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東日本大震災

後藤新平~大震災と帝都復興

今日9月1日は「防災の日」である。 この日になった理由は、今からちょうど90年前の今日、神奈川県相模湾を震源とした地震(大正関東地震)が起こった。後に「関東大震災」となり、約10万人もの命を失った。命だけでは無く、神奈川・東京を中心に多くの家屋を失ってしまった。 その震災から復興するために後藤新平が「帝都復興計画」を計画・指揮し、台湾や満州の開発にも携わった男について再評価をしたのが本書である。 […]

津波避難タワー―命を守るフジワラ

2011年3月11日の東日本大震災で1万8千人もの人命が失われた。1万8千人の多くは津波による溺死が挙げであるという。もっとも記録的な津波により、場所によっては絶対的な信頼があった堤防でさえも破壊されるようなものもあり、地震対策としても、津波対策としても「打つ手なし」「お手上げ」と音を上げる論者も少なくなかった。 しかし、本書で紹介されるフジワラ産業株式会社では震災以前から「津波避難タワー(別名: […]

幸せをつくる、ナースの私にできること

東日本大震災は約3万人もの人命を奪っていった。その一方で震災が起こったときに自衛隊や国境なき医師団、本書で紹介される医師や看護師の方々の尽力により助かった命もある。 現在、最も被害を受けた東北地方では復興に向けて進んでいるのだが、未だに「震災関連死」といった二次災害も続いていることは、忘れてはならない事実としてある。 本書は震災から「災害看護」に当たった看護師の方々について、看護師の立場から綴って […]

クレームを活かせ-電気事業編 信頼を高めるクレーム対応術

東京電力を始め電力業界は今、逆風にさらされている。 事の発端は東日本大震災に伴う福島第一原発のメルトダウンが挙げられる。その福島第一原発への対応について隠蔽や言い訳ばかり行っている体質がメディアに報じられ、肩身の狭い思いをしている方々も多く、時には「差別」として挙げられることも少なくない。本書は東日本大震災以前に作られたものであるが、恐らくその電力業界に働く方々のためのエールとしてクレーム処理のイ […]

親のこと、私のことをノートに綴る 47歳からのエンディングデザイン

最近「就活」ならぬ「終活」が週刊誌を中心に取り上げられている。「終活」とは簡単に言うと、「死に方」「葬式」「墓」などのデザインを自分で行う活動のことを指す。「人生の終わり」というと、老境に差し掛かったときに準備をしたら良いのでは、という意見もあるが、いつ死ぬのかわからない。 そのことを印象付けられたのが「東日本大震災」である。明日大きな災害が起こるのかわからないし、そうでなくとも明日死ぬかわからな […]

本のチカラ

あの「東日本大震災」から2年経つ。 未曾有の地震は私たち、そして私たちの考え方を大きく覆してしまった。安全と言われたものは崩れ、希望も絶望へと変わっていた人も少なくなかった。 その絶望を救ってくれたのが、何を隠そう「本」の存在― 本書は22人の著名人が希望を失ったときに、取り戻した本とストーリーを紹介している。 第1章「光を見つける」 震災は「何もかも」呑み込まれた。それは家屋や人命という「見える […]

今を生きる―東日本大震災から明日へ!復興と再生への提言〈2〉教育と文化

これがブログにUPされたときは、3.11からちょうど2年を迎える。被災の中心にあった東北の方々にとってもそうであるが、遠く離れた神奈川の地にいる私でも昨日のように覚えている。過去にも現在にもこれほどの地震に遭遇したことが無く、本当の意味で「災害」をはじめとする、「地震」、そしてそこから来る「二次災害」の恐ろしさをひしひしと感じてしまう。 本書は「今を生きる」シリーズの第2弾として教育や文化の観点か […]

今を生きる―東日本大震災から明日へ!復興と再生への提言〈1〉人間として

あの3.11の震災から2年を迎える。 過去にも現在にもこれほど大きな地震に遭遇したのはなく、今でも昨日の事のように覚えている。あれから2年東北では紆余曲折を経ながら復興に向けて着々と進んでいる。その一方で、当方から遠く離れて住む私たちは「今、私たちにできること」を問われ続けている。といっても過言ではない。 本書は震災の中心にいた東北大学が震災からその記憶を新たなる「知」としての提言を行うための一冊 […]

おもてなしの経営学[理論編]‐旅館経営への複合的アプローチ‐

旅館やホテルなどでは「おもてなし」とよばれる振る舞いや考え方が根底にある。ビジネス書の中にはその「おもてなし」を「ホスピタビリティ」と呼ばれるものである。 「旅館」や「ホテル」にある日本独特の「おもてなし」は日本人のみならず、海外から旅行に来た方々からも評価をしているほどである。本書はその「おもてなし」を基にした経営についての理論を東北の旅館をケースに示している。 第1章「日本の歴史に見る「おもて […]

復興の書店

震災は人も物も夢も希望も生きる力もすべてを飲み込んだ。 本もまた例外ではなく、地震・津波により多くの本屋が失われてしまった。それから店をたたむところもあれば、プレハブやテントで仮店舗として再会するところもあった。震災から時は過ぎ、復興の足跡が響いてくる中、本来ある「書店」も復興し始めた。 本書は被災地の書店の復興までのプロセスを描いている。 一章「本は「生活必需品」だった」 なにもかも飲み込んだ震 […]