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医師

小説 しろひげ在宅診療所

医療とは何か、在宅診療とは何か、自分自身そういったことにかかったことがないため良く分からない。しかし本書を通して医療とは、在宅診療とは、そして終末医療とは何かを知り、なおかつその状況を垣間見ることができた。 もちろんそれぞれの役割について、定義までであれば、一般書でも多く出ており、書評を行ってきたためある程度わかる。しかし実際の現場はどうなのだろうか。モデルケースを見る限りでは、本当にできるかどう […]

緋い川

「赤」という漢字は、使いようによっては「紅」にも、「緋」にも、「朱」にもなる。なぜ本書はタイトルで「緋」を使ったのか、物語の仲にあるように見える。 本書はと言うと明治時代の話であり、とある山村集落において起こった事件を取り上げている。その山村で流れる川には動物どころか人間の死体が血と共に流れるところから物語が始まる。もっともこういった話を見ると、狂気の沙汰の部分があり、都会の世間と大きくかけ離れた […]

シュリンクス-誰も語らなかった精神医学の真実

精神医学は21世紀の医学の中でも重要な位置を占めている。その理由として精神的な疾患を負う人が多くなり、なおかつそれに関する医療が進歩する必要があることにある。しかしながら精神医学は医学の中でも「異端児」として扱われ、なおかつ批判や疑惑にさらされてきた。その精神医学はどのような医療が行われ、学術的な進化を遂げてきたのか、その光と闇をアメリカ精神医学界の第一人者が綴っている。 Ⅰ.「診断をめぐる物語」 […]

近藤理論に嵌まった日本人へ 医者の言い分

近藤誠という医師がいるのだが、その方が出した本が軒並みベストセラーとなっている。もちろんその一方で近藤氏に対する批判を行う本も少なくない。本書もその一冊であるのだが、そもそもがんや生活習慣病の治療やつきあい方など、根本的に医療にしても、家族にしても、そしてなによりも罹患した本人も考えていく必要がある。本書は近藤氏の理論が医学界に与えた影響と、本当の「医療」とは何かについて取り上げている。 第一章「 […]

情け深くあれ―戦国医生物語

医師(いし・くすし)の仕事はかねてから病気を治すことに特化した仕事である。そういった役割は今も昔も変わりない。 さて本書であるのだが、戦国時代における若い医師の物語である。その若い医師は元々武士だったのだが、ある「別れ」によって、医学中興の祖である人に弟子入りし、医術の修行を進めていく。もちろんその時は戦が激化の最中で、至るころで混乱を極めた。しかしその混乱の中で患者たち、そして師匠とふれあいの中 […]

西表やまねこ診療所

「総合病院を飛び出し、ボクは島医者になった」 本書の表紙に小さく書かれている言葉である。著者は元々歯科医を目指していたのだが、幅広い医術を学び、実践できることから医師になった。その後総合病院に勤めたのだが、ある事情により島医者になった方である。 島医者になったのは2002年5月、今から13年も前のことだが、なぜ彼は島医者を選んだのか、そして島医者になって5年間の生活はどうだったのか、本書はそのこと […]

医師が本当に実践しているツッコミ健康法

近年ではエクササイズやストレッチなどのダイエット法が流行の的となっている。そうでなくても健康法やダイエット術は女性を中心に人気があり、書店でも平積みにされているケースがある。 しかし巷にある健康法の中には胡散臭いものもあるのは確かであり、方法によっては実践すると病気になったり、体をこわしたりすることもある。 本書はその健康法や健康本に対する「ツッコミ」を行いつつ、正しい健康法とは何かを示している。 […]

ドクターヘリ―“飛ぶ救命救急室”

「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」というドラマが昨年人気を呼び、今年の1月にはスペシャルドラマが組まれたほどであった。ちなみにこの「コード・ブルー」は容態が急変し、緊急組成が必要な患者のことを言っている。「ドクターヘリ」は2007年の7月に特措法が成立し、全国各所に配備されているが、まだまだ必要という声が少なくない。 地震や台風による被害、火山災害などの天変地異が非常に多い日本ではこれか […]