TAG

取材

AV女優の家族

「AVに関わっている」と言うだけで偏見を持たれることが多くある。メディアでも取り上げられるのだが、その頻度はわずかなものである。その一方で、ここ最近ではアイドル視されているような感があるという。そのAV女優たちの現実と信念、そして家族たちはどのような想いなのかを取り上げているのが本書である。 Chapter1「白石茉莉奈」 白石茉莉奈は既に結婚しており、家庭も持っている。しかしその夫に隠して仕事を […]

貧困の中の子ども

「貧困」はどのようなところでもあるのだが、その中でも特に顕著なのが「子ども」の貧困であるその貧困に対してはドキュメントでも放送されたり、あるいは本書のように書籍にするといった事が挙げられる。その「子どもの貧困」の実態はいったいどのようなものなのか、取材を通して明らかにしている。 第1章「相対的貧困とは」 経済的な理由により、夢を追うことができない。それ以上に満足な教育を受けることができない。もっと […]

曙光を旅する

歴史小説でも有名な葉室麟が西日本を旅し、歴史や文豪などを知るために渡り歩くという一冊であるのだが、その西日本を旅したことにより、生まれた歴史小説も数知れず存在する。いずれも歴史的な論拠も捉えつつも、物語としても仕上げてきている。その原点が本書にあると言える。 ちなみに本書は朝日新聞の西日本版で掲載したものもあれば、本書のために書き下ろしたものも存在するため、連載しか観たことがない方々にとっても愉し […]

ガルシア=マルケス「東欧」を行く

本書の著者であるガルシア=マルケスはコロンビアの作家であり、4年前に逝去した。1982年にノーベル文学賞に輝き、なおかつ「百年の孤独」や「コレラの時代の愛」など多くの名作を生み出した。 そのマルケスは「記者」としての側面があった。戦後間もない1950年代には「エル・エスペクタドール」の新聞記者として活躍した時代があり、本書で紹介される紀行エッセイも1957年に東欧の「鉄のカーテン」を潜入して、その […]

リアル30’s

本書は私自身そろそろ30代になるために、実際の30代の現状と対策を考えるために手に取った。もう間もなく齢30を迎えることになる私だが、実際に30代はどのような時期なのか、現在ではどのような定義なのか全くと言ってもいいほどわからない。30代を迎えるにあたって、自分自身がどのような立ち位置になるべきか、そして30代そのものがどう変わるべきかについて本書は毎日新聞取材班が実際に多くの30代の方々に取材を […]

農は甦る

日本の農業は衰退の一途をたどっているように見えているのだが、実際のところはどうなのだろうか。じっさいに週刊ダイヤモンドや週刊東洋経済では、農業ブームと呼ばれるような記事が出ていたことを記憶している。とは言っても2014年現在ではなく、今から5年前の2009年ごろのことであるのだが。 とはいえど、農業は疲弊している悲観的な部分もあれば、新規参入も続々と入り活気付き始めている楽観的な部分もある。さらに […]

揺れるいのち―赤ちゃんポストからのメッセージ

今から3・4年前に話題となった「赤ちゃんポスト」、通称「こうのとりのゆりかご」が熊本県のとある病院にある。「赤ちゃんポスト」という名前が先行してしまい、その中で「子捨ての助長」や「命の希薄化」と言うような論調が並んだ。あれから数年、いま「こうのとりのゆりかご」はどのように使われているのか、私たちはあまり知らない。だからでこそ地元は立ち上がり、「こうのとりのゆりかご」の現在を長きに渡り取材をしてきた […]

Beフラット

(株)オトバンク 上田様より献本御礼。 本書の著者はアメリカと日本の両方で社会人生活を送った後、世界各国で取材旅行をした経験を持つ。その著者が単身で永田町に飛び込み、国会議員を取材することを行った記録である。 今国会や政治が混迷を極めているというが、実際の場に私たちは足を踏み入れることは不可能に等しい。国会議員でさえも街頭演説でふれあうくらいがやっとである。著者はその国会議員とリアルで出会いどのよ […]

インタビューの教科書

私は仕事柄インタビューをする機会はあまりない。とはいえ、本職のSEでも顧客から要件やその詳細に至るまで訪ねる事があるため、インタビューと通底する所はある。本書はインタビュアーを目指す人、もしくは取材する機会が多い人で、まだ駆け出しの人たちに読まれるような一冊であるが、営業をする人、あるいは顧客との折衝の時に使えるエッセンスが多い。 インタビュー前の企画やアプローチ、本番前の情報収集などがある。その […]

ニュースが伝えない政治と官僚

自民党政権下でも、民主党政権下でも、マスコミや一部の政治家は官僚を「目の敵」としている。しかし「官僚叩き」を行ったからといって国家は機能せず、むしろ官僚と政治家の両輪なくして成り立たない。しかしその官僚の天下りや天下る先の法人について民主党は強烈なメスを入れた。 昨年の8月30日に民主党が大勝し、9月に民主党政権が始まった。あれからもう9ヶ月経ったが、民主党内の「政治とカネ」、さらには「普天間基地 […]