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科学

科学者と戦争

本書のタイトルにある関係は切っても切れない。日本人として心苦しい話となるのだが、広島・長崎に落とされた原爆はアインシュタインをはじめとした多くの物理学者・化学者を集めて作られたともいわれている。ちなみにアインシュタインは広島の原爆投下に衝撃を受け、原爆開発の一翼を担ったことを悔いていた。 科学者と戦争は切っても切れない関係にあるのだが、なぜ切っても切れないのか、その史実と根拠を解き明かしている。 […]

面白くて眠れなくなる理科

昨今から「理科離れ」と言われているのだが、実際に理科をいろいろとみてみると数学や用語のことしか見ていないことから苦手とする人がいるのかもしれない。しかしながら本来理科は色々な効果を見せることができ、新発見を生み出すことができるようになる。そのために理科は楽しさ・面白さが見溢れているのだが、それらを見いだせるにはどうしたら良いか、本書は身の回りにある「理科」のはなしについて取り上げている。 Part […]

教授と少女と錬金術師

元々著者は美大出身で油絵の専攻である。その専攻した油絵の技術は本書にも生かされている。生かされている場所というと油絵の絵の具をはじめ美術史家の人物描写などが挙げられる。 ちなみに本書はどのような本なのかというと、ある薬学部の学生が育毛や油脂の研究を進めていた。その油脂の成分からそこから乾性油を作り出す。その作り出す中で髪の毛と神との共通点とは、油脂と油絵とは何かを様々な角度から取り上げているのだが […]

ルカの方舟

火星の隕石が見つかり、その隕石には生命の痕跡があったことから物語が始まる。そもそも火星にはそういったものがあることについては学会でも発表されることはあったのだが、本当のところは諸説あり、真実的としては不明というほかない。 しかし本書はそこにも斬りこんでおり、仮に「発見したら」ということをとらえながら、様々な出来事・事件が起こる。その中心にいるのは研究者というよりも世紀の発見をより早く、より正確かつ […]

時を刻む湖――7万枚の地層に挑んだ科学者たち

私自身「湖」をあまり見たことがない。そもそも湖に面したところに住んでおらず、なおかつ旅行にすら行ったことがないためである。そう考えると湖はぜひ見てみたいのだが、その「湖」にもいろいろな種類がある。 中でも本書で取り上げる「湖」には地球の歴史そのものを表しており、「標準時計」の役割を持っているのだという。その奇跡の湖はどこにあるのか、どのような役割を担うのか、20年以上にわたる長い記憶を追っているの […]

教養としての認知科学

大学で認知科学を勉強していたこともあり、本書はちょっと面白そうと思い手に取った。そもそも勉強したのが今から10年ほど前になるので、うろ覚えになっている部分もあるのだが、そのうろ覚えになっている部分があることから復習がてら本書を見ていこうと思う。 第1章「認知的に人を見る」 そもそも認知科学とはいったい何なのか、その学問の定義はかなり難しく、思考など目に見えないもの、表情など目に見えるものなど多岐に […]

呼鈴の科学 電子工作から物理理論へ

私自身、家にいないことも度々あるのだが、たまに家にいるときもある。その時に「ピンポーン」と呼び鈴が鳴るのだが、それがなると途端に反応をしてしまう。そのたびに思ってしまうのだが、呼鈴のパターンは色々あれど、途端に反応してしまうのはなぜか、そこには「科学」が秘められているのだが、その秘められているメカニズムを取り上げているのが本書である。 第0講「科学は観察にはじまる」 科学を研究するには観察がどうし […]

超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義

「超ひも理論」というと、 「ろくに働きもせず、女性に金を貢がせたり、収入をあてにしたりする男性」(「Wikipedia」より) をさらに進化した理論と邪推したが、そうではない。この理論の正しい名称は「超弦理論(ちょうげんりろん)」というものであり、 「物質の基本的単位を、大きさが無限に小さな0次元の点粒子ではなく、1次元の拡がりをもつ弦であると考える弦理論に、超対称性という考えを加え、拡張したもの […]

科学の困ったウラ事情

科学に関する研究は進んでいるものの、不正や捏造といったことがあり、危機に瀕しているという。有名なものとして今から2年前に起こったSTAP細胞のデータ改ざんによる事件があった。ほかにも科学にまつわる事件や危機について取り上げているのが本書である。 Ⅰ.「危機に瀕する科学」 冒頭にも書いたように今、科学研究の現場は危機に瀕しているという。その理由として研究不正もあるのだが、もっと肝心なものとして「実用 […]

科学の危機

今年は日本人ノーベル賞受賞者が誕生した。生理学・医学賞に北里大学の大村智特別栄誉教授が、物理学賞に東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章教授が受賞するなど、日本の科学は進歩した・明るいというポジティブな意見が出る。 ノーベル賞を受賞することは非常に喜ばしいことなのだが、目をそらしてはいけない現状も科学の世界には存在する。本書は「科学の危機」と題して、科学による悪影響と問題を解き明かしている。 第一章「 […]