TAG

生活保護

護られなかった者たちへ

日本国憲法には第25条に「生存権」が定められている。条文を見てみると、 第1項:すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 第2項:国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。 とある。それを守り、実行するために「社会福祉制度」ができ、さらに見ると「生活保護」などのセーフティネットがある。しかしその制度の行使によっては解釈 […]

悪い夏

本書は生活保護の受給者、そしてその方々の経済自立を図るためのケースワーカーの物語である。もちろんその生活保護の受給者の中には「不正受給」を行っている人も少なくなく、本書ではその中でもタチの悪いような人ばかりである。 しかも「人の縁」はその人自身を変わらせてしまうと言うが如く、ケースワーカー自身も生活保護に陥ってしまう。ごく普通の人間が悪い人間に触れていくことで染まってしまうかのように。 そういった […]

この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。

著者は本当の意味での「地獄」を味わった人なのかもしれない。それ程の不幸を味わいながら、立ち直り、活躍をしているのだが、病と今もなお闘っている状況であり、体験記を今もなお綴り続けている。その病が発病してから闘いはじめ、そして闘い続けている最中を綴っているのが本書である。 第1章「精神障害、生活保護、自殺未遂」 短大を卒業し、雑誌の編集者として社会人生活を始めたときから大きなつまずきを起こしてしまった […]

ホームレス農園―命をつなぐ「農」を作る! 若き女性起業家の挑戦

「格差」や「貧困」など労働や生活における悪い話題が絶えない。しかしその話題に風穴を開けるがごとく「ホームレスをファーマーに!」のもとで貧困問題を農業でもって解決していこうとする方が存在している。本書はそれを行っている団体がどのような形で設立し、活動していったのか、そのことについて取り上げている。 第1章「藤沢市にはホームレスが輝く農園がある」 どのような団体なのかというと「農スクール」という所にあ […]

雇用崩壊と社会保障

「雇用崩壊」はいつ起こったのかというと、バブル崩壊のイメージが持たれるのだが、本書で取り上げられているのは、「リーマンショック」による雇用崩壊、そして「派遣切り」が横行した時代が挙げられる。その時代には、「雇用崩壊」のみならず、非正規雇用における「社会保障」が揺らいだことが挙げられる。 本書はなぜ雇用や社会保障が揺らいでいるのか、そしてこれからどうあるべきなのか、そのことについて迫っている。 第1 […]