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研究者

科学者が消える―ノーベル賞が取れなくなる日本

日本では「科学大国」と呼ばれ、毎年のようにノーベル賞を受賞する国となっていったのだが、ここ最近では「科学大国」が崩壊し、ノーベル賞はおろか、科学者そのものが日本に消えるのではないか、といった風潮も出てきている。本書はその現状を取り上げている。 第1章「憧れだったノーベル賞」 ノーベル賞はダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルの遺言に従ってできた賞であり、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和 […]

海外で研究者になる-就活と仕事事情

昨年の統計になるのだが、小学6年生男子が将来なりたい職業として第1位には「公務員」で、第2位は「研究者」という結果があった。安定的な傾向があるように見えて、一つのことにこだわってみたいという傾向が強いのかもしれない。 本書はその研究者の日常と現状を取り上げているのだが、少し違う点としては海外における大学などの機関において研究を行っている研究者たちがどのようにして仕事に就き、研究に勤しんでいるのかを […]

フロントランナー―挑戦する科学者

科学者というと昨年話題となった新細胞の学者が話題にあるが、実際には見えないところで研究を進め、新しい技術やモノに対して追求の日々を送っている。その最前線(フロントランナー)で挑戦を続けている科学者について、本書は取り上げている。 1.「宇宙・世界を理解する」 まずは宇宙を観点に「超弦理論」や「ビックス粒子」「素粒子」などの研究を進めている科学者を紹介している。宇宙にはまだ謎が多いのだが、その多い「 […]

一流の研究者に求められる資質

昨年最も話題となったのは、理研と小保方晴子氏の話題である。昨年のはじめにSTAP細胞が発見され、話題となったのだが、論文の中の画像引用について疑惑が生じ、一転批判の的となった。その後再検証を行った結果、STAP細胞は見つからず、結局小保方氏は理研を退職し、いったんは終結となった。 この一連の経緯を見ていて思ったのは、本書のタイトルにある研究者の資質って何なのか、そして科学ジャーナリズムとは何なのか […]

今、原子力研究者・技術者ができること

2011年3月11日に起こった東日本大震災を引き金とした「福島第一原発事故」により、日本、ひいては世界中で「脱原発」の気運が高まった。12月に行われる衆院選でも各政党のマニフェストは異口同音ながらも「脱原発」を掲げている。 わたしもゆくゆくは「脱原発」はした方がよい考えであるが、それ以前に「原発」とは何か、そのために原子力研究はどうするべきかを考える必要があるのではないかと考える。毒をもって毒を制 […]