TAG

施設

カルチャーセンター

本書のタイトルを見ると、同名のサービスがあり、それが全国にて趣味、文化、生涯学習などを展開している所である。ちなみに本書の舞台はと言うと、その流れを概ね汲んでいるように見えて、異質な雰囲気を漂わせている。 それは小説のカルチャーセンターで、未発表小説を描いたとある主人公が、実在する作家・編集者たちからコメントが寄せられ、しかも作者本人にまで言及されるといった異色の物語である。小説家が小説の登場人物 […]

情無連盟の殺人

本書では「アエルズ」と呼ぶ感情がだんだんと失う病気であるが、実際の傾向として「アレキシサイミア(alexithymia)」がある。アレキシサイミアは認知・感情などを表すのが不得意な「傾向」を示しており、論者によっては「病気」「障害」といった定義をなされるが、本来は「傾向」のみであるため、病気扱いにならない。おそらく著者はその傾向を参考に「アエルズ」と架空の病気として定義しているのかも知れない。 本 […]

未来からの脱出

周囲が「楽園」と呼ばれている場所でも、捉える人によってはそれが「地獄」と考えることもある。また楽園でも脱出不可能となると、それは「監獄」とも呼ばれる。 本書はとある施設であるが、平穏な日々を送っていた。しかしながらあるメッセージによって脱出ゲームが始まる。そもそも平穏な日々を送っているのだが、どうやってその施設に入られたのか、またその施設はいったい何かも含めて「謎」だった。よくある「井の中の蛙」と […]

間違いだらけの老人ホーム選び 業界のウラもオモテも知る第一人者が語る本当の姿!

「老人ホーム」と言うと、「高齢者が入る」と言う印象が強い。しかしながら、著者に言わせると、むしろ「高齢者が『入らされる』」ケースが多いのだという。もちろん子どもたちの未来や生活を損なわせない思いで、自ら入るケースの方が実は珍しいという。 しかし老人ホーム選びは全国津々浦々とあり、なおかつ受けられる内容なども様々である。その中でどのようにして選んだら良いのか、本書はそのことについて取り上げている。 […]

セゾン・サンカンシオン

「三寒四温」とは、 三日ほど寒い日が続いた後に四日ほどあたたかい日が続き、これを交互にくりかえす現象。中国北部・朝鮮などで冬季に見られる「広辞苑 第七版」より とある。日本にはおそらく縁遠い四字熟語であり、強いてあるとするならば春か秋くらいかもしれない。夏だったら「七暑」、冬だったら「七寒」と言った方が良いかもしれない。 それはさておき、三寒四温は季節の部分の他に、人のモチベーションの所でも意味合 […]

「孤独な育児」のない社会へー未来を拓く保育

育児の世界では「孤独」と呼ばれるようなものがあるという。もっとも育児をするにも家族の関係から一人でこなさなければならない現実もあれば、保育園などの施設の充実を行っていくなかでも建設反対運動などの抗議が起こるなど子育てを巡る環境は悪化の一途を辿っている印象を持ってしまう。そう考えると子どもを持つことへの環境はまさに「孤独」と言わざるを得ない。その状況から脱するためにどうしたらよいのか現状と共に取り上 […]

重い障害を生きるということ

人によっては多かれ少なかれ障害を抱えている方がいる。その障害を乗り越えて第一線で活躍する人も少なくないのだが、通常よりも重いハンディを抱えてしまうリスクもある。その心身障害の中でも重度のものを抱えている方々がいるのだが、その方々がどのようにして乗り越え、あるいは乗り越えようとしているのか、本書はその重症心身障害児施設を設立に勤務する医師の観点で乗り越え方を取り上げている。 第1章「重い障害を生きる […]

地域・施設で死を看取るとき

「終活」と言う言葉が広がりを見せている中で、「在宅死」をはじめとした色々な死に方を考える人もいる。それと同時に「看取り」と言う形で、もうすぐ死を迎える人に対してどのような形で看取っていけば良いのか、と考える人もいる。 かつては病院など医療の現場だけが死に向き合っていたのだが、最近では福祉施設、あるいは地域で死に向き合う人もいるという。本書ではそれぞれの場合の「死」との向き合いについて実践例を示しな […]

千葉の逆襲

私は千葉県には1度しか行ったことがない。しかもその一度は高校の時の成田空港の時だけである。 私事はここまでにしておいて、千葉は首都圏でありながら「郊外」であり、かつ都市や田舎が共存している印象がある。これについては千葉だけではない、埼玉や茨城、私の住んでいる神奈川も同じ事が言える(無論、東京も西部に行けば田舎のような場所も存在する)。 千葉には千葉にしかない魅力が沢山隠されている。その魅力はライバ […]

マイル~極貧からCAへ芸能界へ、階段をのぼる私~

水野俊哉様より献本御礼。 先月の26日に「1日5分で夢が叶う 日記の魔法」を取り上げた。10歳の頃から21年以上にわたって日記を書き続け、CAをはじめ様々な夢を叶えたものであった。 しかし、夢を叶えたプロセスは決して平坦なものではなかった。むしろ「波瀾万丈」という言葉が似合うほどに。 本書はその夢を叶えるための「波瀾万丈」と呼ばれた松尾知枝氏の人生をありのままに綴っている。 第1章「養護施設で過ご […]