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痛快

並行宇宙でしか生きられないわたしたちのたのしい暮らし

面白い人は着眼点もまた独特である。もっとも「独特」と言える観点は、日常生活の中で生まれているという。 本書のタイトル自体は、けっこう宇宙人のような銘打ち方であり、なおかつ不思議ちゃんなのかなという印象を持たれてしまう。しかし本書の著者はある意味「宇宙人」と言えるほどの天才なのかもしれない。ユーモアにしても、着眼点にしても、自分では到底観ることのできないところをことごとく突いている。 車の運転にして […]

嫁をやめる日

夫婦という関係は人や状況によって左右される。幸せだと感じる夫婦もあれば、苦痛と感じる夫婦もあれば、その両方を持っている夫婦もある。まさに「夫婦いろいろ」がよく似合う。 本書は長らく夫婦を送っていたのだが、夫が急死してから物語が始まる。もっとも夫が逝去すると未亡人になり、夫婦関係は終了するのだが、嫁であることをやめてから、夫の知られざる素顔が見えてきた。その見えてきた中で、想像し得なかった側面を見出 […]

任侠病院

本書は「阿岐本組任侠シリーズ」と呼ばれるシリーズの第二弾であるのだが、任侠と病院という「異色」の組み合わせの作品である。この作品を見ると、確か2005年にやっていた和田アキ子主演のドラマ「介護番長」を思い出す。任侠というといかついイメージがあるのだが、本書の様に病院や介護、さらには「阿岐本組任侠シリーズ」にも出ている「高校」といったものまであるので、ギャップがあり、いかついものから「憎めない」もの […]

ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話

本書ほど「爆笑」と「痛快」を同時に思った一冊はなかった。 私たちが良く聞くマネーの話に踊らされてしまい、しまいには損失を被っていたという笑えない話というのが後を絶たない。それにより、「金融=怖い」「金融=悪」という印象を持ってしまう。つまり「騙されてしまった」ということである。 本書ではグリム童話を基に(というかパロディといった報がふさわしいと思うのだが)金融にまつわることについて書かれた一冊であ […]