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笑点

チャランポラン闘病記――多発性硬化症との泣き笑い2000日

私は小さい頃から「笑点」という番組が好きだった。記憶に残っているものでもっとも古いものは確か23年前だったか、ちょうど司会が今は亡き五代目三遊亭円楽師匠であり、当時の回答者には七代目桂才賀師匠がいた時であった。なかでも子供の頃からファンだったのが「林家こん平」師匠である。しかしそのこん平師匠も2004年8月を最後にレギュラー出演から外れた。最近出演されたのは円楽師匠が逝去して間もない時だったか。 […]

極上 歌丸ばなし

もはや「「笑点」の顔」とであり、落語芸術協会の会長であり、ついこの前まで肺気腫で入院していた桂歌丸の自伝である。本書が発売されてまだ間もない時に笑点で本人が宣伝していた時に三遊亭楽太郎が「遺書ですか?」と言ったそうだが、笑点を見ている限りではあと30年は大丈夫だろう。 第一章「生まれ育った真金町」 八代目桂文楽が「黒門町」、三代目古今亭志ん朝が「矢来町」と言われるが如く、桂歌丸も「真金町」でまかり […]

親馬鹿力のおかげです―福を呼ぶ、人の育て方

「気をつけろ 黄色い着物が やってくる」 一昨年の秋に林家木久扇・木久蔵のダブル襲名し、名実ともに「馬鹿親子」をほしいままにした。「笑点」見ている人であればわかるだろう。 本書はその親子の生い立ちと共に木久扇の子育て指南をする一冊である。「抱腹絶倒!」とまではいかないが、面白おかしく書かれており、今の子育ての現状にたいして暗に一石投じるようであった。 第一笑「こんな親だけど、よろしく」 ここでは木 […]

圓楽 芸談 しゃれ噺

2006年春に五代目三遊亭圓楽が笑点を引退、それと同時に落語界からも一線を退いた。私は圓楽の落語はCDでしか聞いたことがないが十八番の「浜野矩随(はまののりゆき)」や「中村仲蔵」であれば聞いたことがある。圓楽の話を一言で言うと芝居噺を聞いたことしかないせいか「迫真」と言うほかない。今度は圓楽の人情噺、とりわけ涙を誘うような噺を聞いてみたい。 それはさておき本書は三遊亭圓楽の生い立ちについてつづられ […]