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倫理学

貧困の倫理学

日本でも十数年前から「格差社会」と呼ばれているのだが、その格差は世界に目を向けてみると近づいてはいるものの、それほどでもないような印象を持たれている。その格差の中で生まれる「貧困」。その貧困によって生活が脅かされ、最悪命を落とす人も少なくない。その貧困は倫理学的に何を意味を成しているのか、本書はその倫理における原則や主義における考察を行っている。 第1章「援助の救命モデル―シンガーの功利主義的援助 […]

年末恒例ランキング2014 vol.5 「人文」本ランキング

年末恒例企画もいよいよラスト、今日のランキングは「人文」本のランキングです。今年は143冊取り上げました。昨年も同じようなことを書きましたが、「人文」とひとえに言っても哲学・思想・歴史・言語・自己啓発など様々な本が「人文」に該当する形になったので、このように膨大なものになった様相です。 今回はこの中から印象に残った本を5冊紹介致します。 第5位:父子相伝-陳家の訓え 父子相伝 posted wit […]

年末恒例ランキング2013 vol.5 「人文」本ランキング

年末恒例企画もいよいよラスト、今日のランキングは「人文」本のランキングです。今年は153冊取り上げました。「人文」とは名ばかりで、自伝であったり、習わし、学問の概論、さらにはサブカルチャーに至るまで幅広く扱っている故にこのような冊数になりました。 今回はこの中から印象に残った本を5冊紹介致します。 第5位:新宿末廣亭うら、喫茶「楽屋」 新宿末廣亭うら、喫茶「楽屋」 posted with ヨメレバ […]

悪への自由~カント倫理学の深層文法

人には「善」もあれば「悪」の感情や考え方が存在する。本書で紹介する「倫理」についてもまた然りである。しかし本書は「悪」の倫理を論じている訳ではなく、「悪」になることへの自由について、哲学者である「カント」の倫理学をもとに考察を行っている。 第一章「自然本性としての自己愛」 カントが提唱している倫理学の根幹として「自己愛」がある。これは道徳的な「善行」とことなり、「善」ととらえられることもできれば「 […]

年末恒例ランキング2012 vol.4 「人文」本ランキング

年末恒例ランキングの第4弾は「人文」本ランキングです。今年はなんと128冊取り上げてきました。毎日のように書評をしたのですが、人物や名言などの本を取り上げてきたのですが、そのカテゴリーがいずれも「人文」にまつわるものが多かったことが要因として挙げられるかもしれません。 126冊取り上げてきたこともその要因かどうかわかりませんが、印象に残った本が多かったように思えます。 昨年までは5冊でしたが、印象 […]

年末恒例ランキング2011 vol.4 「人文」本ランキング

年末恒例ランキングの第4弾は「人文」本ランキングです。昨年まではビジネス書に次いで多かったカテゴリーでしたが、今年は82冊と最も多く取り上げました(ビジネス書は明日取り上げますが73冊でした)。歴史や自伝、自己啓発もこの分野に入るためカテゴリーとしても幅広かったのも、最も多く取り上げられた所以だったのかもしれません。 この82冊の中から選りすぐりの5冊を紹介いたします。 第5位:魂のゆくえ アース […]

進化倫理学入門~「利己的」なのが結局、正しい~

「倫理学」と言うととっつきにくい部分があるかもしれない。実際に「倫理」は道徳的なものであり、国家的なことにまつわる規範(法律や正義など)が挙げられ、それについて考察を行う学問である。もっとも倫理学と言っても派生して「行動倫理学」「メタ倫理学」などがあり、本書における「進化倫理学」もその一つである。 ではなぜ「進化」と名付けられているのか、またその「進化」の中にはよく倫理学にて間違いとされている「利 […]

年末恒例ランキング2010 vol.4 「人文」本ランキング

年末企画第4弾。今回は「人文」本ランキングです。 今年は75冊取り上げました。しかも新年1発目にも人文、とりわけ民俗学にまつわる本を書評しております。人文の範囲も結構広く、国語や歴史、民俗学、宗教と言った所まで幅広く取り扱っています。そういう意味で多くなったのではないかと思います。 今回はこの中から印象に残った本を5冊取り上げます。 第5位:運の管理学 人生に「結果」をもたらす幸せの方程式 本書は […]

2009年年末恒例企画 vol.4 「人文」本ランキング

年間ランキングもいよいよ後半に差し掛かりました!!4日目は「人文部門」でございます。 人文というと「哲学」「倫理学」「心理学」が挙げられますが、当ブログでは他にも「歴史」や「人物」も人文に挙げています。人間としてどう生きるべきかという考えにカンフル剤を入れるという考えから「人文」というカテゴリーをつけました。さてランキングを見てみましょう。 第5位 「裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記」 […]

情報倫理の思想

「情報倫理」という言葉は聞きなれないが、こういった時代だからでこそ知るべきだと私は考える。 「個人情報保護法」などの情報にまつわる法律は時代とともに続々とできているが、最も情報統制や保護について大きな役割を担うのが、個人の「モラル」、「倫理」というものである。 しかし「情報倫理」と言ってもどのような考えに至るのか、そのことについて取り上げている野が本書である。 第一章「普遍倫理への模索――解説にか […]