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アニメーション

昭和のアニメ奮闘記

本書の著者である南正時は鉄道写真家や紀行作家であると同時にアニメーション作家でもある。著者自身は第1章でも紹介するが1967年(昭和43年)にAプロダクション(現:シンエイ動画)に入社し、多くのアニメーションを製作することにより、アニメ黎明期を支えた人物の一人である。 黎明期と呼ばれる中で著者はどのようなアニメ製作に携わり、なおかつアニメーターたちとの関わりを持ったのか、その歴史を綴ったのが本書で […]

テレビアニメ夜明け前―知られざる関西圏アニメーション興亡史

テレビアニメは様々な所でつくられる。多くは東京の会社であるのだが、中には富山をはじめとした地方で制作されることもあった。その中で本書は京都・大阪の2つの地方のアニメを追っているのだが、そもそも京都や大阪の2つの場所ではどのようなアニメがつくられ、変化していったのかを取り上げている。 第一章「京都映画社 戦後関西アニメの出発点」 日本におけるテレビアニメの始まりは1953年、それ以前には戦前・戦中の […]

ミッキーはなぜ口笛を吹くのか~アニメーションの表現史

今、巷で放送しているアニメの本来の言葉は「アニメーション(Animation)」と呼ばれており、 「少しずつ動かした人形、または少しずつ変化させて描いた一連の絵などを一こまごとに撮影し、これを連続映写して動きの感覚を与える映画・テレビ技法。漫画・劇画映画・テレビ番組の制作に使用。また、その映画・テレビ番組。動画。アニメ」(「広辞苑 第六版」より) という意味がある。しかし日本のアニメは相も変わらず […]

クール・ジャパン 世界が買いたがる日本

日本のアニメは世界的にも高い評価を受けていることは紛れもない事実である。海外では「ジャパン」と「アニメーション」を合わせた「ジャパニメーション」という造語がつくられるほど人気沸騰である。 しかしそこまでブームとなっているのにもかかわらず日本のアニメ界はそれを武器にして世界に市場を広げないのだろうかという疑問が浮かぶ。世界中ではこのジャパニメーションを買いたがっていることは事実であり、とりわけハリウ […]

「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか

わかっての通り「ジャパニメーション」というのは「ジャパン」と「アニメーション」を合わさった日本アニメの造語である。漫画原作者であり、サブカルチャー評論家の大塚英志氏は日本アニメは破れていると主張している。 本書に詳しく書かれているが、まずは「東京国際アニメフェア」などのアニメの国策化をはじめ、宮崎アニメでの海外でのヒットに関する批判やアニメ産業の構造改革や、ハリウッド化など様々な事柄について批判を […]