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デコボコ

をちこちさんとわたし

気難しい男と記憶を持たない女とのデコボコの物語であるものの、その物語は面白いように進んでいくような、見るも不思議な一冊と言える。 不思議であるがゆえに謎が謎を呼ぶのだが、読んでいて「良い意味で」わけがわからなくなる。もちろんストーリーがめちゃくちゃなわけではなく、むしろ整っているのだが、その整い方が「不思議」さを醸し出し、それが物語の面白さへとつながっていく。 文章も現代文よりも少し昔の古典と現代 […]