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デフレ

働き盛りがなぜ死を選ぶのか―<デフレ自殺>への処方箋

世代別の死亡要因として挙げられる資料に、毎年20~40代の人の死因の第1位は自殺となっている。もっと言うと、自殺は高齢者にも波及しており、毎年3万人もの自殺者が出ている要因になっている。 本書は高齢者の自殺ではなく、最初に取り上げた働き盛りの世代がなぜ自殺を選ぶのか、その要因を迫っている。 第一章「国全体がうつ病にかかった?」 自殺に走る要因の一つとして「うつ病」が挙げられる。その「うつ病」が自殺 […]

ネットデフレ ~IT社会が生み出した負のスパイラル~

「ネットデフレ」とはインターネットの隆盛により、経済の悪循環が起こることを総称している。その原因には「インターネットの欠陥」というのがある。しかしどのような「欠陥」があるのか正直言って疑問を持ってしまうのだが、果たして何なのか、本書はその「欠陥」の正体とその対策について取り上げている。 第1章「知られざるEコマースの現状」 「Eコマース(電子商取引)」は小売業やサービス業ほどではないものの、年々拡 […]

アベノミクスの真実

昨年12月の衆議院総選挙で、自民党が3年3ヶ月ぶりに与党に返り咲いた。その時をきっかけに、これまで伸び悩んでいた株価が一気に上昇し、かつ「超円高状態」にあった円相場も急速に円安となった。これらを含め首相主導の下、デフレ脱却に向けた経済政策が動き出した。俗にいう「アベノミクス」である。 しかし経済政策など、様々な政策を実行するたびに、賛否両論が巻き起こる。「アベノミクス」も例外ではなく、賛同・批判双 […]

デフレと超円高

現在では小康状態になったとはいえ、昨年末には1ドル76円を上回るほどの「超円高」の現象が起こっている。その原因はヨーロッパの財政危機によりドルやユーロの価値が失われたところにある。 円の価値が高まりつつある日本であるが、経済は逆に下り坂の一途をたどっている。リーマンショックから立ち直りかけたつかの間、東日本大震災や先述のヨーロッパの財政危機などの二重苦と呼ばれる状況にある。 本書は超円高によるデフ […]

年末恒例ランキング2010 vol.2 「社会科学」本ランキング

さて、年末企画第2弾は「社会科学」本ランキングです。今年は58冊取り上げました。昨日取り上げた「理数系」とは約5倍もの差、当ブログもそうなのですが、前身の「蔵前トラック」でも書評を始めた当初は「社会科学」の分野は圧倒的に多く、それらの本を中心に書いていました。本の嗜好もあるのですが、自分として、どちらかというと「書きやすい」のがこの分野といえます。今回はこの中から印象に残った本を5冊紹介致します。 […]

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く

角川書店 岸山様より献本御礼。 一昨年の「リーマン・ショック」で世界的に経済は減衰した。その中で日本は低い位置で浮き沈みを繰り返している様に思える。今週一週間もアメリカの経済をうけ日経平均株価が続落をした。その煽りのせいか、派遣切りや失業のニュースも後を絶たない。さらに「失われた10年」にもあった「デフレ」が再びやってきている。 景気回復の特効薬とは何かという本も色々あり、私もいくつか読んでいる。 […]