TAG

復興

シリーズ「追憶~3.11、あれから10年~」―第3日「灯火~震災の絶望から立ち上がるための、復興の『光』~」

暗いニュースが報じられ続けてきましたが、復旧が行われ、やがて復興への道を進むことになりました。 「6枚の壁新聞 石巻日日新聞・東日本大震災後7日間の記録」にあるように、震災の悲しみの中で被災地では、インフラがことごとく地震や津波によって軒並み不通になり、情報を得ることもままならない状態でした。宮城県石巻市では、地元の「石巻日日新聞」が震災直後7日間、壁掛けで新しいニュースを避難所やコンビニに貼りだ […]

蘇るサバ缶 震災と希望と人情商店街

昨今では「サバ缶ブーム」なるモノが起こっている。もっとも私自身もサバ缶(もとい青魚全般)は好物であり、水煮に限らず、味噌煮などあらゆるサバ缶を購入しては朝食で食べることが多くある。 本書の話に入る。本書は宮城県石巻市にある缶詰工場が舞台となっており、その工場はサバ缶なども作られたのだが、今から8年前の東日本大震災により工場は壊滅。100万缶もあったサバ缶も津波で飲み込まれた。そこから復活までの軌跡 […]

リバース&リバース

「リバース」が2つ並んでいるのだが、英語に直すと2つの単語が出てくる。「reverse」と「rebirth」、直訳すると「逆転」と「再生」のことを表している。それらは物語の中で何を紡ぐのか、不思議に思い、本書を手に取った。 とあるティーン誌の相談コーナーに送られた恋愛相談。その相談によって2つの場所で物語が動き出す。方や雑誌編集者、方や学生、それぞれの立場から人間関係が結ばれていき、遠く離れている […]

動物たちの3.11 被災地動物支援ドキュメンタリー

あの日から6年迎える。当時私は東京で働いていたのだが、その思い出は昨日のことのように覚えている。今日帰ることができるのか、なおかつ明日からいったいどうなるのかなど、いろいろと頭に駆け巡ったことはよく覚えている。当ブログでもほぼ毎年のようにあの日のことについて書いたのだが、本書は少し視点を変えて「動物」はあの日をどのように過ごしたのか、そのことを取り上げている。 1.「その日……」 岩手県石巻市、あ […]

復興<災害>――阪神・淡路大震災と東日本大震災

今年で阪神・淡路大震災から20年の月日を迎える。のべ6千4百人もの命を失われ、今もなお震災の傷跡は癒えていない。さらに4年前には三陸地方を中心とした「東日本大震災」が起こり、こちらは現在も復興を進めているという様相である。この2つの震災にはそれぞれの「教訓」があるのだが、その教訓は生かされているのだろうか。本書はそのことについて論じている。 第Ⅰ部「復興の20年―阪神・淡路大震災のいま」 阪神・淡 […]

走れ!移動図書館~本でよりそう復興支援

皆様は「移動図書館」の存在をご存じだろうか。移動図書館とは、 「書籍などの資料と職員を載せた自動車や船などを利用して図書館を利用しにくい地域の人のために各地を巡回して図書館のサービスを提供する仕組み」(Wikipediaより) のことを言い、公立の図書館でも「自動車図書館」「自動車開架」と呼ばれている。私の故郷である旭川でもそういったものはあるのだが、本書は移動図書館の歴史よりも、むしろ東日本大震 […]

後藤新平~大震災と帝都復興

今日9月1日は「防災の日」である。 この日になった理由は、今からちょうど90年前の今日、神奈川県相模湾を震源とした地震(大正関東地震)が起こった。後に「関東大震災」となり、約10万人もの命を失った。命だけでは無く、神奈川・東京を中心に多くの家屋を失ってしまった。 その震災から復興するために後藤新平が「帝都復興計画」を計画・指揮し、台湾や満州の開発にも携わった男について再評価をしたのが本書である。 […]

復興の書店

震災は人も物も夢も希望も生きる力もすべてを飲み込んだ。 本もまた例外ではなく、地震・津波により多くの本屋が失われてしまった。それから店をたたむところもあれば、プレハブやテントで仮店舗として再会するところもあった。震災から時は過ぎ、復興の足跡が響いてくる中、本来ある「書店」も復興し始めた。 本書は被災地の書店の復興までのプロセスを描いている。 一章「本は「生活必需品」だった」 なにもかも飲み込んだ震 […]

人を助けるすんごい仕組み――ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか

東日本大震災が起こってからまもなく、国内外からボランティアが被災地入りした。しかし福島第一原発の事故からボランティアに行くことを取りやめたり、住民にとって迷惑を被ったりする人・団体もおり、それが復興の足かせになることさえもあったのだという。 その一方で本書で紹介されるものは、日本最大の支援組織である「ふんばろう東日本支援プロジェクト」である。本書はその代表をつとめている方の体験談と仕組みについて紹 […]

それでも東北は負けない ~宮城県知事が綴る3・11の真実と未来への希望~

2011年3月11日、東北・関東地方を中心に強い地震に襲われた。その後未曾有の津波が襲われ多くの命や家屋を飲み込んだ。福島第一原発のメルトダウンも併発し、全国的に電力不足に発展するなどに見舞われた。特に東北地方では第一原発のメルトダウンによる放射能漏れ、そしてがれき処理などの課題が山積しており、復興まで時間がかかるような状況に陥っている。 あれから1年、東北地方の復興は進んでいるとはいえ、その足取 […]