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結婚

作ってあげたい小江戸ごはん2 まんぷくトマトスープと親子の朝ごはん

「小江戸」と言うと全国至る所に存在するのだが、その際たる所が埼玉県川越市である。江戸情緒溢れる風情が有名であり、駄菓子で有名な「菓子屋横丁」も存在する。 その小江戸・川越の外れにある「たぬき食堂」という定食屋にて織りなす物語が、本書である。もっとも同名のタイトルはシリーズものとなっており、本書はその2冊目である。小さな定食やで頼りない亭主と看板娘が切り盛りする。 そこで出される料理は美味しいと言う […]

戦争花嫁 ミチ――国境を越えた女の物語り

昨今もロシアとウクライナの戦争が起こっており、戦争とまではいかずとも世界各地で紛争などの争いは絶えない。また歴史の授業の中でも学んだ方も多くいるが、日本でも大東亜戦争、日清・日露戦争など数多くの戦争を経験してきた。 その中で本書で取り上げるのは「戦争花嫁」である。調べてみると、 戦時中に兵士と駐在先の住民の間で行われた結婚に言及する際に使われる言葉で、通常、兵士と結婚した相手のことを指す。主に第一 […]

愛という名の切り札

「結婚」や「恋愛」のあり方は年々変わってくる、というよりも「多様化」している。結婚届を出して、結婚式や結婚パーティーを行うような結婚もあれば、「事実婚」と結婚届を出さずに同棲したり、付き合ったりすることもある。 また恋愛観・結婚観もまた「様々」である。本書は特に結婚観に関しての「それぞれ」の考え方を描いている一冊である。離婚をしたい女性、結婚に価値を見いだす女性、逆位見いださない女性と様々な結婚観 […]

仲人の近代 見合い結婚の歴史社会学

「コロナ禍」は様々な所で起こっている。飲食業界や旅行業界などがメディアにて注目されるのだが、冠婚葬祭の業界もまたコロナ禍のあおりを受けてキャンセルが続出し、キャンセル料を巡る裁判まで起こっているという。 もちろんコロナ禍により結婚が少なくなったというのは短絡過ぎである。結婚はするのだが、結婚式は挙げず、結婚報告だけにとどめる所も出てきている。その一方でコロナ対策を十分に行って結婚式を挙げる所もあり […]

私が結婚をしない本当の理由

本書は結婚相談所を舞台にしているのだが、そもそも本書のタイトル通りであれば、結婚相談所は行かないのではと邪推してしまう。 とある理由から結婚相談所に行くことになった男女合わせて4人の人たち。いずれも、「ワケあり」といったような状況なのだが、なぜ結婚できなかったのか、あるいは「結婚しなかった」のか、90日間で結婚できるという触れ込みの結婚相談所を舞台に描いている。 読んでいる私自身も、それほど結婚に […]

いつかの岸辺に跳ねていく

幼なじみの2人がそれぞれの道を歩んでいった。その道は交わるかどうかはわからなかったが時が経つにつれ、2人それぞれの物語が1つへと変わっていくようになった。しかし1つになった時、幼なじみの女性は既に病床にあった。 幼なじみと言うことなので、気心は知れていた。しかし知れていたからでこそわからないこともある。時には壁にぶつかってしまい、現状に呪うことさえもある。そんなときに「あきらめない」心と思いがあっ […]

極限の婚約者たち

本書の表紙を見ると同性婚を描いているのかと思った。また本書の帯にはキチンと男性の主人公がいるとのことだったため、重婚かと思いきや、それでも無かった。 ではどのような婚約・結婚のエピソードかというと、2人の女性が恋愛について交錯する物語であるのだが、「二股」と言えばそれまでなのかもしれない。そう考えると修羅場のイメージを持ってしまうのだが、それ以上に救いようのない物語になっている。 実際にはバッドエ […]

ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信

私自身バーに行ったことは数えるほどしかなく、なおかつ一人で行ったことは一度もない。そのため自分の想像ではあるのだがバーは他の客やバーテンダーとの他愛ない会話、そして酒とちょっとしたつまみを堪能できる場であり、また込み入った話のできる場というイメージを持つ。 本書はそのバーが舞台であり、悩み多き女性がマスターへ悩みを送った返信によって構成された一冊である。 第一章「恋の始まり」 男女の恋の始まりは突 […]

マイナス感情こそ手放すな!

人は誰しも様々な感情を持っている。自己啓発書の中にはマイナスの感情を捨てて、プラスの感情を持てというような本もあれば、本書のようにマイナスの感情こそ手放してはいけないというような本まで存在する。ではどっちが正しいかという反応があるかもしれないのだが、実際には答えはなく、人それぞれの解がある。 本書はマイナスの感情は人生の攻略において参考となると言うものであるのだが、それは一部でしかなく、「Q&AD […]

アカガミ

本書のタイトルからしてあるものを思い出してしまうのだが、リンク先のものは無関係である。恋愛もあれば、性についてもだんだんと離れていったことは物語の本書のみならず、現実でも起こっている。そのために国が結婚・出産支援制度を提示されたのだが、それが異様なものであった物語である。 毛並みは異なれど本書の物語を見てふと漫画の「恋と嘘」を思い出してしまった。こちらは制度と言うよりも法律が制定され、本書は「支援 […]