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崩壊

昨日壊れはじめた世界で

本書の表紙を見ると、何かディストピアな感じがしてならない。もっとも夕暮れなど風景によってはディストピアのイメージが拭えないようなものがあり、昨年から続いている新型コロナウイルスの影響による外出自粛で、本来であればいつも人だかりのある場所が誰もいなくなると言った風景もまたディストピアとも言える。 それはさておき、本書はとある書店の屋上で「世界が壊れはじめている」と言う言葉を聞いてから物語が始まる。生 […]

2040年全ビジネスモデル消滅

ビジネスモデルは絶えず変化しており、それが経済や業界に関して変化の作用にもなっているのだが、ビジネスモデルは近いうちに消滅するという。なぜ消滅するのか、そしてビジネスモデルはどのような変化をもたらすのか、そのことを取り上げている。 第1章「マクドナルドが目指した「量的充足」社会の実現」 マクドナルドは薄利多売のビジネスモデルであり、なおかつ「売上量」のようなビジネスモデルを構築する必要がある。マク […]

雇用大崩壊

もはや終身雇用は完全に崩壊したと言っても過言ではない。そのことから本書のタイトルにある「雇用大崩壊」が起こっているともいえるのだが、それだけではない。非正規雇用が増えてきており、サラリーマンになれず、不安定な人生を歩んでいく人々が増えてきているという。その状況はなぜできたのか、そしてこれから雇用はどうなっていくのか、本書は2009年に出版されたのだが、そもそも雇用崩壊の起源を追い、そして現状を鑑み […]

絶望の国の幸福な若者たち

雇用不足や貧困化、さらには人間関係の「希薄化」が目立ち、「絶望」と言う言葉も現れ始めた。とりわけその割を食らっているのが私たち「若者」と呼ばれる世代である。 しかしその「若者」も一世代、二世代上の人々から「近頃の若い者は~」というような「俗流若者論」をふるう人もいる。 この「俗流若者論」は紀元前、古代ギリシャの時代から言われ続けてきており、今もまたそれが生き続けている。 本書はその「若者論」の変遷 […]

朽ちるインフラ―忍び寄るもうひとつの危機

水道や道路、橋や水道管など、私たちの生活の中で書かせない「インフラ」が老朽化により崩壊の危機にさらされており、現実でも水道管が破裂したり橋が崩壊したりすることが毎年のように起こっている。 本書はそのインフラが崩壊始めている現状に警鐘を鳴らすとともに、それを未然に防ぐための対策を提言している。 第1章「崩壊寸前の社会資本」 日本は現在、80年代のアメリカと同じような状況に陥っているという。では80年 […]

看護崩壊~病院から看護師が消えてゆく

現在の医療制度について「医療崩壊だ」と叫んでいる論者も少なくない。現在の医療制度ばかりではなく医療業界でも悲鳴を上げているのだが、その一つには「看護師不足」が挙げられている。 「白衣の天使」と呼ばれる看護師であるのだが、その実態は「過酷」という言葉が似合うほどである。本書はその「看護師不足」や「過酷労働」などの実態、さらには本当の看護師のあり方について迫っている。 第1章「医療崩壊を加速させる「看 […]

追憶のハルマゲドン

本書によるとカート・ヴォネガットの没後一周年を記念して出版された短編集であり、未発表のものを中心に編纂された一冊である。 ヴォネガットの作品は60年代ごろから次々と翻訳されてきたが、80年代にはブームにまで発展し、爆笑問題の太田光もファンの一人とされている。そう考えると本書はヴェネガットファンにとってはたまらない一冊だが、ヴォネガットの「ヴォ」の字も知らない私がこの本から入るのも変なのかもしれない […]

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか

「若者はなぜ3年で辞めるのか?」の続編。 本書では3年で辞めた若者の行き先……ではなく団塊の世代を中心とした「昭和的価値観」と我々のような今の若者の「平成的価値観」の違いについて考察している。 昭和からバブル時代にかけては日本では「終身雇用」であり、会社のために働くという風潮が長く続いた。それによる影響もあるせいかその中で急激に経済が成長し、GDPでは世界第2位にまで上昇した起爆剤となった一因があ […]