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生態

世にも美しき数学者たちの日常

数学者の「日常」というよりも「生態(?)」を追った一冊である。大学教授はもちろんのこと、数学講師、数学に精通している人物など本当の意味で色々な数学者と会いインタビューを行っている。 数学の魅力、さらに数学研究の魅力など余すところなく綴られているのだが、数学者によっても数学や研究の見方がバラバラであることも面白味がある。中には数学自体が人生で、数学の公式を紐解くことに魅力を覚える方もいれば、「修行」 […]

ヒトデとクモヒトデ―謎の☆形動物

まだまだ暑い時期である。私の住んでいる鎌倉でも由比ヶ浜や材木座の海岸には多くの海水浴客が来る。一昨年からコロナ禍によって、海が開かないと言ったことがあったのだが、3年ぶりの海開きとなり、コロナ前の状況に戻りつつある。しかし第7波もあり、油断もできない状況であることは間違いない。 「海」と言うと、海の生き物もけっこうある。本書で紹介するヒトデもまた海の生き物で有名だが、なぜ「☆(星)」の形をしている […]

カラスは飼えるか

カラスというとネガティブなイメージが多くある。もっともこの時期になると繁殖期にもなり、親ガラスは警戒心が強くなる。それ故か、カラスが人を襲うようなことも度々ある。かくいう私も小学校の時ではあるものの2度襲われたことがある。 しかし本書はカラスに対して食べたり、飼ったりすることができるのか、という通常とは異なる見地でカラスを取り上げている。 1章「フィールド武者修行」 カラスの研究を行うためにはフィ […]

食虫植物の文化誌

「食虫植物」は珍しいようでいて、なかなかお目にかかれない。しかし国内外問わず、類があり、美しい食虫植物も存在する。その一方で、映画や小説などでは「人喰い植物」の題材として扱われることもしばしばある。 そもそも食虫植物はどうして存在してきたのか、またどのような進化を遂げ、なおかつどのように捕食を行っているのか、本書はめくるめく食虫植物の世界を取り上げている。 第1章「食虫植物とは」 「食虫植物」は、 […]

猫はふしぎ

言うまでも無いが本日2月22日は「猫の日」である。しかも今年は「2022年2月22日」と、2が6つも揃うフィーバー、ではなく「スーパー猫の日」とも呼ばれている。これだけ2が揃っているだけあり、インターネット上では猫の話題が満載であり、なおかつ企業の公式Twitterでも1日限定で猫に因んだ名前に改名している。 猫に関しての書評を行った際に何度も書いているが、私も猫が大好きで、猫のニュースや動画など […]

ツバメのせかい

季節外れの一冊であるが、毎年私の住んでいる鎌倉にはツバメがやって来て、近くの所で巣を作る。中には店の所で巣をつくり、「ツバメがいます」といった看板も目立つようになる。ツバメが飛び、エサを集めて、雛鳥に分け与える姿は何ともかわいい。 本書はめくるめくツバメの世界について取り上げているのが本書である。 第1章「ツバメが聴いている音」 ツバメは身近な鳥である一方で、何かと謎が多い。そもそもツバメはどのよ […]

知りたい! ネコごころ

ネコという生き物は不思議な生き物である。私自身はネコを飼ったことはないのだが、ネコは好きで、地域ネコがいると振り向かせようと何かと試みたりする(とはいえどエサで釣ったり、じゃれぶんやまたたびを使うことはない)。その時の反応を見るのが何よりの楽しみである。またニュースやYouTubeチャンネルでもネコを題材としたものが多く、それを観ることも多々あるため、それらを観るだけでも日頃の疲れが吹っ飛んでしま […]

カイメン すてきなスカスカ

動物には本当の意味で様々な種類があり、中にはわたしたちの知らない種類まで及ぶ。本書で紹介する「カイメン」は聞いたことがないのだが、どこかで聞き覚えのあるような名前のように思う人もいるかも知れない。本書で紹介するのだがいわゆる「海綿動物」そのものである。 第1章「ヒトとカイメン」 実はこの海綿動物は人との関わりも深く、特に家事を行っている方々であればなじみ深いスポンジがその一種としてある。今でこそプ […]

動物写真家という仕事

「写真家」や「カメラマン」といった職業がある。後者については報道や広告などに関して言われることが多く。前者は主に芸術の所を指すことが多い。 本書の著者は「動物写真家」であるが、世の中には数多くの動物がいる。その多くいる中で世界中の中から選りすぐりの写真を集め、動物写真家とはどのような仕事なのかを紹介している。 第1章「写真家を志して」 著者自身がどのように生まれ育ち、動物写真家を志して、その道に進 […]

歌うカタツムリ――進化とらせんの物語

本書が取り上げる時期としては、内容としてちょっと時季外れの作品と言えるかもしれない。本書で取り上げる「カタツムリ」はどちらかというと、梅雨の時期によく出くわす虫である。その「カタツムリ」がどのようにして「歌う」のかが本書のタイトルを見て気になるところなのだが、そもそもカタツムリの生態とは一体どのようなものなのか、謎が多い生物でもある。その謎を本書にて解き明かしている。 1.「歌うカタツムリ」 「カ […]