか、簡単に言うと「―」があるかないかの違いである。簡単に言うと意味は全く一緒でマナーや儀式のことを表している。それを極めることとなると世界にお […]

乙女の絵画案内 「かわいい」を見つけると名画がもっとわかる

私自身「絵画」はあまり観ないのだが、絵画を観るとうまいというよりも、その絵の中にのめりこんでしまい、絵に込まれている表現やメッセージに溺れるような感覚に陥ってしまう。そのことから色々な絵画を観るとなると様々な視点が存在する。本書の著者はアイドルグループ・スマイレージの1人であるのだが、大の絵画好きで、なおかつ大学でも美術を専攻しているという。その著者がどのような絵画を魅入ったのかを取り上げている。 […]

書く力は、読む力

今でこそ死語なのかもしれないが、昔の学校で学ぶものとして「読み・書き・そろばん」がある。その3つの要素のうち2つは本書で取り上げている要素をどのように鍛えたらよいのか、そのことを取り上げている。 第一章「ちゃんと、読めていますか」 私自身これまで数千冊の本を読んできたのだが、ちゃんと読めているのかと言うと全くと言ってもいいほど自信がない。もっとも私に限らず書評家の多くは「誤読」といったことがある。 […]

科学者と戦争

本書のタイトルにある関係は切っても切れない。日本人として心苦しい話となるのだが、広島・長崎に落とされた原爆はアインシュタインをはじめとした多くの物理学者・化学者を集めて作られたともいわれている。ちなみにアインシュタインは広島の原爆投下に衝撃を受け、原爆開発の一翼を担ったことを悔いていた。 科学者と戦争は切っても切れない関係にあるのだが、なぜ切っても切れないのか、その史実と根拠を解き明かしている。 […]