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ジャズ

猫返し神社

ある意味珍しいエッセイである。本書の著者の名前を見ただけでピンと思いつく方もいると思うのだが、その方はジャズを少なからず知っている人と言える。そう著者は日本における有名なジャズピアニストである。もちろんジャズピアノにまつわる本は数多く上梓されているのだが、猫を題材にしたエッセイは初めて聞くどころか、著者自身が猫を飼い始めたことすら聞いたことがなかった。 著者曰く「長い年月が流れた」とあるのだが、実 […]

評伝 服部良一~日本ジャズ&ポップス史

戦後歌謡曲の根幹を支えた人物は数多くいるのだが、その中でも燦然と輝く存在として作曲家の服部良一が挙げられる。有名な曲を挙げると戦前では「別れのブルース」「蘇州夜曲」「一杯のコーヒーから」、戦後には「東京ブギウギ」「夜のプラットホーム」「青い山脈」などが挙げられる。数多くの曲を遺し、日本歌謡界の礎を作った作曲者はどのような生涯をたどっていったのか、本書はその評伝という形で取り上げている。 Ⅰ.「大阪 […]

窓の向こうのガーシュウィン

本書のタイトルにガーシュウィンがいるが、ガーシュウィンというと、自分自身吹奏楽をやっていたせいか、歌劇「ポーギーとベス」や「ラプソディー・イン・ブルー」が挙げられる。 ちなみにガーシュウィンという名を持った音楽家は2人おり、前述の曲を作曲したジョージ・ガーシュウィン、ジョージの実兄で、弟と同じくポップスやクラシック音楽に旋風を吹かせた作詞家のアイラ・ガーシュウィンがいる。 本書のいう「ガーシュウィ […]

辛い飴―永見緋太郎の事件簿

「辛い飴」というと昔にハッカの飴をなめたことを思い出す。飴玉の缶には必ずと言っても良いほど入っていた。あまりにも辛くて小さい頃はあまり食べられなかった。今となっては食べられるのだが、ハッカの飴自体あまり見かけなくなった。時代は変わったものだとつくづく思ってしまう。 私事はさておき、本書は「永見緋太郎の事件簿」シリーズの第二弾の作品である。題目としては本書のタイトルにもなっている「辛い飴」を始め、「 […]

ジャズに生きた女たち

アメリカで生まれたジャズであるが、ジャズの世界は「男社会」と呼ばれても仕方のないほど男性が活躍している世界である。 しかしその中でも女性も少数ながら女性は活躍しており、男性の中で大輪の花を咲かせる活躍を見せた。本書はジャズの世界で活躍した女性を8人取り上げている。 第1章「サッチモにジャズを教えた女性」 彼女はジャズの世界では草分け的存在出会った「ルイ・アームストロング」の妻である。彼女もジャズシ […]