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広島

Hiroshima 都市と球場の物語

今年のプロ野球のペナントレースが終わってもう1か月近く経つ。今年は北海道日本ハムファイターズが日本一を獲得した。しかしそれ以上に話題となったのは、広島東洋カープが25年ぶりのセ・リーグ優勝さらには日本シリーズで大活躍を果たしたことである。ここ2~3年は上位に食い込むことが多くなったのだが、それまでは毎年Bクラス状態が続いた。それでもファンはあきらめず応援し、Aクラスへと導いたのだが、その原動力には […]

原爆と検閲

8月6日には広島に、8月9日には長崎に原爆が投下され甚大な被害に遭い、数十万人もの命を奪ってからちょうど70年の時を迎えた。終戦後原爆についてアメリカでは報道をする、あるいは結果を検証するために報道関係者や軍が広島・長崎に渡ったのだが、日本における惨状を伝えることなく、むしろ原爆の効果を大々的に報道したという。その原因として日本でも行われたGHQの検閲と同じように、アメリカでも言論に関する検閲が行 […]

八月の青い蝶

もう8月が終わって1月あまり経つ。そう書いてしまうと、夏の暑さが恋しいように見えてしまうのだが、元々自分自身夏の暑さは苦手なので、今のように涼しい方が良いと思う。 私事はさておき、8月というと暑さだけではなく、日本にとっても大東亜戦争、及び第二次世界大戦が終わった時期でもある。その時期に戦争末期の頃、少年だった主人公が65年の月日を経た時にどのような事を回想したのか、もちろん戦争という惨禍もあった […]

赤き哲学

「赤き」と書いてあるが、本書の裏を見ると広島東洋カープのユニフォームを着ている選手がいる。表紙・裏表紙に映っている男性こそが著者の高橋氏であるが、1975年から14年間にわたり、広島東洋カープに在籍し、全盛期は世界の盗塁王・福本豊の後継者とまで目された人物である。スイッチヒッターの先駆者としても有名で、知名度も全国区になり、村上龍の小説「走れ!タカハシ」のモデルにもなった。 その彼が14年間在籍し […]

こちらあみ子

本書は第26回太宰治賞を受賞した作品を含めた短編集である。ちなみに賞を受賞した作品名はそれではなく「あたらしい娘」というタイトルだった。 個人的にタイトルと内容を照らし合わせると改題したあとの「こちらあみ子」の方がしっくりと来る。理由は簡単で、主人公が「あみ子」であるだけに、タイトルと内容にギャップもなく読むことができる。 さて、内容はと言うと、あみ子の小学校〜中学校の間の不思議な体験を描いている […]