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終活

人はどう死ぬのか

よく教育の中で「デス・エデュケーション」というのを聞く。これは「死の準備教育」を表し、アメリカでは1960年代から取り入れられた教育手法である。日本でも1980年代に提唱され始めたのだが、「死」による教育を暗にタブー視したこともあってか、デス・エデュケーションはなかなか浸透しなかった。 もっとも本書もまたデス・エデュケーションの一つとしてどう「死ぬ」のかを取り上げている。 第一章「死の実際を見る、 […]

私は夕暮れ時に死ぬと決めている

世の中そう都合よく死ねるわけがねえ 本書のタイトルを初めて観たときにそう思った。もっともこの言葉は私が発したものではなく、五代目古今亭志ん生が三代目桂三木助に対して放った言葉である。三木助が最晩年にいよいよお別れと思って、志ん生を含め多くの人を集めて分かれようとしたのだが、死なず「どうも今日はだめだな」と三木助は怒り、集めた人を帰した。その時に志ん生が発したものである。 突然死ぬこともあれば、自分 […]

死の練習 – シニアのための哲学入門

先に断っておきたいのだが、本書は「自殺マニュアル」ではない。必ず訪れる「死」に対して、どのような心構えを持つべきかを説いている一冊である。サブタイトルにもあるように、シニア世代をターゲットにしている一冊であるのだが、いつか死を迎えるにあたって考えるべき内容のため、どの年代でも読むべき一冊と言える。そもそも「死」とはいったい何か、そして人生における現在・過去・未来などの変化はどこにあるのかなど、様々 […]

長生き地獄

長寿は縁起が良いと言われているのだが、昨今は長生きそのものが地獄になってしまっている様相である。それは長生きしている人自身もそうであるのだが、その周囲の方々も巻き込んで悪影響を及ぼすようなこともある。その長生き地獄はどのような世界なのか、本書はその実態を追っている。 第1章「長生きがこわい」 長生きをすることは良いことのように見えて、実は「絶望」と思ってしまうような人も少なくない。もっとも自分自身 […]

住まいで「老活」

この頃「就活」と言う言葉に派生して、「婚活」「恋活」「終活」など「~活」と呼ばれる活動が数多くあるように思えてならない。意識すべきことであるのだが、むやみやたらに「~活」を増やすのもここ最近ではいかがなものかと思うのだが。 それはさておき、本書では仕事をリタイアして老後の人生を豊かにするための活動、すなわち「老活」に関する本も出てきている。その「老活」の中で特に取り上げられているのが「住まい」であ […]

〈ひとり死〉時代のお葬式とお墓

もはや「超高齢社会」と呼ぶに相応しいほどの時代になったのかもしれない。その時代の中で「孤立死」ならぬ「ひとり死」と呼ばれるような概念もでき、さらに言うと就活ならぬ「終活」も盛んに言われ始め、最近では「終活年賀状」なるものも出てきたほどである。「来年から出しません」と言ったものであるのだが、中には40代に出しておく人もいるのだという。 話を戻す。「超高齢社会」にともない、死に方・葬式・お墓の在り方も […]

シルバー川柳8 書き込んだ予定はすべて診察日

川柳は5・7・5にてつくる事ができるのだが、俳句と異なる点としては季語は入れるという制約がないことにある。そのため自由の度合いが高く、喜怒哀楽の状況を面白おかしくしたためることができるのも川柳である。 本書における「シルバー川柳」は全国有料老人ホーム協会主催の下で、高齢者の様々なことを川柳にしているのだが、その8弾としてどのようなものがあるのか取り上げてみる。 <Ⅰ> ・「インスタバエ」 新種の蠅 […]

エンディング・パラダイス

人生の終わりの時に何を行うのか。本書では人生の終わりのために遺骨収集を行う旅へと出かけた。その理由としては亡き父の遺言によるものであり、人生の総決算をするための旅であった。 しかしその旅の中で見つけたある村に根を下ろすこととなる。そこはまるで「桃源郷(パラダイス)」と呼ばれるようなむっらに行き着くようになった。原始的な暮らしながらも人とのつながりが深く、日本にはないようなもの、もしくはかつて日本に […]

いい人生は、最期の5年で決まる

人生はいつ終わるのかは分からない。もっとも人生が終わるまで何年生きられるかというのは占いでも、医学でもだいたいは分かるかも知れないのだが、その予測も大いに外れることとはよくあることである。 そもそ自分の人生の終わりをどのようにして行けば良いのかという、いわゆる「終活」と呼ばれる動きも近年ではめざましくある。その終わりの人生をどのようにして生きるのか、本書では「5年」の区切りでもって説いている。 第 […]

終の二択 ~定年からの取捨選択術~

「終(つい)」の時期はいつになるのかわからない。本書のタイトルには「定年からの~」と銘打っているのだが、定年以前でもいつ「終」を迎えるのかわからないからでこそ、本書は取捨選択をして置く必要がある。その二択を選ぶ際の取捨選択の方法を本書にて取り上げている。 第一章「「暮らし」の終の二択」 「暮らし」とひとえに言ってもその中でも家や老人ホーム、運転免許や旅行、お金、場所、保険といったことが挙げられる。 […]