TAG

教育問題

僕は僕でよかったんだ

不登校は戦後間もない頃から表面化されることとなった。その原因として就学率がほぼ100%に上ったことが原因である。戦後間もない時には「不登校」と言う言葉は浸透されず「学校嫌い」と言う言葉で通っていた。 やがて「登校拒否」と呼ばれ、やがて「不登校」と言う言葉が使われ出した。なぜ人は「不登校」をするのだろうか、その理由は様々であり、長期的ないじめに遭い、学校に行かなくなってしまったこと、さらに学校の授業 […]

見習いドクター、患者に学ぶ―ロンドン医学校の日々

医療問題は高齢化社会や医療サービスの低下、さらには医師不足といった社会問題にまで発展している。この医療問題は「医療とは何か?」という根本的な問題にまで問われており、対応もそれによって分かれている。 で、本書の話になるが、本書は著者自身がイギリスの医学教育に触れ、学んだことを綴ると共に、日本における医療問題の解決へのヒントを提示している。 第一章「命名の日」 イギリスの慣習によって新たに名前がつけら […]

いじめ問題をどう克服するか

「いじめ」問題は後を絶たない。私の記憶では1994年に起こった愛知県西尾市中学生いじめ自殺事件が一番古い。その後にもいくつかのいじめ事件があり、いったんは沈静化を見せたものの2006年以降、再びメディアでクローズアップされた。 そして本書でも取り上げられているが2011年には「大津市中2いじめ自殺事件」が起こり、学校・教育行政などの不信感が一気に増大した。 その中で「いじめ」はどのように克服できる […]

中学受験

首都圏では5人に1人が中学受験をするのだという。 私は体験したことがないのだが、中学受験に関する問題集や参考書は見たことがある。中学受験とは言っても旭川では国立中学を受験すると言ったくらいである。首都圏は受験して入れるような国公立もあれば、私立もある。もっと言うと中学と高校の両方を併せ持った「中高一貫校」まであり、受験者も後を絶たない。 その要因には、先日取り上げた「学校と社会の現代史」の書評の時 […]

教育委員会――何が問題か

昨今から「いじめ」や「学力テスト」「体罰」など教育現場で起こる問題や事件が後を絶たない。その温床はいったいどこにあるのか、学校なのか、教育委員会なのか、日教組なのか、それとも日本人全体なのか、いったい「誰か」という分別は付きにくいと言っても過言ではない。 本書は「教育委員会」に限定して、どうして「教育委員会」ができたのか、そして長い歴史の中で、教育委員会はどのような問題が起こったのか、今年起こった […]

柔道事故

日本の国技の一つである柔道は、学校の体育の授業でも扱われることがある。武器を使わず、手や足腰を使って相手を倒すという武道の一つとして挙げられる。 しかし、柔道はケガと隣り合わせであり、重傷を負ったり、最悪の場合命を落としたりするような重大事故になることさえある。 2012年4月に中学校で武道が必修化したことにより、柔道の授業が多くなった中、本書ではこれまで起こった柔道事故の実態を明らかにし、これか […]

ヤンキー最終戦争 本当の敵は日教組だった

確か私が高校生だった頃の話である。「ヤンキー母校に帰る」という一冊がベストセラーとなり社会現象となった。それから同名のドラマが生まれ、ドキュメンタリーにもなった。 「ヤンキー先生」と呼ばれた著者はやがて高校教師を辞し、教育委員会を経て、国会議員となった。 なぜ著者は高校教師を辞めたのか、国会議員となったのか、本書は教育現場の現状を目の当たりにし、怒り震えた要因は何なのか。本書はそのことについて「全 […]

国語教科書の中の「日本」

私たちが小学・中学・高校と学んできた「国語」。呼んで時のごとく日本語の在り方、そして日本の文学そのものを学ぶ機会としてあるのはこれまで学んできてわかることであろう。教育問題というと英語教育や「学力」というのが問われてきた。しかし戦後間もないときは「国語審議会」というのがあり、国語教育の在り方について議論された時があった。あれから数十年、日本語の変化(人によったら「退化」とも言うが)と同じように、文 […]

教育の3C時代―イギリスに学ぶ教養・キャリア・シティズンシップ教育

昨今の教育事情は「学力低下」や「教師の質の低下」、「モンスターペアレント」など数多くの問題が山積している。本書はそれらの教育問題をイギリスの教育を参考に糸口を提示したり、そういった教育が日本でも行っているケースを紹介したりしている。本書のタイトルの「3C時代」とあるが、これは「Culture(教養)」「Career(キャリア)」「Citizenship(シティズンシップ:「公共性」の教育)」と3つ […]

つなげる力

本書は橋下大阪府政の教育特別顧問に就任した藤原和博氏が「夜スペ」など行った教育改革について書かれている。ニュースなどで教育学者や組合などが批判した「夜スペ」であるが自分もあまりよくわからなかったのでこれも同時に見てみようという思いで読んだ。 まず第1章は地域改革、そして学校改革について書かれている。実際これについてはマクロな改革ではあるが非常に面白い。とりわけ「失敗を許す寛容さ」というのは今の教育 […]