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中世

リーダーシップ進化論―人類誕生以前からAI時代まで

リーダーシップというと、よくあるのが「ビジネス」の場におけるリーダーシップを想像することが多い。現に書店でも「リーダーシップ」となると、ビジネスの場におけるリーダーシップの本がほとんどである。 しかし本書はそれらとは大きく異なる。確かに「リーダーシップ」の本ではあるものの、人類が生まれる前から誕生、さらには人類が進化していく長い歴史のなかで、どのような「リーダーシップ」があったのか、時代背景と形態 […]

ロマネスクとは何か ――石とぶどうの精神史

「ロマネスク」と言う言葉自体は聞いたことがある方は数多くいるかもしれない。しかし根本的な意味を聞くとわからない方が多いかも知れない。「ロマネスク」とは、 中世、11世紀から12世紀中葉にかけて南フランスをはじめ西ヨーロッパ諸国に行われた建築・彫刻・絵画の様式。ゴシック様式に先だち、教会建築を中心とし、古代ローマやゲルマンの諸要素と共に、東方趣味の影響をも受けている「広辞苑 第七版」より とあり、中 […]

パリンプセスト

本書のタイトルである「パリンプセスト」は本来、 「書かれていた元の文を消して,その上に別の文を書き写したもの。羊皮紙が不足した中世には古い羊皮紙写本が時々このように使われた」(「大辞林 第三版」より) とある。本書はそういった意味ではなく、不思議な街の名前を指している。しかしながら、その街の中にある産物には本来の「パリンプセスト」の意味なるものも存在するため、一概に「架空」の解釈とは言い難い。とは […]

享徳の乱 中世東国の「三十年戦争」

享徳の乱(きょうとくのらん)は1455年~1483年と長きにわたって起こった戦いであり、「三十年戦争」とも呼ばれた。もっとも室町時代の中期にあたり、応仁の乱が起こった時と同時期であり、戦国大名が出始めた時期とほぼ似ている。そのため「戦国時代到来の遠因」とまで言われるようになった。 そもそも享徳の乱はなぜ起こったのか、そしてなぜ30年にわたって続いたのか、そのことについて取り上げている。 第一章「管 […]

魔女狩り―西欧の三つの近代化

中世~近世にかけて西欧を中心に横行した「魔女狩り」。18世紀あたりに科学の進化と魔女観・宗教観の変化により一気に衰退し、魔女狩りの概念がほとんど無くなり、完全に無くなったのは戦後間もない1951年、イギリスで「魔法行為禁止法」が廃止されたこと、1983年にアイルランドで「妖術行為禁止令」が廃止されたことにある。 今となってはなくなった魔女狩りだが、そもそもなぜそれが起こったのか、そして歴史の中でど […]

本当は面白い「日本中世史」 愛と欲望で動いた平安・鎌倉・室町時代

歴史の中で最もよく知られているものとして「戦国時代から江戸時代初期」、あるいは「幕末から明治時代」がある。これらは特に小説・マンガ・アニメ・ドラマなどで数多く取り上げられており、その類の本も多い。 では、本書で取り上げられる「中世」と呼ばれる時代はどうなのか。列挙してみると、大河ドラマや文献などはいくつか存在するものの、幕末や戦国ほどではない。 しかし中世には中世の魅力が存在する。その日本における […]

占いと中世人―政治・学問・合戦

占いの歴史は深く、中国大陸における「四書五経」の中で「易経」がでてきたことにある。ただ、史料がないが、もしかしたら古代エジプト・ギリシャ・ローマなど紀元前から文明のあったところでも同じような占い・占術があったと思われる(あくまで推測である)。 では本書の話に移る。本書は日本における「中世」、時代からして、平安時代~戦国時代に欠けての占術と人びと、その中でも軍事・政治・学問と「占い」との関係性につい […]

中世日本の内と外

日本における「中世」の時代はおおよそ平安時代末期から安土桃山時代に至るまでの事を表しており、本書もそれに準拠している。いわゆる武家が栄え始めた時であり、武士が政治の実権を握る、もしくは朝廷との対立を行ったり、朝廷を巡った武士や公家の対立が行われたりしたのもこの時期である。 本書はその中世時代における外交や貿易と言った、日本国内と国外との関係を「内と外」という形にして考察を行っている。 第一章「自尊 […]