少年

書評

50%のユーレイ

人生は何が起こるのか全くわからない。元気に人生を送っていた人が突発的な事故や病気で亡くなるといったこともある。 本書はとある少女が不慮の事故に遭った。その後に死神が現れ、仮の幽霊、本書のタイトルにある、実体はあれど、ほとんどの人は見えない姿...
書評

どうしてわたしはあの子じゃないの

他人との比較は、複数人のいる組織はもちろんのこと、友人や仲間の間でも起こりうる。その「比較」を行っていく中で、優越感や嫉妬、さらには後悔などの感情が入り交じることも往々にしてある。そのためか本書のタイトルにある感情が芽生えてしまうこともある...
書評

櫓太鼓がきこえる

今年の相撲はまさに新しい風が入ってきたと言うほかない。1月の初場所は御嶽海が3度目の優勝を飾り、大関昇進を飾った。3月に行われた春場所では御嶽海の大学時代の後輩にあたる若隆景が初優勝を果たした。次の夏場所ではどのような風が吹くかが期待される...
書評

戻ってきた娘

本来であれば考えられないエピソードかも知れない。しかし国や時代によってはそれがごく「当たり前」にあった時代なのかも知れない。ある意味「身売り」のようなエピソードであったのだが、「家族」とは何かをこれほどまで考えさせられるような事がなかったと...
ミステリー

人間狩り

見るからに物騒なタイトルである。 本書は凶悪事件の「元」犯人を追う警察小説であるのだが、その「元」とついているのがキーポイントであり、なぜ「元」とついたのかと言うと、「少年法」の適用により、刑事罰を受けなかったというものである(2000年以...
書評

ボーイミーツガールの極端なもの

恋はバラのようであり、そのバラは美しいほどトゲがある。 もちろん人間関係にも刺々しいものがあり、刺激を加え方によってはケガをしてしまう。本書における恋愛の短編もそのような印象を持ってしまう。しかし本書は「刺々しい」といった言葉の所に「(物理...
書評

穴 HOLES

単純に穴を掘るだけの一冊だけであるかも知れないのだが、本書が紡ぐ物語は単純に穴を掘るだけではとどまらない。穴を掘ることを巡って様々な「罪」と向き合い、乗り越えていく。 その「罪」はどこから来ているのか、本書で出てくる少年たちの数だけある。し...
書評

神さまの贈り物

「こんなことをいきなり話しても、だれも信じてはくれないと思う。  だけど本当にぼくは、天使と心を通わせたんだ。」(p.7より) 主人公は12歳の少年であるが、両親の仕事の関係で物語の舞台へと引越すことになった。物心の付いた頃から両親は働いて...
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