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天災は忘れる前にやってくる

諺に「天災は忘れた頃にやって来る」というのがある。そのパロディのように見えるタイトルだが、本書の物語は災害の前に現場にやってこようとしたら「事件」に遭遇すると言うものである。そう考えるとタイトルは「人災は忘れる前にやって来る」と銘打った方が良いのではとも考えてしまう。 しかもその舞台となる方々が勤める会社が、噂やホラ話といった風説をネット配信するという、雰囲気としては「虚構新聞」の雰囲気を持ってお […]

超空気支配社会

日本は「空気」によって支配されていると言われても過言ではない。しかしそれは今に始まったことではなく、かつては「世間」と言う言葉に当てはめて、あたかも「空気」と同じように扱われた。 論者によってはこの「空気」について批判的に論じた人も少なくない。しかし新型コロナウイルスの感染が拡大されたときからこの「空気」の先鋭化を指摘している。それはどのようなものがあるのか、そのことについて取り上げている。 第一 […]

ネット右翼とは何か

そもそも「ネット右翼」と言うことばができはじめたのは、私の記憶では12年ほど前である。保守を標榜し、憲法改正を推進し、中韓の批判を行うなどが中心であった。もっとも私自身も当時はその一人であり、当ブログの初期の時はやたらに中韓批判、さらには左派批判を繰り返したほどである。今となってはあくまで書評中心であるため、ネット右翼から脱却はある程度している。 私事はさておき、ネット右翼の存在はインターネットに […]

異世界駅舎の喫茶店

ここのところ巷の書店で「異世界」といったものが溢れている。ライトノベルにしても、コミックにしても、である。もっともアニメにしても最近ではちらほら見かけるほど、ある種の「ブーム」になっているのかもしれない。 本書もそれに乗じた一冊のイメージもあるのだが、これもまた「食堂」から「居酒屋」にいたるまで飲食店が出てきているが、今度は「喫茶店」である。喫茶店というと、「憩いの場」というイメージもあり、私自身 […]

「電脳マジョガリ」狩り

電脳の世界は無法地帯というわけではないのだが、様々な声や書き込みが見られる。その中にはあたかも「魔女狩り」を行っているかのように炎上の対象になることもある。もっともネット上の「リンチ」のように俎上に載せられ、悪質なユーザーによって犯人に仕立て上げられることさえある。 もっともそういった魔女狩りの被害を受けた人は少なくなく、有名どころではお笑い芸人のスマイリーキクチ氏が2ちゃんねるで殺人犯扱いされる […]

1億総バッタ時代~自由になりたかった僕らの独立術~

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼 「1億総バッタ」というとあまり聞きなれないのだが、本書の帯を見ると虫かごの中にあるバッタが描かれているが、それは「かごの中の鳥」や「回し車の中でクルクル回っているハムスター」といったほうが良いのかもしれないが、サラリーマンの現状そのものを表している。著者自身も今でこそ独立はしているものの、かつて上場企業の営業マンだった。その中での経験からサラリーマンでいるか […]

すべての婚活やってみました

「婚活」という言葉が出始めたのは2007年頃に「AERA」という雑誌にて「『婚活』時代」が出てきたことにある。そこから「婚活」と言う概念が広がりを見せ、あちらこちらで「婚活」と言う言葉が出てくるようになっていった。しかしひとえに「婚活」と言っても様々なものがあると言われているが、著者がありとあらゆる「婚活」を体験したのだという。その体験記を本書にて記している。本書の帯を見ると、 ・初デートでハプニ […]

マックスむらい、村井智建を語る。

昨年あたりからYouTuberが活躍をしている。代表的な人を挙げるとHIKAKIN・はじめしゃちょー、そして本書にて紹介されるマックスむらいなどがいる。元々マックスむらいの本名は本書のタイトルにある村井智建(ともたて)、アプリ情報メディアの代表取締役である。その彼の生い立ちとは何か、本書はそのことについて自ら綴っている。 第一章「奥能登」 村井氏が生まれたのは1981年、石川県の能登半島の奥にある […]

ネットデフレ ~IT社会が生み出した負のスパイラル~

「ネットデフレ」とはインターネットの隆盛により、経済の悪循環が起こることを総称している。その原因には「インターネットの欠陥」というのがある。しかしどのような「欠陥」があるのか正直言って疑問を持ってしまうのだが、果たして何なのか、本書はその「欠陥」の正体とその対策について取り上げている。 第1章「知られざるEコマースの現状」 「Eコマース(電子商取引)」は小売業やサービス業ほどではないものの、年々拡 […]

2020年新聞は生き残れるか

私自身新聞嫌いではあるものの、時折色々な新聞を読む。しかし新聞を読むたびに、その新聞それぞれの思想や考え方が出ており、それが「偏向」と見て取れるきっかけになってしまう。あと新聞と言うことにフォーカスを当ててみると、今年の8月に朝日新聞の吉田調書にまつわる問題があり、新聞への信頼も低下の一途を辿っている。 そう考えると新聞はどのように生き残るべきか、そしてジャーナリズムはどういった方向に進むのか、本 […]