TAG

冷戦

ユーゴスラヴィア現代史 新版

ユーゴスラヴィアは南東ヨーロッパに位置している地域であり、かつては一つの国として存在していた。今は解体され「七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの国家」の集合体として形容されている。 このユーゴスラヴィアの地域は20世紀以降、「歴史」に大きくさらされてきた場所としても有名である。そのため「現代史」と銘打っているのだが、「歴史」と広義に表しても、現代史がもっ […]

見えない戦争

「戦争」と言うと武器のドンパチがイメージされるのだが、第二次世界大戦後、アメリカ・ソ連との核開発を行うと行った戦争、つまり「冷戦」といったことが行われた。その冷戦後でも実際に戦争が行われたり、あるいはサイバー戦争など武器との戦いを行わないといった見えない戦争が今もなお起こっている。その見えない戦争はどのようなものなのか、そしてどのような展開をしているのかそのことを取り上げている。 1章「日本」 日 […]

ガルシア=マルケス「東欧」を行く

本書の著者であるガルシア=マルケスはコロンビアの作家であり、4年前に逝去した。1982年にノーベル文学賞に輝き、なおかつ「百年の孤独」や「コレラの時代の愛」など多くの名作を生み出した。 そのマルケスは「記者」としての側面があった。戦後間もない1950年代には「エル・エスペクタドール」の新聞記者として活躍した時代があり、本書で紹介される紀行エッセイも1957年に東欧の「鉄のカーテン」を潜入して、その […]

共謀 トランプとロシアをつなぐ黒い人脈とカネ

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 本書を見て少し衝撃を受けた。元々アメリカとロシアとで対立しており、ことあるごとに対立の火種になるようなこともあるのだが、本書はむしろ「共謀しているのではないか」と言うことを暴露した一冊である。もっともオバマ政権の時は民主党政権でトランプ政権の時は共和党政権のため変化はあるとは察しがつくのだが、それにしても大きな変化とも言える。本書は日本とロシア、その関係の […]

消滅した国の刑事

「消滅した国」と言うと、戦争により国を失った人のことを連想してしまうのだが、実際の所そういったストーリーではなく、この物語に関連するのは「東ドイツ」のことである。冷戦が終わったことの象徴であるのだが、「東ドイツ」が本書のタイトル、そして本書の核となる事件の真相との関連が横たわっている。 前振りが長くなってしまった。本書の舞台は2003年の冬のドイツ・ベルリン、役目を終えたビルの中から変死体が発見さ […]

アメリカ黒人の歴史 – 奴隷貿易からオバマ大統領まで

アメリカでは白色・黄色・黒色も含め、様々な人物が存在している。その理由は明白でイギリスなど各国からの移民を受け入れているからである。 その中でも黒人にあたる人種は戦後間もないときまで社会の底辺におり、差別され続けてきた。アメリカ黒人はまさに「不遇」の歴史から世界的に認知される革命を起こすようになり、そして平等を手にした。 本書はアメリカ黒人の歴史を政治、社会、スポーツなど様々な角度から分析するとと […]

新・戦争論

巷では憲法を語られる度に戦争のことを引き合いに出す。引き合いに出すということはほとんど戦争の恐ろしさと非戦・反戦運動が多いイメージがある。確かに日本は63年前敗戦を喫してしまいその後、多くの人がなくなってしまった悲劇、原爆の悲劇、沖縄戦の悲しみを引き合いに出されることが多い。 しかも今の世の中は「戦争=悪」と片付けられてしまう風潮にある。 しかし本当に「戦争=悪」なのか。確かに戦争によって多くの民 […]