推理

ミステリー

新説 東洲斎写楽 浮世絵師の遊戯

「浮世絵」の絵師の中では特に有名な東洲斎写楽(とうしゅうさい しゃらく)。しかし彼が浮世絵師として活躍したのは1794年~1795年のうちわずか10ヶ月ほどである。たった10ヶ月の中で何十枚と残し、忽然と姿を消した。もっとも写楽の生没年も不...
書評

その意図は見えなくて

物事には「視点」はもちろんのこと、当事者における「意図」が存在する。事により意図が無かったり、視点が少なかったり、逆に多かったりする。 本書は表題作を含めた5つの短編集であるが、その中に収録されている表題作は第42回小説推理新人賞受賞作であ...
ミステリー

ヴィクトリアン・ホテル

私事だがあまりホテルに行ったことが無い。もっとも旅行もここ最近行っていないことも理由であるが。 私事はさておき、本書の舞台は誰もがうらやむ超高級ホテルである。しかしそこに訪れた宿泊客は一癖はあれ、普通の宿泊客であり、繋がりはないように見えた...
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ミステリー

情無連盟の殺人

本書では「アエルズ」と呼ぶ感情がだんだんと失う病気であるが、実際の傾向として「アレキシサイミア(alexithymia)」がある。アレキシサイミアは認知・感情などを表すのが不得意な「傾向」を示しており、論者によっては「病気」「障害」といった...
ミステリー

Butterfly World 最後の六日間

よくある物語としてある人がオンラインゲームの世界に入り、そこで事件に遭遇する、あるいはデスゲームを行うといったものはよくある。しかし本書は「VR空間」における「殺人事件」というものである。 ミステリー作品も現代に当てはめたり、あるいはパラレ...
ミステリー

捕まえたもん勝ち! 七夕菊乃の捜査報告書

元々はアイドルだったのだが、夢を求めて引退し、警察官への道を進んだ。その「夢」こそ「刑事」だった。しかしその叶った「夢」の舞台は想像以上に厳しいものだった。「刑事」の世界の中で「元アイドル」と呼ばれる女性が入ったことによる風当たり、さらには...
ミステリー

貴方のために綴る18の物語

ミステリーはいくつか読んだことがあるのだが、本書の帯に「新たなるミステリーの形」と言う言葉に惹かれ、手に取った。実際に呼んでみるとミステリーであるのだが、短編集という部分もある。 実際は短編集ではなくミステリーであるのだが、なぜ「短編集」と...
時代

食いしんぼう同心 謎を食らわば皿まで

幕府における下級役人を総称して「同心(どうしん)」と呼んでいる。本書は奉行所で随一の切れ者と称される同心と、食に目がない、ある種水戸黄門に出てくるうっかり八兵衛のような同心見習いの2人が事件を解決するという一冊である。 方や同心は切れ者であ...
ミステリー

偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

とある駅前交番の警察官だが、推理力はズバ抜けている部分もあるが、実は「訳あり」とも呼ばれている警察官である。 その警察官の名が本書のタイトルになっている狩野雷太、そして彼が所属している交番が神倉駅前交番である。本書はこの警察官の周囲で起こっ...
ミステリー

地べたを旅立つ 掃除機探偵の推理と冒険

本書の主人公は警察官だが、33歳と若い。しかもシングルファザーで小学5年生の子どもがいるという、いわゆる「なんじゃこりゃ」と言うような状況だが、実はここには家族・親族の悲しい背景があった。 見るからに荒唐無稽のような設定であるのだが、事情も...
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