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つながり

つながりません スクリプター事件File

映画の撮影を行った方、あるいは映画についてマニアックな知識を持たれる方は知っているのだが、そもそも映画は様々なシーンを撮影を行い、その撮影したシーン・様子などをつないでいき、1本の映画を作っていく。その「つなぎ」の管理を行うのが「スクリプター」の役割である。 本書は映画監督とスクリプターの物語であるが、そのスクリプターが本章のタイトルにある「つながりません」が口癖である。しかし主人公の監督はそのス […]

つながりの蔵

人には必ず、何かしらの「つながり」を持っている。親子にしても兄弟姉妹にしても、友人にしても、職場・学校の人間関係にしてもである。 本書はとある小学生が家の外れにある蔵が舞台である。小学生は父を亡くし、母と兄弟とで暮らしていた。その哀しみを隠しながら友情・恋愛・ファッションとを謳歌しながら、友達と一緒にとある蔵に入った。 その蔵にはもちろん昔ながらもものや、親・祖父母、あるいはその上の代にまつわる品 […]

寄り添うツイッター わたしがキングジムで10年運営してわかった「つながる作法」

ここ最近、私のマイブームとして企業公式ツイッターを観ることである。企業によっては真面目に告知だけを行っている企業もいれば、法令遵守の範囲内で荒ぶる企業(どこの地域のどこの企業かは言及しないが)もいる。実際に後者の方がかなり面白くあり、なおかつある種宣伝効果を見出し、さらには異業種でのコラボレーションを生み出すと言った効果もあるため侮れない。 その中で本書は、企業公式ツイッターの「キングダム」こと「 […]

さよならセキュリティ つながり、隔たる、しなやかなセキュリティの世界

インターネットが隆盛し、もはや当たり前のものとなっている存在になったのだが、その分「セキュリティ」が重要なものになってくる。とくにIoT(モノのインターネット化)が進んでいくにつれ、重要度がますます増してくる状況にある。 セキュリティというと、ウイルスバスターやカスペルスキーをはじめとしたセキュリティソフトもあれば、セキュリティを専門的に行う業者も少なくない。しかしいくらセキュリティを行ったとして […]

広く弱くつながって生きる

つながりを持って生きることは必要であるのだが、「つながり」は広さ・強さの度合いによって異なる。中には狭い中で強いつながりをもって生きる人もいるのだが、私や本書のように「広く弱く」といったつながりを持つと言った人もいる。もっともつながりを持つことは大事なのだが、「広く弱い」つながりを持つことが今の時代重要であると著者の体験からも証明しているという。 第1章「大切なものは「弱いつながり」」 元々著者は […]

虹の向こう

本書のタイトルを直接英訳すると「Over The Rainbow」とある。もちろん表紙にも記載があるのだが、「オズの魔法使い」を連想するようなタイトルである。 本書は4編の短編小説である。その短編は一つ一つ本書のタイトルの一部、それにも似たようなタイトルが並んでいる。 ミステリー作品が4つあるのだが、いずれも謎の解き方が明快でありながらも、一気に読め、なおかつ一つ一つがつながっていないながらにして […]

助けあう豊かさ

本書のタイトル・中身を見てふと3年B組金八先生の言葉を思い出す。 「「人間」っていうのは、人と人の間で生きているから、「人間」っていうんじゃないかな」(ドラマ「3年B組金八先生」第1シリーズより) 人と人の間にあるのだから、人は一人では生きていけない。むしろ支えあい、助けあうことによって人は生きながらえ、なおかつ成長していくものである。 その大きなきっかけとなったのが今から6年前に起こった「東日本 […]

ファミリー・レス

「○○レス」という言葉をよく聞くのだが、家族の存在が無くなると言った「ファミリー・レス」を取り上げている。家族との憩いの時間が無くなる、あるいは家族の団らんや会話のないようないわゆる「仮面家族」のような印象を持ってしまった。 しかし本書は家族と言うよりは「偽りの家族」と言った方が正しいのかも知れない。というのは夫婦や血縁関係の親子ではなく、単純に親子くらいの年の離れた他人、あるいはよくいる夫婦と同 […]

生き心地の良い町―この自殺率の低さには理由(わけ)がある

日本では毎年3万人以上の人が自殺をするという。なぜ自殺数が増えたのかというメカニズムは、「働き盛りがなぜ死を選ぶのか―<デフレ自殺>への処方箋」という本を取り上げたときに、「失われた10年」ないし「失われた20年」の時、それも特に97年金融危機の後に急速に経済的な不安が出てきたことにより、突然自殺者数が3万人を超え、以降20年近く続けて3万人を超えている状況にある。 自殺の現状はここまでにしておい […]

さみしさサヨナラ会議

「さみしさ」と言う言葉は結構よく聞くのだが、心理的にどのようなものなのか、言葉で説明するのは難しい。唯一説明できるところとして辞書にある意味でしかなく、 「1.あるはずのもの、あってほしいものが欠けていて、満たされない気持ちだ。物足りない。  2.人恋しく物悲しい。孤独で心細い。  3.人けがなくひっそりしている。心細いほど静かだ。」(「大辞林 第三版」の「寂しい」より) とある。本来は「寂しい」 […]