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社会

ザ・ブラックカンパニー

本書のタイトルからして「まんま」と思ってしまうのだが、実際に読んでみたら、まさに「まんま」であった。 タイトル自体は「ブラック企業」の企業を単に英語化しただけのことであるのだが、そもそもブラック企業にて働く人びとのことを描いているのだが、その悲喜交々ぶりは何とも言えない雰囲気を醸し出している。 スカウトを受けたが、かなりのブラックぶりな仕打ちを受けているのだが、その仕打ちを受ける中でも突っ込みどこ […]

「超」入門 空気の研究 日本人の思考と行動を支配する27の見えない圧力

著者の鈴木様より献本御礼。 本書は今から41年前に上梓された評論家である山本七平(やまもとしちへい)の「「空気」の研究」を「超入門」という形にて解説されたものである。ちょうど良いタイミングなのかどうなのか不明だが、本書が上梓されるのと同時期に文春文庫にて文庫化されることから、本書と元となった本を比較すると良い。 本書の話に戻すと、かつては「KY」、昨年は「忖度」と流行語になったのだが、周囲の状況に […]

ルポ ゴミ屋敷に棲む人々

最近はあまり見ないのだが、ルポ番組やニュース番組などでゴミ屋敷に関する話を見たり聞いたりしたことがる。もっともゴミ屋敷になるような部屋になるような心境をはじめとした状況はどのようなことなのだろうか。本書は「ルポルタージュ」としてゴミ屋敷になった方々のこと、そしてそこから脱するための支援のことを取り上げている。 第1章「セルフ・ネグレクトとは何か」 ゴミ屋敷をつくる傾向を持つというのはどのような心境 […]

〈女子力〉革命

最近では「女性の社会進出」が叫ばれており、なおかつ女子に関してのことが多く取り上げられている。ビジネス書などでも例外ではなく、女子力を題材とした本も数多く並んでいるほどである。 そもそも「女子力」はビジネスに限らず、ライフスタイルにも大きな影響を及ぼしているのだが、そもそも「女子力革命」とはいったい何なのか、そのことと、女子力の奥深さをビジネスや人口などの様々な角度から取り上げられている。 第1部 […]

笑う赤おに

本書の舞台は高齢者福祉に力を注ぐ都市として有名であるのだが、その都市には高齢者だけでなく、ある種の「弱者」たちが住むようになる。その弱者は様々な「理由」があるのだが、その「理由」は今の社会の風刺を表していると言っても過言ではない。 しかしその都市に住む2人が遺体となって見つかった。なぜ事件が起こったのか、そこに眠るトリックにもまた社会に潜む「闇」が映し出されているように思えてならない。その「闇」は […]

農学が世界を救う!――食料・生命・環境をめぐる科学の挑戦

皆さんは「農学」という学問をご存じだろうか。私自身も農業に関する本はいくつか取り上げたことはあるのだが、「農学」という学問は初めて聞く。具体的に農学とは何かについては第1章で述べることとして、その農学の可能性と挑戦についてを述べているのが本書である。 第1章「農学って、どんな学問?」 「農学」とは、簡単に言うと「農業に関する学問」であるのだが、実を言うと単純に農業ばかりでなく林業・水産業・畜産業な […]

数学的推論が世界を変える 金融・ゲーム・コンピューター

今となってはコンピューターやシステムなど様々な要素で便利になっているのだが、そこには「数学的推論」とよばれるものが多くあり、なおかつ、それが世界を左右されているのだという。数学が苦手な人から見ると拒否感を持ってしまうのだが、実際に今の便利な世の中になっていくためには数学は必要なものである。その要素、そして「数学的推論」とはいったい何か、それが社会にとって度のように役立つのかを論じているのが本書であ […]

人は老いる。その時誰がケアするのか

人は誰しも年老う。しかしその「老い」に対してどのように立ち向かうのか、そして誰がケアをするのか、そのことについて取り上げているのだが、老いに関しては生々しい出来事は数多くある。もちろん本書にも氷山の一角ではあるが、事例として取り上げられている。 第1章「山谷に辿りついた「普通」の人々」 物理的な「山谷」もあれば、人生的な部分で波乱のものとなっている意味での「山谷」もある。その「山谷」はどのように遭 […]

1型糖尿病をご存知ですか?―「1型はひとつの個性」といえる社会をめざして

日本では糖尿病に罹患した人、さらには予備軍を含めると2000万人にも及ぶ。しかし糖尿病の中には様々な種類があり、本書で取り上げてている「1型糖尿病」もその一種である。もう一種類である「2型糖尿病」は肥満を原因として筋肉や脂肪組織へのグルコース取込が低下する糖尿病である一方で、「1型糖尿病」は膵臓の細胞破壊により罹患する糖尿病の一種である。糖尿病の患者人口の5~10%と比率的に低いものの、厄介な糖尿 […]

鳥獣害――動物たちと、どう向きあうか

最近に限った話ではないのだが、生活の中で鳥獣害を被ると言ったことが少なからずある。有名どころでは農産物を食い荒らしたり、人を襲ったり、電車遅延を発生したりするなどが起こっている。鳥獣害となると人間と動物との共生はどうなっているのか疑問に思ってしまう。鳥獣害を避け、真の共生をするための対策はどのように行ったら良いのか、本書ではそのことを取り上げている。 第1章「「田園回」のなかの鳥獣たち―害獣化する […]